あやせものづくり研究会/Tetsu Wok お手入れ簡単！鉄鍋の良いとこ取りが実現する中華鍋

お肉をはじめ、様々な食材に火を通すのがあまりうまくいかない、鉄のフライパンは美味しく仕上がるというけれど、サビやすさやお手入れの問題で使うのを躊躇してしまう……そんなお悩みにぴったりの鍋があるんです。

あやせものづくり研究会の「Tetsu Wok」は、チッカ黒染めという特殊な処理を施した鉄鍋。面倒なお手入れ要らずで鉄鍋ならではの「外はカリッと中はジューシー」が実現、いつものメニューもプロ並みに仕上がります。

チッカ黒染め処理のおかげで、鉄製なのに手入れが簡単

Tetsuシリーズの一番いいところは、鉄でありながら「サビにくい」ところです。

これは、「チッカ黒染め処理」という水気や傷に強い処理を施しているから。チッカ処理とは、窒素を浸透拡散させて表面の層を硬くすることで、耐摩耗性などを高める化学処理なのですが、その強度は何と鉄の7倍なのだそう。

表面のコーティングではないので剥がれてキズつくこともなく、水気が入りにくいのでサビも発生しにくいという訳です。硬いので直接刃物を使っても傷になりにくく、食卓で切り分けることもできます。


つくり手、ナウ産業の今社長

作ったのは、神奈川県綾瀬市の金属加工メーカー「株式会社ナウ産業」と、さまざまな企業や産地のメーカーとものづくりをしている「アッシュコンセプト」。もともと綾瀬は自動車関連の部品が作られてきた地域という背景があり、こちらも、長年の金属部品の生産で培ってきた高い加工技術を活かして職人たちが一つ一つ作っています。

今社長に伺ったところ、このチッカ処理は、自動車部品の生産現場では、歯車など「動くもの」の摩耗やサビを防ぐために施されてきた処理なのだそう。ナウ産業にとって身近な技術の応用が、鉄鍋のサビ問題の解決に繋がったのですね。

洗いっぱなしで大丈夫、洗剤洗いもOK

サビ問題以外にもお手入れ方法が気になるところですが、こちらは前述のチッカ処理をしてあるので、通常鉄でNGな洗剤洗いもできます。鉄のお手入れの鉄則、お湯+たわしだけで洗うというだけでは汚れが気になる方も安心してお使いいただけるはず。

面倒といえば、洗った後に空焚きして水分を飛ばすことや保管のための油引きですが、こちらはその必要もなし。水切りカゴに置いて自然乾燥させて大丈夫なので、お手入れがとても楽です。（もし乾燥が気になるという場合は、たまに油を塗ってみてください）

ちなみに、メーカーにて洗ってからラード油を塗った状態でお届けします。お手元に届いたら、洗ってそのまま使っても問題ありませんが、念のため最初は野菜の端などを炒めて表面の汚れを取ってから使い始めるのがおすすめです。

直径28cmの大容量だから、家族のおかずが一度に作れる

Tetsu Wokは底面が丸い中華鍋タイプのウォックパンです。深さがある形なので、揚げ物をしたり青菜やパスタなどを茹でたりと様々な用途で使えるのが特徴。深さ8cm、底面径φ280mmとたっぷり大きめサイズだから、3〜4人分のおかずを作るのも楽々対応できますよ。

浅めのフライパンでは、家族全員のメイン料理を作るには容量が追い付かない場合も。こちらなら一度にたくさん作れるから手間も掛からず、時間的にも余裕が生まれます。活用いただける範囲も幅広いので、毎日の調理でも大活躍すること間違いなし。ひとつあるとかなり便利にお使いいただけると思います。

分厚い鉄板により、食材の美味しさを閉じ込めてくれる

Tetsuシリーズが大切にしているのが、なんといっても「厚み」です。Tetsu Wokは2.3mmの板厚がありますが、その分本体は1820gと重め。でも、これは家庭で使いやすい重さを考えたうえで設定した、最大限の厚さなんです。


左が鉄のフライパン、右が一般的なフライパンで同じ時間焼いた断面画像。

食材を美味しく焼くには、高温＆短時間で旨味を閉じ込め「表面はカリッと中はジューシー」に仕上げるのがコツ。蓄熱性と熱伝導率が高い鉄の鍋は食材を入れても中の温度が下がりにくく、一般的なフライパンより短時間で加熱できる分、外側も固くならないのが嬉しいポイントです。

これまでお肉が生焼けだったり火の通りに難を感じていた方、プロ顔負けの本格的な料理を楽しみたい方にも、ぜひお使いいただきたい一品です。

持ち手は溶接で、見た目も美しくお手入れも簡単

無駄を削ぎ落とした機能的な形で、キッチンでもセンス良く映える、そんなデザイン性もTetsuシリーズの大きな魅力です。持ち手は溶接してあるため鍋の内側にはネジなどが出ておらず、汚れが溜まりにくい構造に。持ち手をネジ留めしてある鍋も多い中、内側に出っ張りがない分洗いやすくなっています。ネジ部分が汚れたり食材が引っ掛かるというストレスもないので、気持ち良く使えるのが嬉しいですね。

さらに、持ち手は鍋本体より高さが抑えられており、収納もしやすいように。限られたスペースでもすっきりとしまえるので、これまで大きな鍋を買うのを躊躇していた方も、ハードルがグンと下がるのではないでしょうか。

焼くというシンプルな調理方法をワンランクアップしてくれる、プロの仕様に近い本格的な道具です。気になる鉄のフライパンのお手入れの問題を高い技術で見事に払拭し、どなたにも使っていただきやすい工夫を凝らしています。