インタビュー&ゲストコラム

【うつわ使いのアイデア帖】黒豆にレンコンを迎春風にアレンジ!私らしいハレの食卓

2016年12月28日更新

我が家に年神さまをお迎えするお正月は、
日本人にとっての最大級イベント。
赤い縁取りのプレースマットと
お正月らしいお花を用意し、ドリンクの
種類に合わせたグラス類を揃えて
宴の席を整える・・・ということができれば
言うことはありません。

G01

お皿を重ねているのは、この後おせちと大皿料理が来る予定だから。うつわは全て著者私物

けれど、元日は帰省先で迎えるため、
自宅でのお正月はささやかに、という
ご家庭が増えているそうです。

そんなときは、自分なりの
「これだけは外せない」という食材を中心に
メニューを組み立てることになります。
今回は、カジュアルな迎春のうつわ使いを
ご紹介します。

スプーンでいただく黒豆

筆者が 最も好きなおせち料理は黒豆です。
お正月の黒豆は、普段とは違う、
特別な感じで味わいたい。
そんなときにはスプーンを使います。
よーく磨いた銀の食器とか、磁器の
スプーンだと雰囲気が出ます。

スプーンを横たえると、掬う部分が斜めに
なってしまうので、ある程度高さが出る
箸置きや、縁のあるうつわを組み合わせると
黒豆が置けるようになります。
5粒ほど載せてサーブします。

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スプーンの部分が水平気味になるよう、お皿のふちに引っ掛けます

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白磁のスプーンの白が入るので、濃い色のお皿と重ねても黒豆の印象が沈みません

縁起物の蓮根は、サラダにいれてみよう

おせち料理に蓮根が使 われるのは
「先が見通せますように」との願いから。
意味を理解していれば、煮物じゃなくても
大丈夫(ということにしたい)。
元日とその翌日は帰省先での
御馳走攻めにあうのが必至。
家に帰るころには、野菜が食べたくなって
いるはずです。そう、サラダ!
市販のサラダに蓮根のスライスを
加えましょう(あるいは蓮根入りのを
買い求めてもOK)。

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有田HOUEN KM-A 長角皿

サラダを上手に盛り付けるには、
真ん中を盛り上げるようにするのが
いいそうです。

盛り上げる時の基礎部分というか、
核になる部分を動かさないように
すれば、美しく盛り付けられます。
平べったい器よりも、真ん中の一点に
向かってキュッとすぼまっているような
感じが盛り付けやすいですね。

有田HOUENのKM-Aシリーズなんかは、
盛り付けが難しいかなという時に活躍します。

見栄えのするハレの日のお皿は必須アイテム

年に数回しか使わなくても、これを見ると
「おめでたいな」って思えるハレの日の
お皿は大事。
我が家には梅をかたどった大皿があり、
買ってきた酢ダコをそのまま盛り付ける
にしても、迎春感が出てお気に入りです。
一枚だけでいいので、皆さんもぜひ、
我が家ならではの、おめでたい印象の
お皿を探してみてはいかがでしょうか。

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右下の赤いお皿が我が家の「ハレの日のお皿」です

お皿は重ねて使ってみる

一枚だと地味だったり目立たなかったり
するうつわも、重ねると料理のボリュームの
わりに高級に見えるから便利。
おちょこや豆皿など、小さなうつわは
平皿に載せて使ってみましょう。

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おちょこに温かいスープを一口分だけ。おちょこはあらかじめお湯につけて温めておくのがよいです。ローストビーフをサイコロ状に切って添えれば素敵な一品に

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一枚のお皿を豆皿等で埋めるのではなく、3等分したうちの1か所だけ重ねてみるとうまくいきます。

気に入れば値段は関係ない(たぶん)

我が家の汁椀は100均のお椀です。
中身はプラスチックの、会津塗。
意外に手に馴染み、イイ感じ。
カフェオレボウルにしたり、ヨーグルトを
よそってみたり、スープを入れることも
あります。もちろんお雑煮も似合います。

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多少のカジュアル感はありますが、
このお値段だからこそ、どんどん使って
いける、という面もあります。

うつわは仕舞わず、使ってこそ意味が
あるもの。あまり難しく考えず、いろんな
使い方を試して、自分らしいスタイルを
探求してみてくださいね。


おもてなしにも使える!
うつわ使いのアイデア帖

【1】うつわ使いのアイデア帖 序章
お気に入りのうつわは「使ってこそ」
日々の工夫が料理を、食卓を楽しくする

【2】コンビニスイーツが見違える!?
お茶の時間をグレードアップさせる
うつわ使いの妙

【3】金属の板のようなうつわ「すずがみ」
チョコレートもチーズものせるだけで
おもてなしの顔になる

このコラムを書いた人

中学卒業後に入学した国立高専から、大学、大学院まで、専攻はずっと建築。 インテリアコーディネーターの資格を持ち、インテリアショップめぐりは趣味のひとつ。これまでに訪れたことのあるショップは、全国各地と海外合わせて300以上。現在は会社勤めをしながら、フリーのライターとして雑誌づくりなどに携わる。読売新聞「私・空間」持ち回り連載のほか、雑誌やwebで活動中。

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