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バイヤー柳沼の旅手帖 八戸&奥入瀬への旅【3】地元の人に愛される、まっすぐな味

2016年12月13日更新

八戸&奥入瀬の旅手帖も今日が最終回。
一泊二日の旅は、終わりが近づくと
いつもあっという間過ぎるなーと、
なんだかもったいないような気がする
のですが、同時に、一泊二日でも
こんなに遠くまで足を延ばせるんだな
とも思います。

さて、最終日のメインイベントは
八戸での地元ご飯とプチ観光です。

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あれ、実物はもっと幻想的だったのに・・・写真イマイチ!?

朝、早起きして渓流沿いをちょっと
散歩。奥入瀬渓流ホテルは、自然を
楽しむアクティビティが充実していて、
渓流沿いの見どころごとに停車する
バスを出してくれています。

今日は出発の時間があるから、
散歩の時間は40分ぐらいかなーと
いう場合は、その範囲内で戻って
来られる渓流沿いのバス停で降り
ると、無理なく朝の渓流散歩を
楽しめるんですね。

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ホテルの各部屋には苔を観察するためのルーペが装備されています

他にもガイドさんと一緒に朝散歩
をして自然の中でコーヒーを飲んで
くる、とかヨガがセットになった
ものなど、宿泊者の多くの方が
なんらかのアクティビティを
楽しんでいたようでした。

無料バスで八戸へ送ってもらった
後は、八戸線というローカル線に
乗り、陸奥湊(むつみなと)駅へ。
ここに目当ての食堂があるのです。

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じゃーん、これが「みなと食堂」。

地元の方に愛される、町の食堂
ですが、魚市場エリアにあるため、
早朝6時から営業しているのが特徴。
つまり、昼時に行こうものなら、
人気&お得メニューは既に完売
していることもあるお店です。

しかし、私がぜひ食べてみたかった
のは、みなと食堂の看板メニュー
「ひらめの漬け丼」。

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ひらめ、びーっしり。
ちなみにひらめの下のご飯もこれまた
すごい量で、小食な婦女子は食べきれ
ないのでは?と思う量(ちなみに私は
この丼とせんべい汁のセットにして
満腹ながらも完食しました)。

ほんのりニンニクの風味がきいた
醤油だれと、ひらめ、卵黄のコンビ
ネーションが最高。ひらめが新鮮
そのものなので、こんなに美味しい
ひらめを、一度にこんなに大量に口に
入れるなんてこと、もうないんじゃ
ないか、なんてことを思いながら
無言でひらめを口に運びました。

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せんべい山積み!しかし、地元のスーパーの煎餅売場はこんなもんじゃないらしい

八食センターでも大量に売っていた
せんべい。みなと食堂はせんべい汁も
絶品でした。具のシイタケをはじめ、
いろんな出汁がきいていて、家じゃ
再現できなさそうな複雑な味。
特に寒さ深まる今の時期は、本当に胃に
しみる美味しさだろうなー・・・ひらめ
漬け丼ともども、必ずまた食べたいと
思う地元の逸品でした。

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蕪嶋神社付近の海岸での一枚。砂浜とはまた違った、いい眺め。

みなと食堂を後にし、腹ごなしに
蕪島神社へ。昔は離島でしたが、今は
埋め立てられて陸続きになっています。
蕪島は、ウミネコの繁殖地として
天然記念物に指定されている所。
だいたい3月に来て8月には飛び立つ
というサイクルのようで、ウミネコは
あまりいませんでしたが、それでも
何羽かは目にしました(時期が来ても
旅立たず、蕪島ステイするウミネコが
一定量いるそうです)。

大盛りだったひらめ漬け丼のお陰で、
ちょっと蕪島神社を詣でた程度では
まったく腹ごなしになりませんでした。
が、あっという間に新幹線の時間。
八食センターに渓流のせせらぎ、
奥入瀬渓流ホテルの暖炉など、印象に
残った旅の思い出を反芻しながら
帰路につきました。

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青森は菊の名産地でもあり、お安くあちこちで売っていました。おひたしにして食べるそう。

次回は是非、新緑眩しい頃に再訪したい
奥入瀬渓流周辺。

ブナの原生林が見られる、と
ガイドさんおすすめの「蔦温泉」も
今度は必ず足を延ばしてみたいと
思っています。

全3回の旅手帖八戸&奥入瀬編、
お付き合い頂きありがとうございました。


柳沼が、今回の旅に持参したもの。

[1]ORIMのストール
[2]いつものポーチ
[3]寒さに備えてインナーダウン
[4]歩くときは靴下のした
[5]旅の財布は極小サイズ


バイヤー柳沼の旅手帖
八戸&奥入瀬への旅【1】
奥入瀬散策の前に行くべき「村」の話

八戸&奥入瀬への旅【2】
キャラメルの香り漂う道

八戸&奥入瀬への旅【3】
地元の人に愛される、まっすぐな味

このコラムを書いた人

柳沼 周子

スタイルストア バイヤー

柳沼 周子

大手小売業で服飾雑貨のバイイング、新規ブランド開発を行う。その後活動の場をインターネットに移し、2006年にスタイルストアへ参加。 得意ジャンルは服飾雑貨、最近は地方の名品発掘がおもしろくて仕方がない。モノの背景を知ってこそ見える、真のお買い得品をセレクトする、これが信念です。