カッティングボードは、まな板として
使うのはもちろん、プレートがわりに
食材を盛るだけで食卓の雰囲気が
ぐっと良くなりますよね。

食卓の中心にカッティングボードを
どーんと置くだけで特別感が増すので、
普段もおもてなしの席でもすごく頼りに
しています。

そしてこちらは、初めて見た時から
「食卓の主役になってくれそう」
「何を盛ろうかな」・・・と、
使っている風景が自然と浮かんだ
「Obil（オビル）」のカッティングボード。

無垢のくるみの表面から側面まで、
表情豊かな彫りが丁寧に入っていて、
そのありそうでなかなかない形も
含めて自然と惹きつけられました。

ものとして美しく、存在感があって、
チーズやパン、サラダなどを
さっとのせるだけで、料理を
額装しているみたいに華やかに
見えるんですね。

お神輿（おみこし）の装飾にも使われているそう

実はこの彫り、富山県 高岡で続いて
いる「彫刻塗り」という伝統的な技術。
江戸時代から400年もの歴史があり、
かつて山車（だし）やお神輿の装飾にも
使われてきたのだそうです。

現在は、世界的な空港のVIPラウンジや著名ホテルのロビーに装飾として使われています。

流し彫りとトントン彫りのこと

obilに使われている彫り模様は2種類。

彫りは自然がモチーフになっていること
が多いそうで、上の画像は流し彫りと
呼ばれる、水の流れをあらわした
彫り方です。

こちらはトントン彫り。
幅広の彫刻刀を使って、その名の通り
トントンとリズミカルに彫る彫り方の
ひとつで、葉っぱや岩肌を表現する
際に使われてきたのだそうです。

流し彫りと比べると、彫りの深さは
穏やかですね。

ありそうでない多角形

十角形は、SmallとMediumの
2サイズをご用意しています。
（サイズ差は拡大画像を参考に
なさってくださいね。）

こちらは横長の八角形。
朝食の時、ワンプレート代わりに
使いやすいサイズです。

高岡の工房に伺いました

Obilは、彫刻塗りの「塗り」を担当する
彫刻塗師屋の3代目・山村高明さんと
デザイナーの古庄良匡さんによる
ブランド。

今後も彫刻塗りの伝統技術を残して
いくために、新しい価値を提案して
いきたいという思いから生まれました。

もともと日本には、装飾を楽しむ
文化があります。

表面に華やかな装飾を”帯びる”
プロダクトが、生活に彩りを加えて
くれるはず。
シンプルなデザインのものが多い中、
あえて装飾の素晴らしさを伝えて
いきいたい。
Obilという名前には、そんな心意気が
込められています。

食卓に寄り添うアイテムの中に
実は伝統技術が息づいている。
結果的に伝統が続いていく。

そんな流れは、とても自然な
ものづくりの流れだなーと、
個人的にも共感しています。

食材をのせるだけで美しく見える
のが嬉しいカッティングボード。
料理の額装、ぜひ楽しんでみてくださいね。