シルクはタンパク質を多く含んでいるので、天然繊維の中でも特に人間のお肌や髪に成分が近く、こすれても刺激が少ないと言われています。しかも吸放湿性や通気性に優れているので、枕カバーにはぴったりな素材。

ただ、ネックなのが、シルク100％と言っても質がピンキリで良し悪しや選び方がわかりにくかったり、洗濯に弱いところや、質の良いものだと値段が高いところ等々。

そんな課題を解決してくれたのが、天然繊維の扱いを熟知している三井毛織の「洗えるシルク100％の国産ピローカバー」です。

洗濯に強く、シルクなのにお手入れが楽

天然素材の調達力が高いからこそ、シルクの質が良い

シルクは大きく分けて、

・屋内で育てられ、着物時などに使われる繊細で真っ白な「家蚕シルク」

・屋外で育ち、繊維が太くて丈夫な「野蚕シルク」

という2つの種類があり、このピローカバーは野蚕シルクが使われています。

野蚕シルクの良いところは、家蚕シルクにはない「繊維の中の空洞」があるため、薄くても保温性があり、何よりも洗濯に強いところが魅力。さらに三井毛織さんは適度に肉厚な状態に作っており、ネットに入れれば手洗いモードで洗濯できるくらい丈夫なので日常使いしやすいところがポイント。手入れが難しいと言われているシルクのマイナスポイントが気にならない仕上がりです。

ちなみに、最近はシルク100％と言っても、縦糸か横糸にしか使われていないものがあったり、中にはシルクに酷似しているスーパーレーヨンが混ざっていたり、繊維のプロでもなかなか見分けが付かないものも出回っているのだそう。

このピローカバーの場合は、天然繊維のプロである三井さんならではの目利き力で選ばれたシルクが使われており、縦糸も横糸も全てシルク。ごまかしのないものづくりに信頼が持てます。

肌への刺激が少なく、髪もまとまる

夏はひんやり、冬はあたたかく、まさに天然のエアコン

シルクの繊維は髪の毛の約20分の1と言われているくらい細く、ツルンとなめらかな質感が特徴。一度寝てみると他の天然素材にはない肌触りで、一度シルクのピローカバーを使ったら、なかなかもう元には戻れない気持ち良さです。

顔に触れても擦れにくいので、お肌のトラブルがある方にもおすすめです。また、寝返りしても髪の毛への摩擦が小さいので静電気が起こったり絡まったりしにくく、個人差はあると思いますが、翌朝の髪の毛がまとまります。

これはシルクが吸水性、発散性、通気性、保湿性に優れているという特性のおかげ。寝ている間にコップ一杯の汗をかくと言われている睡眠中も自然と適温を保ってくれて、蒸れにくいところもポイントです。

裏側がカンガルー式ポケットになっているので、寝ている間にずれたりすることもありません。また、ファスナーではないので着脱しやすいのも使いやすくて嬉しいところです。

ちなみに、「白は汚れが目立ちそうだから、カラーバリエーションはありませんか？」と伺ったところ、染色するとその分素材の良さが失われてしまうため、あえて無染色で白のみを作られているのだそうです。

このシルクは4デニールとかなり細い故に（ストッキングは60〜80デニール位と考えるとかなり細いです）、他の素材と比べると、頬を付けた時に皮脂や洗い残しのファンデーションがついて黒くなる場合があります。その場合はこまめにお洗濯いただくのがおすすめです。

価格につきましては、国産で全面シルク100％のサテン生地だと、通常はかなり高額になります。こちらは一見すると綿や麻など他素材と比べて高額に見えますが、この質に対してお値打ち価格だなと思います。ぜひこの機会にシルクの心地よさを体感してみてください。

また、2枚組は少しお買い得になっていますので、洗い替えをご希望の方や、ご家族がいらっしゃる方におすすめです。