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    ヘラ絞りの手跡が心地良いOnamiの生活道具

    「Onami(オオナミ)」は、神奈川県川崎市のヘラ絞りメーカー 相和シボリ工業と、デザイナーの山崎義樹さんによる、生活道具のブランドです。
    従来では消されていたヘラ絞りならではの「ヘラ目」を、手仕事の跡として敢えて残しているのですが、この手跡こそが、手に取った時の何ともやさしくしっくりとくる心地良さをもたらしています。
    シンプルな中に芯の通った存在感がある、暮らしの中で育てていきたくなるものづくりをご紹介します。

    自然と手に取って使いたくなる、育てていきたくなるもの

    自然と手に取って使いたくなる、育てていきたくなるもの

    初めてOnamiのアイテムを見た時、シンプルな中に1本芯が通ったその存在感に惹かれて、思わずその場所にすーっと足が引き寄せられていました。
    まず手に取ってみたのが、上の画像のトレイやプレート。シルキー、ウス茶、黒ゾメの3種類の色合いがあるのですが、どれもとても味わい深く、使っていくうちにさらに良い風合いに経年変化していくんだろうなと感じました。そして、トレイのフチが丁寧に巻き込んであるところや、きちんと高台があってテーブルを傷つけにくいように仕上げてあるところなどを見て、「あぁ、こういう地味で細かいところまで、手を抜かずに配慮してものづくりをしているって素晴らしい!」と確信したのでした。

    自然と手に取って使いたくなる、育てていきたくなるもの

    タンブラーやロックグラスは、よく見てみると表面におだやかな波目模様が入っています。これが持った時に手のひらになじんで、とても心地良い!ステンレス素材なので、冷たい飲み物は冷たいままおいしくいただけます。
    あと、Onamiのアイテム全般に共通しているのが、佇まいは繊細、使ってみると軽くて丈夫で使い勝手が良いというところ。どうやって作られているのかと思い、デザイナーの山崎さんにいろいろと伺ったところ、「ヘラ絞り」という加工技術で作られているとのこと。
    実際にどんな風にものが生まれているのか、ぜひ現場を訪れてお話を伺いたい!と思い、Onamiのアイテムが作られている相和シボリ工業を訪ねてきました。

    Onamiとヘラ絞り

    Onamiとへら絞り

    神奈川県川崎市の相和シボリ工業は、大浪さんご一家が営まれているヘラ絞りメーカーです。ヘラ絞りとは、雄型となる金型に金属の板をセットして、ロクロの様に回転させたその板にヘラを押し当て、金型に沿わせる様に板を絞っていく、昔ながらの加工技術。精密機械の部品や、野球場で使われている大きな反射板など、主に企業向けのものづくりをされていらっしゃいます。ヘラ絞りの技術は、昔は信号機などの制作にも使われていたそうです。

    代表の大浪忠さんは、川崎市から「かわさきマイスター」に認定されている熟練職人。太陽のようにあたたかいお人柄の美津江さん、息子さんの友和さんとともにものづくりをされています。2012年の川崎市のデザインコンペをきっかけに友和さんとデザイナーの山崎さんが出会い、Onamiを立ち上げられました。

    Onamiのアイテムは、「ヘラ目」をあえて残しています。従来のヘラ絞りの世界では「ヘラ目をいかに消すか」、ということが職人技の見せ所として考えられているので、最初大浪さん一家は、デザイナーの山崎さんのこの案に驚愕(特にお父さん)。
    実際に作ってみると、ヘラ絞りならではの1点ずつ異なる手の跡がとても良い表情をしていて、今までとは異なる視点から、ヘラ絞りの魅力を改めて実感したのだそうです。

    へら絞りとは?

    へら絞り

    へら絞り

    雄型となる金型に金属の板をセットし、ロクロの様に回転させたその板にヘラを押し当てて、金型に沿わせる様に板を絞っていく加工技術です。

    金型

    金型

    ヘラ絞りには、板を沿わせる雄型となる金型が必要です。相和シボリ工業では、社内にて金型を制作。 金型の形状がそのまま商品の形となる、大切な工程です。

    ヘラ

    ヘラ

    ヘラ絞りを行うヘラの形状は様々。様々な要素を考慮して、最適なヘラを選びます。 Onamiでは、1つの商品を作る際にも、何本ものヘラを使って深い表情のヘラ目を付けています。

    絞り

    絞り

    ヘラを自分の手の様に扱い、回転する金属板に押し当てていくと、まるで陶芸の様に商品の形ができ上がっていきます。同時に、Onamiの特長である「ヘラ目」が生まれます。

    仕上げ

    仕上げ

    絞った商品は、素材・用途ごとに表面処理を行います。職人による手作業なので、それぞれ異なった表情に。 使うたびに傷がついたり、色が変化していき、使う人の暮らしに合わせて表情が変化していきます。

    丁寧な手仕事は使いやすさに繋がっています

    丁寧な手仕事は使いやすさに繋がっています

    トレイのフチは丁寧に巻き込んであり、手に持った時にしっくりとおさまります。平らな所に置いてもガタつきにくく作られているなど、細部まで丁寧な手仕事が施されており、長く愛着を持って使いたくなる魅力があります。

    トレイ270

    鉄を植物タンニンで染めて蜜蝋ワックスで仕上げた「黒ゾメ」、ステンレスの表面に漆を施した「ウス茶」、同じくステンレスの表面に酸化洗いをかけてマットな質感に仕上げた「シルキー」の3種類。持った時の指掛かりが良く、高台があるのでガタつきにくく、テーブルを傷つけにくい一品です。縁の巻き込みの処理の丁寧さからも、細部まで手を抜かない職人の心が伝わってきます。

    トレイ270

    コースター90/プレート150

    シルキータイプはケーキ皿などとしても使えます。コースター90はアクセサリートレーや、タンブラーなどの蓋代わりにも。

    コースター90/プレート150

    ロックグラス65/タンブラー90・110

    持った時のヘラ目の感触が手に心地良い一品。口をつけた時の飲み口の心地良さも格別です。ステンレス素材のため、冷たい飲み物は冷たいまま、その温度をキープできます。ロックグラス65はヨーグルトやフルーツカップとして、タンブラー90は果実酒など、タンブラーはビールなどのお酒をいただくのにぴったりです。

    ロックグラス65/タンブラー90・110

    ボウル120・150

    底の部分から反りのある縁へ向かうにつれ、徐々に板厚を薄く仕上げているので、見た目とは異なって安定感がある仕上がりです。直径12cmのボウル120は小鉢やデザートカップとして、直径15cmのボウル150は、シリアルやサラダ、スープ用の器にぴったりです。

    ボウル120・150

    取材後記

    取材後記

    今回の取材で、大浪さんご一家と山崎さんにお話を伺って感じたのは、ものづくりに対する誠実さとお人柄のあたたかさでした。
    日々の暮らしを豊かにしてくれるものを、細かいところまで手を抜かずに作って、お互いの得意なところを活かしながら、お客さまに届ける。取材しながら、「こういうまっとうなものづくりをされている方たちの仕事を、お客さまにお伝えしていきたい」と、改めて感じました。あと、いいものを作っている方は、気持ちもやっぱりあたたかいですよね。
    大浪さんは、子供たちにものづくりを伝えていくために、工場の社会見学企画も行われています。過去に、多感な時期真っ只中の少々やんちゃな生徒さんが工場を訪れた際、社会見学後の行動に変化が見られることがしばしばあったそう。工場を訪れてみると、その理由がわかる気がします。自分だけの風合いに育てていきたくなるアイテムを、ぜひこの機会にご覧くださいね。


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