組み立て式の棚、と聞いて、ちょっとブルーになりました。
コンパクトに届いたはいいが、これを自分が全て組み立てるのか・・・という、あの途方に暮れる感じが一瞬にして脳内に蘇ったからです。

どんよりした私に、オークヴィレッジの佐々木さんが言いました。
「大丈夫、道具は不要です。うちの棚は『込み栓』で組み立てますから」と。

工具不要で、木の「込み栓」をはめていくだけの簡易な組み立て方式です
木の風合いをいかし、長く使えるよう、釘やネジを使わず、すべて「木組み」で作られているので、この棚の名は「Kigumiシェルフ renewal」。
国産の栗の木を使った、ちゃんとした家具なのに組み立て式で、誰もが道具不要で直感的に組み立てることができる棚です。
この棚は光を遮らない
窓辺でも明るく、のびやかな空間に

この棚の高さは123センチ。日本人女性の平均身長は158センチなので、最上段がだいたい胸のあたりにくる感じでしょうか。
収納力があるわりにはさりげないというか、軽やかな印象のシェルフ。それは、側面も奥も壁がなく、光を通す構造であることが大きいと思います。


商品名にもある通り、この棚は「Kigumi シェルフ」のリニューアル版。旧デザインに比べて棚板の奥行きが半分になり、枚数が倍になりました。
これによって何ができるようになったかというと、

奥に物が落ちないよう、奥側の棚板には立ち上がりがあります
手前と奥に段差を付けて収納することができるようになり、奥行きを活かした収納が可能に。

棚の奥行きは手前が12cm、奥が11cm。文庫本は10.5cmなのでちょうど収まります。
たとえば、旧デザインであれば収納しづらかった文庫本もこの通り無駄なく並びます。何が並んでいるのか一目瞭然。奥のものにも手が届きやすく、スペースを無駄なく使うことができるようになりました。

もちろん、2枚の棚板を同じ高さに設置することもできます。
下から棚板を均等に設置すると、A4サイズ対応の棚が3段できあがります。棚板の高さは10段階と、置くものにあわせて細やかに調整が可能です。
本棚としても、飾り棚としても使えます

収納力があがっても、その軽やかさは健在です。
飾り棚としても、本棚としても使える上、圧迫感がなく、家族みんなで使える。
食器や日常品を収納するための「見せる収納」としても、より使いやすくなりました。

お手持ちの家具とも馴染みやすいであろう、シンプルですっきりとしたデザイン。あくまで「木が主役」といった感じの、いい意味で余計な主張がない佇まいは、長く使う家具として大切な要素だなと思います。