sasakihitomi/念珠 ちょうちょ 大切な祈りの時間を共にする、私のための念珠

物語をそのまま作品にしたようなアクセサリーや、自身の絵画を図柄としたシルクスカーフで、多くのファンの心をつかむ「sasakihitomi」。このたび、自分のために大切に持ちたい「念珠」が誕生しました。

デザイナーの佐々木ひとみさんが、大切な方とのお別れをきっかけに制作した、ある意味でとてもパーソナルな作品でもあります。自分が心から好きだと思える祈りの道具を目指して、sasakihitomiの世界を垣間見ることのできる、新しい念珠（略式念珠）が生まれました。

デザイナー自身の経験から生まれた略式念珠

突然の訃報を受け、慌てて支度をしたものの、数珠の用意が間に合わないという経験をされた方は意外と多いかもしれません。借りることもできますが、本来数珠は持ち主の身を守り、祈りの際に清浄な世界と自分との懸け橋になるものとされています。

こちらは、デザイナーの佐々木ひとみさんが、お父様とのお別れを機に、祈りの時間が増えたことをきっかけに制作された略式念珠です。二重で使用する「本連数珠」よりも、珠の数が約半数に押さえられており、携帯しやすく、宗派に関わらず利用できる実用性を備えています。特別な時だけでなく、日常的に使いやすい一品です。

デザインと色合わせに感じる、sasakihitomiの世界

念珠というと多くの決まりごとがありそうに思いますが、略式念珠に関しては、珠の素材や色などに特に決まりはないのだそう。天然石の色合いや粒のサイズ、表面の質感にこだわり、毎日使いたくなる祈りの道具としてデザインされました。

sasakihitomiの世界観を象徴するのは、念珠の親玉に選ばれた「祈りの時間に合いそうな」モチーフたち。白鳥、はっぱ、ねこ、ちょうちょの4種類で、房はすべて正絹です。

モチーフが一番華やかなのは「ちょうちょ」、シンプルなのは「はっぱ」。「ねこ」はデザイナー自身も愛猫家であることからラインナップに加わっています。

アクセサリーのラインナップでも人気のモチーフ「白鳥」は、ボディの部分が空洞になっており、卵に見立てた天然石がその中に一粒おさめられています（グレーがオニキス、グリーンはアベンチュリン）。

自分のための念珠と心満たされる祈りの時間を

宗派により厳密な決まりのある本連数珠と違い、略式念珠は自分に合ったもの、お好みで自由に選ぶことができます。心惹かれる石やデザインとの出会いを「縁」として大切にするのも良いのではないでしょうか。それはまさに、自分のための祈りの道具となってくれるはずです。

デザイナーの佐々木さんは、こちらの念珠をお父様のお仏壇の横に置き、毎朝の祈りの時間に必ず使用されているそうです。自分が気に入った思い入れのある念珠で繋ぐ祈りは、自然と心まで清らかに満たしてくれそうです。

慌てて選んだ数珠を次の機会に使おうとすると見つからない……そんなことがあります。でも気に入って選んだ道具なら、きっと見失いません。日々手元に置いておきたくなるsasakihitomiの世界が、控えめながら確かに落とし込まれた念珠は、自らのお守りとしても、いざという時の備えとしてもおすすめです。