みんなの愛用品
木のまな板、使い始めて8年が経ちました
こんにちは、バイヤーの畠田です。みなさま、まな板はどんなものをお使いですか?わたしはwoodpeckerのいちょうのまな板(まる中)をメインのまな板として愛用しています。
それまでは間に合わせで買った薄いプラスチックのまな板を使っていて、これが初めての木のまな板。
お値段も決して安くないので、手入れは面倒じゃないのか、ずぼらに扱ってもカビないか、重くないのか、といろんな不安がありました。
「木製、すごい」と感じた瞬間
お手入れやカビについては心配していたほどでなく(後述します)、もっと早く買えばよかった!と思っています。
中でも、衝撃を受けたのは下記の2点。
1.包丁の切れ味が落ちづらくなった
以前は、砥石で研ぎなおしても2カ月すると切れなくなったなと感じていましたが、まな板を変えてからは、研ぎなおしのペースが半年~1年に1回程になりました。包丁の素材や使い方の問題かと思っていたのでびっくり。
これは、いちょうの木の柔らかさで刃をやさしく受け止めてくれるから。柔らかすぎると包丁跡がついて傷みやすいのですが、いちょうは硬すぎず柔らかすぎない、ほどよい硬さなんだそうです。
2.千切りキャベツで腕が疲れない
もうひとつは、キャベツの千切りをした時でした。大量に千切りしても全然腕が疲れません。包丁の跳ね返りが少なく、手に衝撃を受けづらいからだと思います。手に力が入りすぎないというのもありますね。ねぎも軽い力でつながらずに切れて心地良いです。
木製なら、こちらもご検討ください
と、ここまで愛用しているいちょうのまな板の良さを語ってきましたが、ここもうひとつ紹介したいものがあります。
TOSARYUの「スタンド付まな板」です。
素材はひのき。いちょうと同じく油分が多く含まれていて水はけが良い、まな板に人気の素材です。
このスタンド付きまな板は、木製スタンドを回せば自立するというのも便利なポイント。
こちら、はじめての木のまな板、もしくはサブのまな板としてすごくおすすめしたい一品です。
理由は、いちょうのまな板に比べて価格がお手頃なこと。そして薄くて取り回しが良いこと。
この2種で迷われる方も多いので、それぞれの特徴を比較してみました。
比較してみました
1.サイズについて
woodpeckerの「いちょうのまな板 まる」は、小、中、大と中の間、大の4種類、TOSARYUの「スタンド付きまな板」は、S、M、L、LLの4種類です。(いちょうのまな板は「とんがり」という別の形もあります)
まな板は「できるだけ大きいサイズのまな板を選ぶ」のがいいとされています。わたしは調理台やシンクの大きさを踏まえて「いちょうのまな板 まる中」を選びましたが、切った野菜をまな板の横に置いておきたい時は小さいな、と感じます。(なので、こまめにザルやバットに移動しています。)
ちなみに、バイヤー中井は「まる 大」を使っており、ちょっと大きいと感じていたそう。「ちょうど間があったらいいよね…!」という話になり、つかい手のみなさまからも同様の声が届いていたため、つくり手の福井さんにご相談しました。そして生まれたのが当店限定の「大と中の間」。大きすぎず小さすぎない、おすすめのサイズです。
2.厚さと重さ
スタンド付まな板 Lが重さ541gで厚さ1.6cm。一方、いちょうのまな板 まる中が重さ712gで厚さ2.4cm。スタンド付まな板の方が、薄くて軽いです。
軽いと、こういう動作がしやすいですよね。
いちょうのまな板は厚みがある分、食材がたくさん乗った状態で片手で持つとちょっと重く感じます。女性なら、中サイズくらいまでは片手でも持てるサイズだと思います。
3.リアルな経年変化具合
そして気になる、経年変化具合。スタンド付まな板は愛用しているスタッフのものを借りてきました。写真はどちらも3年間使用した時点で撮影したものです。
表面の染みなど、どちらも全体的に使用感は感じられます。
スタンド付きまな板で気になったのは、スタンド部分のゆるみ。手で動かさなくても簡単にくるくるとまわる状態になっていました。緩んでいてもしっかり立ちますし、ネジを締めれば問題はなさそうです。
金属を使っているので錆びが気になるところですが、錆びているような様子はありませんでした。
3年使ったまな板でありながら、ひのきのいい香りがしたのも印象的でした。
いちょうのまな板で特に気になったのは、黒ずみと包丁跡。四隅の一部が黒くなっており、表面の包丁跡も少し目立ちます。
ちなみにわたしの場合、「使ったらすぐ洗ってすぐ拭く」を徹底していても、購入後1カ月くらいで黒ずみを作ってしまいました(拭き方が甘かったのかも)。
やってしまったー!!と思いましたが、なんだかそれで気が楽になって(笑)、以降、濡れた布巾に立ててしばらく置きっぱなしにしたりしていますが、黒ずみが大きく広がることはありませんでした。
なんといっても、いちょうのまな板のいいところは削り直しをすれば新品同様になるところ。極端に気を遣って使うよりは、日々無理なく使って傷みが気になってきたら削り直しする、というのが気持ちにも負担なく使えるなと思います。
ちなみに木のまな板は、「同じものをずっと使い続けるより、いくつかを併用したほうが総合的に長く良いコンディションで使える」と、woodpeckerの福井さんより教わりました。メインとサブのまな板を用意して、ローテーション使いするのもおすすめです。
このコラムが木のまな板購入の後押しになれば幸いです。各アイテムにはつかい手の声もたくさん寄せられていますので、ぜひご参考になさってくださいね。
ショッピングユニットでバイヤーをしています。その商品のどこが良いのか、なぜ良いのかを、わかりやすくみなさまにお届けしたいと思っています。