バイヤーからのお便り

価格改定前に!つかい手の評価ほぼ満点の羽毛布団

2024年08月27日更新

こんにちは、バイヤーの畠田です。

「本当に信頼できる羽毛布団を作りたい」という思いから、生まれた羽毛布団。わたし自身が羽毛布団を購入する際に、さまざまな商品の比較や重ねるのにほとほと疲れてしまい、どこで購入すればいいかわからない……と思った経験から、羽毛専業メーカーの河田フェザーさんと一緒に作った一品です。

ご紹介をはじめてから今年で6年目になりますが、毎年たくさんのご注文をいただき、現在「羽毛掛けふとん シングル」にいただいている30件近いつかい手の声は★4.9のほぼ満点。使い勝手にも満足いただけていることがとても嬉しく思います。

なるべくお買い求めいただきやすいように、と価格を維持してきましたが、2024/10/1より価格改定が決定いたしました。羽毛の輸入価格が高騰していることもあり、大幅な値上げとなります。旧価格での販売は現時点で生地のご用意がある分のみとなるため、二枚合わせ羽毛掛けふとんは残り数量も少なめ。気になる方はお早めにどうぞ。

<改定価格>
羽毛掛けふとん シングル ¥46,085 → 改定後¥54,761
羽毛掛けふとん ダブル ¥61,922 → 改定後¥73,598

二枚合わせ羽毛掛けふとん シングル ¥59,180 → 改定後¥67,837
二枚合わせ羽毛掛けふとん ダブル ¥76,487 → 改定後¥88,055
(※価格はいずれも税込)

羽毛布団選びの難しさ

先にも書いた通り、羽毛布団を購入する際にとても大変だった経験があるのですが、その理由は2つあります。

まず1つ目に、比較検討がとても大変だということ。
羽毛の品質、産地、充填量、ダウンの混率、施されている加工、側地の素材……など、比較すべき項目がとにかくたくさんあります。更に、「定価」がなく、店舗によって値段が全然違うので、「同じようなスペックなのに、なんでこんなに値段が違うの!?」と頭をかかえることも。

2つ目に、内容表示に虚偽があっても自分では判断がつかない、ということ。
悲しいことに「フランス産羽毛」は、日本に輸入されている量よりも、日本で消費・販売されている量の方が多い、というニュースが数年前にありました。
つまり、本当はフランス産ではないのに、フランス産として産地を偽装して販売されていたという事実がある、ということなんですね。
羽毛布団は中身が見えないですし、見えたところで素人目には品質の差がわからないので、価格を下げるために粗悪な羽毛や産地の違う羽毛を混ぜたり、ということが起きてしまっているのです。

そんな経験から「とにかくこれなら信頼できる」と思える羽毛布団を作りたい、と、お声掛けをさせていただいたのが河田フェザーさんでした。

自社一貫生産だから、品質が保証できる

自社製造の羽毛布団には「KAWADA DOWN」のタグがついており、これが安心の証となっています。

どこでダウンの品質偽装が行われているかというと、布団作りの各工程で第三国を経由する時です。
その点、河田フェザーは羽毛の原毛を仕入れてから、精製し、側地に充填し、布団の形になるまで全て国内自社工場で行われているので、その品質には嘘や妥協がありません。

ほとんどが裏方役として名前を出さず羽毛製品づくりをしていることが多いのですが、実は大手国内最大手の寝具メーカーの布団製造を数多く手掛けています。
近年はその優れた羽毛の品質が注目され、大手アパレルブランドとダブルネームでダウンジャケットを作るなど、その名前が注目されています。「高品質でありながら良心価格の国産羽毛メーカー」として、年々認知が広まっているつくり手です。

きれいな羽毛だから、長く安心して使える

また、河田フェザーが世界トップレベルで圧倒的に優れているのが、羽毛原毛についた汚れを落とす「精製」の技術です。

精製後の羽毛を純水に入れて45分振とうさせたあと、底に書かれた印を何mmの位置から読めるか、という検査で水の透明度を測り、羽毛の洗浄度を検査します。

日本羽毛製品協同組合が定める羽毛の洗浄レベルの、更に倍の基準を独自に設けている河田フェザー。洗浄度100mmというのは世界的にみても大変高い数値なのですが、それ以上に厳しい基準を課すことで、圧倒的な品質の羽毛として信頼を得ています。(2024/8 追記:画像では羽毛製品共同組合の基準が500mm、河田フェザーの基準が1000mmとなっていますが、2021年に基準の改定があり、ロイヤルゴールド・プレミアムゴールドラベルの基準は羽毛製品共同組合の基準が1000mm、河田フェザーの基準が2000mm と倍になりました。)

・臭いの心配が不要
・羽毛が最大限に機能し、湿度調節してくれる
・アレルギーが起こりづらい

と、羽毛を極限まできれいに洗浄しているからこそのメリットは多く、精製がきちんと行われていないと、どれだけ高品質な羽毛が使われていても意味がないんですね。
垢や埃など残っていると、使っている間に雑菌が繁殖してしまい、羽毛特有の臭いや保温性の劣化に繋がってしまいます。毎日、長時間使うものだからこそ、長い目で見ても安心して使えるというのは大切なポイントだなと思います。

「かさ高がある羽毛布団=快適」ではない

もうひとつ、難しいのが「スペックの比較」。特に「ダウンパワー」など、普段目にしない単語が並びますが、布団選びの時には注目していただきたい数値です。
「羽毛布団はかさ高があればあるほどあたたかくて良いもの」とは一概に言えません。なぜなら、質の低い羽毛でも、たくさん使えばふんわり感は出せるからです。でもたくさん使われるとその分重くなってしまいますよね。

写真:日本羽毛製品協同組合

上の写真で天秤に乗せられている羽毛の重さは同じ。でも、これだけ膨らみ方が異なります。
ひとつひとつの羽毛がしっかりと機能して、空気をたくさん含んでくれることが、「軽くてあたたかい」羽毛布団の条件です。

この「羽毛にどれだけ弾力があるか」を示すのが「ダウンパワー」。
当店で販売している羽毛布団は、ダウンパワー400dpです。少ない羽毛の量でもしっかりと膨らみ、あたたかさを感じさせてくれる品質です。
更に、河田フェザーで洗浄された羽毛はきれいに洗われているため温湿度調整機能が非常に高く、空気をしっかりと貯めこんで軽くてあたたかい布団に仕上がるというわけです。

羽毛の洗浄がしっかりと行われているからこそ、アレルギー体質の方でも安心してお使いいただける羽毛布団。
消費者が、品質に嘘のないメーカーの羽毛布団を長く大切に使うことが、クリーンな羽毛布団業界を作っていくことにも繋がっていくんだな、と思います。

このコラムを書いた人

畠田 有香

スタイルストア バイヤー

畠田 有香

ショッピングユニットでバイヤーをしています。その商品のどこが良いのか、なぜ良いのかを、わかりやすくみなさまにお届けしたいと思っています。