◯◯の選び方ガイド
足元を気持ちよくさらりと包み込む、ルームシューズの選び方
足を優しく守り、フローリングを清潔に保ってくれるルームシューズ。自宅にお客さまが来たときは、快適に過ごしてもらうために欠かせない存在でもあります。
ですが「蒸れやすい」「歩いているうちに脱げてしまう」など、ルームシューズを履いているがゆえのデメリットも。家にいるときは常に履いているものなので、ちょっとした不快さが気になって、つい履くのをやめてしまうこともありますよね。
そこで今回は、リラックスタイムの邪魔をしない、快適なルームシューズを選ぶためのポイントを解説します。スタイルストアおすすめの商品もご紹介していますので、使っているルームシューズが合わないとお悩みの方は、ぜひご覧になってください。
ルームシューズの選び方
最初に、ルームシューズの選び方から見ていきましょう。つい気になってしまう3つのお悩みと、それを解消するためのポイントをピックアップしてみました。
お悩み1.:履いていると足が蒸れて不快。臭いも染みついてしまう
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吸水性があるもの、水洗いができるものがおすすめです
ルームシューズを履いていて最も気になるのが、「足が蒸れる」「臭いが染みつく」ということではないでしょうか。春夏はもちろん、冬でも暖房を入れていると、いつの間にか汗をかいて蒸れていることがあります。
蒸れや臭いを軽減するためには、吸水性と水洗いができるかに注目してみてください。湿気を吸い取ってくれるルームシューズなら、汗をかいても蒸れにくく、さらさらとした感触が続きます。
加えて水洗いができれば、万が一汗の臭いが染みついてしまっても安心。手洗いや洗濯機での丸洗いなど、可能なお手入れ方法は商品によってさまざまなので、ぜひご確認ください。
お悩み2.:スリッパ型だとすぐ脱げてしまって歩きづらい
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脱げにくい工夫がされているものを選ぶことで、歩きやすくなります
スリッパ型のルームシューズを履いているときによくあるのが、階段やちょっとした段差でポロッと脱げてしまう、つまづいてしまう、ということ。
脱げやすさ、歩きづらさが気になる場合は、形状にひと工夫されているものがおすすめです。例えばつま先が少し上がっている形なら、足から抜けてしまいにくくなります。またつま先で地面をこすることがないので、段差でつまづく危険も少なくなりますよ。
靴底がスエードなど、滑りにくい素材でできていればなお理想的。足から抜けづらい上に滑ることもなくなるので、フローリングの床や階段でも楽に歩き回れます。
お悩み3.:長く使っているうちに、みすぼらしい見た目になってしまう
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経年変化がむしろ「味」になる素材を選んで、使用感を楽しんでみましょう
お部屋で過ごす間ずっと履いているルームシューズは、どうしても傷や汚れが蓄積してしまうもの。いつの間にか新品より見劣りする状態に…ということも少なくありません。
気持ちよく長く使えるものをお求めの方には、ファブリックやビニールではなく、経年変化を楽しめる革製のものをおすすめします。
例えばソフトな革を使って作られているものなら、使い込むごとに足に馴染み、多少のヨレや風合いの変化も魅力的に。みすぼらしくなく、なおかつ「愛用の一品」らしさがにじみ出て、ストレスを感じずに長く使い続けることができます。
歩きやすく、心地よい。おすすめのルームシューズ
SASAWASHI/ソフトスリッパ
裸足で履いてもさらっと快適。いつでも清潔を保てる
SASAWASHIのソフトスリッパは、「くま笹」と「和紙」が組み合わさって生まれた「ささ和紙」で作られています。和紙の優れた吸水性が力を発揮し、お風呂あがりなどに素足で履いても全く蒸れず、いつでもさらりとした快適な履き心地です。
くま笹には天然の抗菌・防臭作用があるため、臭いが染みこみにくく、清潔に履けるというメリットも。こうした特徴を見ていると「夏向けなのかな?」と思ってしまうところですが、同時に断熱性・保温性も優秀なので、オールシーズン使うことができます。
なおこちらのスリッパは、洗濯をしても天然の抗菌・防臭作用が損なわれることはありません。そのため汚れが気になってきたら、気軽に洗ってお手入れすることができます。
蒸れにくさ、清潔さだけでなく、履き心地もとっても優秀です。中底に弾力があるため、ソフトで優しい感触になっています。また凹凸感がある作りなので、足裏への程よい刺激も。
型崩れしにくく、ベーシックでシンプルなデザインなので、自分や家族用としてはもちろん、お客様用としてもぴったり。何足か置いておけば、急な来客があったときにもさっとお出しできます。
一年を通して足を優しく包みこみ、高温多湿の日本でも、快適に過ごさせてくれるアイテムです。
えらび手のコメント:スリッパをきっかけに、「涼しい、蒸れない、におわない」というSASAWASHI製品の魅力にハマり、どんどんと他のアイテムも使うように……というお客様も多数。スリッパは、SASAWASHIの良さを一番実感していただけるアイテムです。(バイヤー・畠田有香)
rooms/スリッパ
歩きやすさを大切にして作られたスリッパ。脱げにくく履き心地抜群
roomsのスリッパは、つま先がきゅっと持ち上がった、少し変わった形をしています。この「持ち上がり」によってスリッパが脱げにくく、また地面離れがよくなっているのが特徴です。敷居やカーペットの縁などにも引っかかりづらいので、スリッパが原因の転倒を防げます。
この形がしっかりと維持されているのは、外靴と同じ製法で作られているおかげ。足型に生地をあわせ、金槌で叩いてしっかりと固められているので、使い続けてもなかなか型崩れしません。
転びづらいだけでなく、かかと部分にEVAフォームというクッション素材が入っているため、履き心地も快適です。靴底にはポリエステルスウェード生地が縫い付けられており、スリッパ独特のパタパタ音も軽減してくれます。
こちらのスリッパは合皮製です。そのため汚れが付着しても、水拭きするだけでお手入れが完了。お料理中のキッチンなど汚れやすい場所でも、安心して履くことができます。
合皮製ということで価格も抑えられており、それでいて見た目には高級感があるため、来客用にもおすすめ。色違いで用意してバスケットにざっくりと入れ、玄関付近に置いておくだけで、丁寧なおもてなしの雰囲気が漂います。
本革製とは違って、長く履きこんで変化を楽しむという使い方には向きません。ですが日常使いで気軽に履く、という使い方なら、じゅうぶん快適に叶えてくれますよ。
えらび手のコメント:こちらの室内履きは、オフィスで社内用の履物として使っている人も多数。そのくらい「スリッパ感」がなく、見た目にも高級感があります。履き口がしっかりとしているので型崩れせず、すっと足を入れられるというのもroomsの良さです。(バイヤー・畠田有香)
dear Morocco/シンプルバブーシュ
使うほどに風格が出る。どんどん自分の足に馴染むバブーシュ
長く使い続けられるルームシューズをお求めなら、dear Moroccoのバブーシュをおすすめします。バブーシュとはモロッコの伝統的な履物のことで、こちらは日本人女性の宮本さんが、日本のインテリアにもマッチするように独自にデザイン・生産している一品。
柔らかな羊革が使われており、履いているうちに徐々に足の形に馴染んでいきます。長く使うと、ゆくゆくは左右逆に履いたとき違和感を覚えるほどの馴染み具合に。
革の色合いも少しずつ変化していきますが、本革製だけあって、みすぼらしさや見苦しさはありません。「風格がある」という印象に近づいていく様子を楽しめます。自分の足に少しずつ馴染み、愛用度合いが伺える見た目に変わっていくこの商品は、まさに一つのものをずっと使い続けたい方にぴったり。
天然羊革製のよさは、見た目だけではありません。湿度の変化に応じて水分を放出・吸収するため、内側の湿度を常に快適に整えてくれます。また底面にふかふかとした綿が入っているため、履き心地もリラックス感たっぷり。
軽くて、ペタンと畳んでも型崩れしないので、旅行用のスリッパとしてもお使いいただけます。宿泊先のホテルのスリッパがチープで落ち着かない…というよくあるストレスも、付属のコットン袋に入れて持って行けば、すぐに解消されますよ。
えらび手のコメント:一言に「羊の革」と言っても、シミがあったりきめ細やかさが違ったり、と品質は様々なのですが、ディアモロッコでは普通はバブーシュには使われないような上質の羊革を表にも裏にも使っています。数あるデザインの中から、ぜひお気に入りの一足を選んでいただき、どんどん「自分の履物」に育てていただければと思います。(バイヤー・畠田有香)
まとめ
快適さの足りないルームシューズだと、用意してもいつの間にか脱いでしまっている、なんてこともあるもの。蒸れづらさ・臭いづらさや形状の工夫、長く使える素材かどうかをチェックして、ぜひご自身にとっていちばん快適な商品を見つけてください。お気に入りのルームシューズが見つかれば、お客様にお出しするときも自信を持って勧められますよ。
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今回ご紹介したSASAWASHIのスリッパですが、室内履きシリーズとして、他にもさまざまなラインナップがあります。ささ和紙でできたルームシューズにご興味を抱いてくださった方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。
文・構成/上野智美
スタイルストアのお客さまに、日々の暮らしをアップデートするコツや、商品の選び方などのノウハウをご紹介するコラムをお届けしています。