みんなの愛用品

さらば炊飯器、5分で炊ける飯鍋生活を始めました

2020年04月06日更新

こんにちは、バイヤーの畠田です。

私事ですが、先日引っ越しをしました。中でも大きく変わったのがキッチンです。これまで住んでいた家には炊飯器を置くスペースがあったのですが、新しい家ではどうしても場所が確保できず、「普段は収納して、使う時に出す」というスタイルに変える必要が出てきました。が、これがまあ面倒。収納していても場所はとるし、重くて大きいので動かしづらいし、コンセントを出したりしまったりするのも大変です。

そこで、炊飯器の使用はいったんお休みし、鉄の小さな飯鍋を使う生活に切り替えてみました。

IHで実感した、飯鍋との相性の良さ

引っ越し先のキッチンは、ガス火ではなくIH。今まではガス火で使っていたので、改めてこの飯鍋とIHの相性の良さに気が付きました。

お米を炊くときに大切なことのひとつが火加減、つまり温度の管理ですね。鍋でお米を炊くのは想像以上に簡単で、ガス火の時でも仕上がりを失敗したことはなかったのですが、火加減の違いで粒の柔らかさに多少の差が出ることがたまにありました。その点、IHはボタンで温度を管理できるので、水加減さえ気を付ければ、安定して同じ炊きあがりにできるように。

そもそも、ご飯鍋というと「土鍋」が多いのですが、土鍋はIH非対応のものがほとんどです。この鍋は、料理研究家の松田美智子先生の「小人数分のごはんがおいしく炊けるIH対応の鍋がない」という悩みから作られたもの。もちろんガス火でもお使いいただけるのですが、IHのキッチンの方にこそ知っていただきたい道具だなと思います。

そして、この鍋のいいところは何といっても「小さいから炊飯時間がたったの5分」というところ!浸水時間などを含めると仕上げるのに35分ほどはかかりますが、2口しかないIHヒーターを長時間占領しないのは本当にありがたいです。飯鍋の加熱はさっと済ませて、主菜と汁物の調理に使うことができて助かっています。

炊飯器を使わなくなって気づいたこと

日々のごはんを飯鍋で準備するようになって、よかったことが3つありました。

ひとつは、使った後に丸洗いできること。炊飯器はパーツが多い上に洗いづらいところが多いですよね。釜の内側や内蓋の裏側など、取り外して洗うことができない部分も汚れたりします。

飯鍋は洗いづらい場所がない上に、まるっと洗えてきれいにできるのが気持ちいいです。土鍋と比べても欠けや割れの心配をせず洗える点もいいなと思います。

小さい飯鍋は収納時も場所とらず。左隣は併せ使いしている米とぎにも使えるザルとボウル

もうひとつは、キッチンがすっきりして見えること。炊飯器ってスペースをとる上にデザイン的に生活感を感じるものが多く、個人的にはあまり目立つ場所に置いておきたくない存在。いざ撤収してみるとキッチンが広く感じますし、見た目もすっきりとしました。

飯鍋ごと食卓に出せるので、少なめに飯碗にうつし、好きな量だけおかわりするシステムになりました

最後に、やっぱり鍋で炊いたご飯はおいしい!ということ。仕上がったお米のつややかさもさることながら、炊きあがりのふくよかな香りをテーブルの上で感じられるのは、とても贅沢だなと感じます。

ちなみに、保温機能がないというのは鍋でお米を炊くデメリットとして語られますが、この飯鍋の場合は1~1. 5合と食べきりサイズなので気になりません。鉄鍋の保温効果で、蓋をしていれば長時間あたたかいままなので、炊きあがりの時間もシビアに逆算しなくて大丈夫ですよ。

掃除も手入れも本当に楽だった

あと、改めてこの鍋がスゴイなと思ったのは、「吹きこぼれない」ことと、「焦げ付かない」こと。

蒸気口から水分が出てきますが、蓋の縁に高さがあるのでそこで止まります。大量に吹きこぼれて、コンロ掃除が大変に・・・ということがありません。この吹きこぼれ、実は鍋でお米と炊くときの大きなハードル。この掃除が大変で、鍋から炊飯器に戻したという方も多いんだそうです。

鮭としめじの炊き込みご飯。炊くときに一緒に投入するだけです。

ご飯がお鍋にくっつきにくいのもポイント。底に調味料が溜まって特に焦げ付きやすい炊き込みごはんも、この通りスルン。洗い物もラクチンです。ご飯は毎日炊くものなので、掃除や手入れが楽というのはやっぱり大切だなと思います。

最後に、ぜひともあわせ使いいただきたいのが、写真にちらっと登場した「米とぎにも使えるザルとボウル」。飯鍋と同じく松田美智子先生監修の、米とぎに特化して作られた道具です。

これまでなんとなく、ざるやボウルは金属がいいという思い込みがあったのですが、軽い&洗いやすい&置いたときにカチンと音がしないという使いやすさで、あっという間に我が家の一軍調理道具に昇格しました。その扱いやすさから、米とぎだけではなく、葉野菜を水に晒したりするときにも何かと手を伸ばしてしまう存在。使い手の声がほとんど満点★5なのも頷けます。

「暮らしに定着しているものを変える」というのはなかなか勇気がいることですが、引っ越しをきっかけに炊飯器から離れた生活をしてみて、想像以上に何の問題もなく暮らせています。むしろ、お鍋で炊きたてのご飯を毎日食べられる幸せから抜け出せなさそうな今日この頃。小さな飯鍋生活、また何か気づくことがあればレポートしますね。

このコラムを書いた人

畠田 有香

スタイルストア バイヤー

畠田 有香

ショッピングユニットでバイヤーをしています。その商品のどこが良いのか、なぜ良いのかを、わかりやすくみなさまにお届けしたいと思っています。