バイヤーからのお便り
年末年始の帰省で実感、眠りの質と毛布の大事な関係
こんにちは、バイヤーの柳沼です。
年末年始、久しぶりに帰省しました。
いつ帰ってもやっぱり実家は
落ち着くものですね。
のんびりとリフレッシュできた、いい
休暇でしたが、一つだけ残念な
ことが・・・それは実家で過ごした
数日間、眠りの質がイマイチだった
こと。その理由は「毛布」でした。
アクリル毛布だとうまく眠れない理由
こんなにリラックスして過ごしている
のに、目覚めがすっきりしない。
思い当たったのは、毛布の違いです。
自宅ではシルク毛布を使っていますが、
実家の毛布は「アクリル」だったのです。
あたたかく寝て欲しいとの家族の配慮
ですが、敷毛布も掛毛布もセットして
あって、なんと両方アクリル(涙)。
シルク毛布とパシーマを使い始めて
一年。身体がすっかり天然繊維の
寝具に慣れたのか、アクリル毛布に
ここまで違和感を感じるとは、我ながら
意外でもありました。
それで調べたところ、アクリル毛布で
眠りの質がイマイチになってしまう
のには、こんな理由があると分かった
のです。
1、汗を吸わないので、蒸れて冷える
アクリル毛布はとても暖かいので、
布団に入った瞬間は天国!です。
が、睡眠中およそコップ1杯の汗を
かくと言われる中、吸湿性が低い
(シルクの5分の1、ウールの7分の1
程度の吸湿性しかありません)ため、
汗で布団の中が蒸れ、その水分が
身体を冷やしてしまうのだそう。
長時間ブーツを履いた日、家で
タイツや靴下を脱ぐと、靴の中が汗で
蒸れていたために、足先が冷たく
なっていた、という経験、女性の皆さん
なら一度はありませんか?
布団の中であれに近い現象が起きて
いるということですね。
2、蒸れがストレスになり心拍数が上がる
布団の中が蒸れると、寝苦しいだけ
ではなく、その不快さがストレスとなり、
心拍数が上がるのだそうです。
一般に、寝始めて2時間頃が一番発汗
すると言われており、アクリル毛布の
場合、そこからずっと蒸れているわけ
なので、眠りの質が低く感じられる
はずですよね。
睡眠のお供には「呼吸する繊維」の天然繊維を
化学繊維は汗を吸わない、という
ところまでは知っていましたが、
吸湿性が低いと具体的に体がどんな
影響を受けるのか、は正しく理解して
いなかったので、今回調べてみて、
改めて「眠り」と「毛布(寝具)」の関係を
見直すきっかけになりました。
こういった素材特性を知ってしまうと、
特に寝具に関しては、高いと思っても
やはり吸湿・放湿性に優れた天然繊維
のものを選びたいなと思いますよね。
それと、私自身は肌触りの良さから
長くシルク毛布を絶賛してきましたが、
素材としての「ウール」の優秀さを
見直すいい機会にもなりました。
まさに今も大寒波がきていますが、
暖かさの面ではやはり圧倒的に
ウールはシルクに勝ります。
吸湿性もウールに軍配があがります
ので、今から天然繊維の毛布を買う
という方にはぜひウールも候補として
検討頂けるといいなと思います。
ちょっとお値段は張りますが、暖かさと
肌触りの良さを兼ね備えているのは
カシミヤとメリノウールのリバーシブル
ブランケット、肌触りはやや劣りますが、
ウールの中でもダントツの暖かさを
誇るのはあったかキャメル100%の
ブランケットです。
こちらのブランケット2種は2018年
1月14日(日)限定でポイント20倍で
お求めいただけます。
ちなみに、最近やはり天然繊維の良さ
が、寝具でも洋服でも見直されつつある
そうで、原料の価格が高騰し始めたそう。
来シーズンには価格が上がる可能性も
ありますので、寝具を見直したいという
方は今のうちに検討頂くのがいいかも
しれません。
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■シルクブランケットは洗うと
ゴワつく!?
大手小売業で服飾雑貨のバイイング、新規ブランド開発を行う。その後活動の場をインターネットに移し、2006年にスタイルストアへ参加。 得意ジャンルは服飾雑貨、最近は地方の名品発掘がおもしろくて仕方がない。モノの背景を知ってこそ見える、真のお買い得品をセレクトする、これが信念です。