みんなの愛用品

普段使いの食器を活かす!お正月の食卓づくり

2025年12月04日更新

こんにちは、バイヤーの畠田です。

師走に入りいよいよ年末年始を意識するこの頃。忘年会やクリスマス、バタバタしているうちに気が付けばお正月はもうすぐそこですね。

我が家は帰省せず、家族2人で過ごすことが多いため、お正月料理の準備もミニマム。大きくて華やかなお重もお正月らしくて良いけれど、普段使わない時には保管場所をとったり、活躍する機会が少なかったりするので、毎年「普段使いできる器を使いながら、いかにお正月らしい食卓を作れるか」を考えています。ここ数年、普段使いにもお正月にも便利なアイテムを少しずつ買い足してきたので、みなさまにもご紹介したいと思います。

ごはんのおとも入れになるお重

まずは、焼き物の町・有田で作られている、KIHARAの「角型お重」。「お重」と名前がついているこの器ですが、一辺が9cm弱と小さいのが特徴。黒豆や田作りなどのおせち料理を盛り付けるのにぴったり。一段に一品盛り付けるとちょうど良いサイズ感で、並べると華やかです。

大きなお重は普段なかなか出番がありませんが、わたしはこのお重に梅干しや漬物などの「ご飯のおとも」を詰めて使っています。毎日の食卓にも並ぶ、今ではなくてはならない器になりました。

かさねてコンパクトに収納できるので、冷蔵庫の中でも場所をとらず、少しだけ残った料理を保管するのにもラップ要らずで便利です。

特にお正月の珍味系は一度にたくさん食べるものでもないので、そのまま蓋をして保管できるのも助かりますよね。

最初に見たときは、小さい!と思いましたが、黒豆や紅白なます、田作りなど詰めてみると、思いの外入りました。

神奈川県 | 50代 | 女性 | shiopi さん

届いたときに、「小さい」と思いましたが、見た目より入りました。一年考えてからの購入でしたが、思い切って買うことにしてよかったです。作り置きなどの保存に使ってます。冷蔵庫を開けるのが楽しみになりました。

東京都 | 女性 | 匿名希望 さん

と、つかい手からも「意外と入る!」と好評です。

残念ながら廃盤が決まり、現在の在庫限りで販売終了となります。気になる方はお早めに。

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正月も、平日も、普段使いできる小さなお重

つかい捨てじゃない、来客や親戚用にもぴったりなお箸

今年から仲間入りしたのが、「松田美智子の自在道具」の利休箸 2膳セット。一年の始まりの元旦用に、両端が細い「祝い箸」を準備される方も多いと思います。近年は白木の使い捨てが主流になりつつありますが、無塗装だと箸先の着色が気になったり、そもそも使い捨てもなんだかもったいない……という気持ちになる方も多いと思います。

そこで、料理研究家の松田美智子さんが「使い捨てではない、でもハレの日にも似合うような手にとりやすいお箸を」と作られたのが、こちらの拭き漆の利休箸。

吉野杉の芯の赤い部分を使い、拭き漆仕上げに。丈夫で軽く歪みも出にくく、着色も気になりません。拭き漆の落ち着いた佇まいは、かしこまった席やハレのシーンでなくても、普段使いや気の置けないおもてなし用としても、気軽にお使いいただけます。

両端が細い両口箸には本来、「片方は人間、片方は神様」が使い共に食事するという意味があり、神様と繋がって恩恵を授かるとの願いが込められています。実際に使ってみると、両端が使えるから傷みも分散しやすいため、片側しか使わない普通のお箸に比べて長持ちしやすいなど、この形ならではの良さも。

夫婦二人で正月を過ごすことが多い我が家では、恥ずかしながらそもそも祝い箸を準備せず、普段使いのお箸で正月料理をいただいていました。これだったら普段も使えるし、華やかなお正月料理にも似合いそう!と思い、今年はこちらを使用予定。お箸が変わるだけで料理もぐんと格上げされて見えそうです。

おもてなしの機会も多い松田美智子さんならではの発想から生まれた、「ハレの日だけじゃない」お箸です。

味噌汁もお雑煮も似合う漆椀

お正月に欠かせないお雑煮には、越前漆器の産地・福井県鯖江市の「松屋漆器店」が作る漆椀を使っています。漆器でありながらも食洗機が使える、本格派の器です。

これまで木製の汁椀を使っていましたが、漆の朱や黒の上品な色や質感は、やっぱりお正月の食卓にぴったり。おなじお雑煮でも見違えるように華やかになりました。

お雑煮だけでなく、我が家では年越しそばにもこの器を使っています。たくさんはよそえないのですが、年越しそばのタイミングで既にお腹いっぱいなことが多いので、個人的にはこのサイズがちょうどいいんです。ひとまわり大きな「入子椀 大」もあるので、一般的な年越しそばにはそちらがいいかもしれません。

普段は毎日のお味噌汁をよそって使っています。漆椀は普段使いしにくいかな……?と思いきや、マットな質感と落ち着いた色合いなので他の器とも馴染みます。食洗機が使えるほど丈夫で変色しづらく、取り扱いに気を遣うこともありません。

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食洗機で洗える、日々の味方の漆椀

残り少なくなったおせちも、これに乗せれば見違える

こちらも2025年の新商品。「tete」の仕切りプレートです。

この器の良いところは、仕切りがゆるやかなところ。仕切りのある器って、汁物などが流れにくく便利な一方で、仕切りの分きっちりと盛り付けなければ…というプレッシャーがありますが、こちらはひとつのスペースに複数盛り付けてもいいし、一種類でも良い、そんなおおらかな使い方ができます。ゆるやかな仕切りは洗いにくいこともありません。

例年、我が家では正月料理を平らなプレートに盛り付けていますが、えびのうま煮やなますなどの汁気のあるものもあり、盛り付けには悪戦苦闘。仕切りがあればもっとスムーズに盛り付けられそう……と思っていたので、今年はこの器の力を借りたいと思っています。お重でおせちを準備される場合も、残り少なくなってきた料理をこちらに盛り付けるだけで、華やかに蘇らせることができそうです。

当店限定で作っていただいた「レッド」は、お正月には華やかですし、もちろん普段使いも。定番のホワイトと合わせれば紅白使いも可能です。

敷くだけでハレの日感が出る、テーブルマット

ここ数年ミニマム正月料理コーディネートを試してみて気づいたのが、「敷物があるとうんと華やかに見える」ということ。普段はテーブルにそのまま料理を並べるところ、折敷などの敷物を1枚敷くだけで、普段と全く同じ器でも見え方が全然変わるんですよね。

よくある赤や黒の半月盆は正月以外には使いにくいかも……?と思い、いろいろ探した中で惹かれたのがアルミ素材の上に箔を重ねた「HAKU LA TABLE」のテーブルマットでした。薄くて軽いアルミ素材の表面に、職人が箔を丁寧にのせ、その上から何層も塗装を重ねて作られています。

箔という素材上、取り扱いに気を遣うかなと思いきや、水拭きできるので安心。ぎらぎらしすぎていないゴールドやシルバーは特別な日に似合う華やかさがありつつ、普段使いにも浮かない、ちょういい塩梅です。

つかい手からも

お正月用に購入しましたが、手入れも簡単とのことですので、一年を通してお祝いの席などで惜しまず愛用したいと思います。

千葉県 | 50代 | 女性 | てーつ さん

という声をいただいていますよ。

以上、普段使いができるお正月の食卓に役立つアイテムでした。今あるのものに少しプラスするだけでも、お正月らしさを楽しめる器や敷物たち。ぜひこの機会にお役立てくださいね。

このコラムを書いた人

畠田 有香

スタイルストア バイヤー

畠田 有香

ショッピングユニットでバイヤーをしています。その商品のどこが良いのか、なぜ良いのかを、わかりやすくみなさまにお届けしたいと思っています。