バイヤーからのお便り

シルクブランケットは洗うとゴワつく!?お客さまの疑問に答えます

2023年02月20日更新

皆さまこんにちは、バイヤーの柳沼です。

ご好評いただいているシルク100%(毛羽部)の国産ブランケット。
私自身が実際に使って「これは良い!」とスタイルストアでもお取扱いさせて頂くことにしたものだったので、多くのご注文を頂いており、絹毛布同盟が増えたようで嬉しいです。

170112-38580

以前、お客さまからこんな声を頂きました。「お得な2枚組」をご購入頂いた、東京都のkokko さんからです。まずは声をシェアします。


シルクの毛布は以前から欲しかったものです。国産で値段も一万円代、毛布としては安くはないけど、
シルク毛布としてはお手頃だと思います。思い切って夫の分と一緒に購入しました。早速使っていますが「いつかは欲しい」なんて言わずにもっと早く購入してればよかった!
本当に気持ちよく睡眠が取れて、朝も気持ちよく起きられます。
(中略)
質の良い睡眠をとるために、色々工夫はして、それなりの効果はあると思っていましたが、絹毛布・・・これは手放せません。

手洗いできるようですが、シルクは洗うと質感が落ちるというので、陰干しして大事につかいます。スタイルストアさん、ありがとう。これからも信頼できる品物を紹介してください。
kokko さん   (東京都 50代女性)

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シルクの毛布は洗うと質感が悪くなるのか?

kokkoさん、つかい手の声を投稿してくださりありがとうございます。猫ちゃんも含め、ご家族で愛用して頂いている様子が目に浮かぶようで、嬉しく拝読しました。

しかし、シルク100%(毛羽部)ならではのふっかふかな肌触りが身上なのに、洗うと劣化する!?というのは心配ですよね。私も気になったので、つくり手の三井さんに聞いてみました。

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毛布の陰から手だけ見えている職人さん!この方の技で毛布の命「起毛」が操られます

絹毛布のお手入れは陰干しが基本

お手入れについて詳しくお話を聞いて分かったことは・・・

【1】劣化というより毛羽の乱れ

まず、天然素材の毛布の場合、ウールであれ、カシミヤであれ、絹であれ、水を通すと肌触りが劣化したように感じられるのは、共通の現象だそう。

その理由は、表面が毛羽立っていることにより、絹毛布はフカフカしているわけですが、洗うことによって「毛羽が乱れるから」だそうです。

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毛羽が乱れた状態のシルク100%(毛羽部)ブランケット

人間でも髪を洗ってそのまま寝たら、髪に寝癖がつき、櫛でちゃんとといたさらさらの髪と、寝癖で乱れた頭を触るのとでは手触りが全然違いますよね?それに近いことが起きているんですね。

【2】キモは乾く前の「ブラッシング」

なので、洗ったら、軽く脱水し、できたら、まだ少し湿った状態で全体をざっとブラッシングすると、毛並みが整い、余計な毛羽を取り除くこともできて、乾いたときにはふっくらとした仕上がりになるそうです。

これは、人間の髪の場合も、乾燥した状態でブラッシングしただけでは寝癖はなおりにくく、ちょっと濡らしてから直すのと同じ原理ですね。

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ブラッシングをして毛羽が整った状態

この比較写真をみても、手触りが違う感じ、想像して頂けるかと思います。

【3】お手入れは「陰干し」が基本

kokkoさんも書いてくださっていましたが、シルク毛布は「陰干し」が基本です。質が良く繊細なシルクが苦手なものは、直射日光、摩擦、漂白剤、塩素。

直接陽が当たらない、風通しのいい所で、形を整えて干してください。基本的に、入浴後にパジャマを着て就寝するという前提でしたら、呼吸する「絹」のお陰で温度&湿度が快適に保たれることもあり、さほど頻繁に洗濯をしなくても大丈夫とのこと。

普段のお手入れとしては、洗うよりも風を通す「陰干し」がおすすめです。

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洋服用のブラシなどでさーっとブラッシングを

洗濯機で洗ったら、かたくなったような・・・

もう一名、emayu さん(東京都30代女性)からも、お手入れに関する声を頂きました。


子供用に購入しました。軽くて暖かいので、寝ている時にかけ直しても気にならないようです。
(中略)
ネットに入れて、洗濯機で洗ったところ、シワができてしまい、若干肌触りが硬くなった気がします。洗濯方法を調べればよかったと後悔しているため星を一つ減らしました。とはいえ、国産で、素材も絹なので全体的に満足しています。
emayu さん (東京都 30代女性)

硬くなった?と思ったら柔軟剤で応急処置

emayu さん、つかい手の声を投稿してくださりありがとうございます。

洗濯機で洗ってかたくなってしまったかも・・・ということで、こちらも三井さんに対策をお聞きしてみました。

この場合、少量の柔軟剤につけ置きしたあと、軽く脱水し、形を整えてから風通しの良いところで 陰干しをしてみてください。これで少しは手触りが戻ると思います、とのことでした。

これも、ごわっとした髪のお手入れに、トリートメントをしてしなやかさを取り戻すのと似ているかもしれませんね。

お子さんがまたふかふかのシルク毛布で気持ちよくお休みになれますように。


皆さんから頂いた声のお陰で、私も勉強になりました。そして「天然繊維つながり(!?)」で人の髪とシルクやウールのお手入れが似ているということも、大変興味深かったと同時に、なるほどなーという納得感がありました。

この商品に限らず、お手入れ方法のことなど気になることがあったら、今後もお気軽にお問合せくださいね。皆さまからのつかい手の声、いつでも楽しみにお待ちしています。

このコラムを書いた人

柳沼 周子

スタイルストア バイヤー

柳沼 周子

大手小売業で服飾雑貨のバイイング、新規ブランド開発を行う。その後活動の場をインターネットに移し、2006年にスタイルストアへ参加。 得意ジャンルは服飾雑貨、最近は地方の名品発掘がおもしろくて仕方がない。モノの背景を知ってこそ見える、真のお買い得品をセレクトする、これが信念です。

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