バイヤーからのお便り
いつものおかずが料亭料理に早変わり!ハレの日の豆皿のすすめ
こんにちは、バイヤーの畠田です。
気が付けば12月もあとわずか。春みたいな陽気の日もあったせいか、うっかり季節感を忘れてしまいそうになりますが、忘年会やクリスマス、師走でバタバタしているうちに気が付けばお正月はもうすぐそこですね。今日は、いつものおかずを料亭料理に早変わりさせてくれる、頼もしくて見た目にも華やかな器がたくさん入荷したので、まとめてご紹介します。
家族や親戚、友人たちと食卓を一緒に過ごす機会も多いお正月。忙しくて今は考える余裕がないけれどお正月の食卓はちゃんとしたいという方や、人が集う予定があって……という方のお正月準備が、ちょっとでも気軽で楽しい時間になったら。そんな思いを込めて選びました。
選ぶのが楽しい、小皿や小鉢
上から時計まわりに、皓洋窯 木瓜小付 染付見込桃、副千製陶所 角豆皿 渕地紋、与山窯 木瓜手塩皿 瑠璃釉
まわりの人たちにお正月の食卓事情を聞いてみたところ、「お節は全ての種類は用意しないけれどコレとコレ、縁起物は数種類だけ食べる」という意見が複数ありました。他には、実家でくまなく食べる、お正月関係なく好きなものを食べるという声も。
夫婦二人暮らしだったり、お子さんがまだ小さかったりで、お重を用意するほどではない。でも少しだけ特別感が出せたら…。
そんな方におすすめしたいのが、普通の料理をちょこちょこと盛るだけで食卓が華やかになる小さな器。料亭や割烹用の器を作ってきた職人たちが手掛ける色とりどりの器が、お正月の食卓をしっかりと支えてくれます。
絵になる縁起物モチーフ
はじめにご紹介するのは、縁起物をモチーフにしためでたい器たちです。
ちょっとしたおかずを一口、二口分ずつ3種くらい盛るだけで華やかさがぐっと高まります。
いろいろな器を比べてみて、「形自体が縁起物」「絵付けの色合いが華やか」という器を選ぶと、一番楽に特別感が出るなと実感しています。
すべて与山窯。上から時計まわりに小紋富士図、色絵若松富士山図、染錦蛸唐草富士山図、色絵三方富士菊花文
縁が立ち上がっている豆皿は、汁気が気になる料理も安心して盛ることができるのが嬉しいところ。
めでたいを意味する「鯛」、正月らしい「富士」や「松」など、晴れやかな席にぴったりのモチーフです。
取り皿として活躍する、ハレの日にぴったりな桔梗渕4.5寸皿
今回入荷した中でもとりわけ華やかなのが、桔梗渕4.5寸皿シリーズです。
すべて与山窯。左から時計まわりに、染錦祥端富士山図、染錦梅にうぐいす富士山図、色絵三方富士菊花文、赤絵花弁富士山図、呉須赤絵地文に鳥、色絵市松魚文、輪宝団龍富士山図、南京赤絵
つくり手の与山窯は創業が安政年間の窯元。昔から伝統的な図柄を描いてきた窯元がつくる皿には、富士や龍など、おめでたいモチーフが描かれています。色数が多く図柄も細やかなため、並べた時にはとても華があり、お祝いの日やお正月のハレの日にぴったり。
このシリーズは全て4.5寸(φ13.2cm)というサイズで作られています。豆皿よりも大きく、取り皿として使いやすいサイズ。来客で大皿から取り分ける時や、正月におせちを食べる時など、テーブルを複数人で囲む時の取り皿として活躍します。深さも2.5cmあり、多少汁気があるものでも安心して使えますよ。
また、「桔梗渕」という名の通り、器の縁が桔梗の花びらのような形になっています。図柄も中央だけや一部だけではなく、縁に描かれていたり全面に大きく描かれているため、料理を入れた時に図柄が隠れにくいのが嬉しいポイント。料理を入れても華やかに見えますよ。
普段も使いやすい形と絵柄
お正月やハレの日だけではなく普段の食卓でも出番が多い器がいいという方におすすめなのは、形がシンプル、色数が絞られている器です。
KIHARA/黒鉄砂 左から長角木甲小皿、桔梗小皿、菊割小皿、額縁小皿、六角小皿
与山窯 木瓜手塩皿(青磁、瑠璃釉、黄釉、白釉、赤釉)
絵付けの柄や色が「ハレと普段の中間」という感じなので、お茶碗など普段づかいの器と並べてもしっくりくるのも嬉しいところ。お茶請け用の小皿としても使えます。絵柄は縁起物ではなくても赤を使っている絵が並ぶとお正月の特別感が出てきますよ。
副千製陶所 角豆皿 (渕地紋、格子、みじん唐草)
1つ1つ単品で見ると普段使い寄りに見えますが、組み合わせ方で雰囲気ががらりと変わり、お盆にいくつか集合させると華やかさが増して見えます。
すべて皓洋窯。上から、木瓜小付 染付見込桃、木瓜小付 たこ唐草
木甲小鉢(古染渕線花紋、古染鳥紋、古染菱花紋)
豆皿以上、取皿未満の使いやすいサイズのものは、特に普段使いしやすい大きさ。横長なので、オクラや茄子の煮びたしなども盛りやすく、汁物にも安心して使えます。
上から時計まわりに、皓洋窯 木瓜小付 染付見込桃、副千製陶所 角豆皿 渕地紋、与山窯 木瓜手塩皿 瑠璃釉
縁起物の器、取り皿にちょうどいい器、普段使いもしやすい器をご紹介しました。大切な人たちと囲む食卓が楽しい時間になりますように。
ショッピングユニットでバイヤーをしています。その商品のどこが良いのか、なぜ良いのかを、わかりやすくみなさまにお届けしたいと思っています。