羽毛掛けふとん ダブル 寒がりの方にも使ってほしい羽毛布団、作りました

これまで当店では様々な寝具をご紹介してきましたが、お取り扱いを慎重に進めてきたのが「羽毛布団」でした。
なぜなら、「中身が見えない、見えたとしても判断がつきづらい」から。それを良いことに、損傷していたり、汚れが多く付着している羽毛が使われた羽毛布団が流通していることも珍しくありません。

中身が見えないものだからこそ、信頼できるものをご紹介したい。辿り着いたのは、寝具メーカーではなく、羽毛の専門メーカー「河田フェザー」が作る羽毛布団でした。

清潔な羽毛だからこその3つのメリット

左：精製前　右：精製後

使われている羽毛の品質がどれだけ高くても、実は「精製」がしっかりできていないとその良さは活かされない、というのは意外と知られていません。
羽毛の原毛には、垢や埃など様々な汚れが付着しています。それを洗浄してきれいに取り除くのがこの精製という工程です。

この羽毛布団を作っている河田フェザーは、いわゆる寝具メーカーではなく、羽毛の精製を専門に行うメーカーです。
日本では間違いなく一番の洗浄技術、世界的に見てもトップレベルの技術力を持っている会社として業界からの信頼も厚く、布団だけではなくダウンジャケットなどに使われる羽毛をアウトドアブランドなどに提供しています。

「羽毛布団の品質は精製で決まる」といっても過言ではなく、この羽毛布団をおすすめしたい理由はここにあります。

1 .臭いが少ない

羽毛に特有の臭いを感じたことがある方も多いと思いますが、この一番の原因は「羽毛の洗浄不足」です。洗浄が不十分だと雑菌が繁殖したり、残った油脂分が獣臭さを発してしまいます。
こちらは洗浄技術が高いからこそ、臭いの心配は不要です。感じ方には個人差があるため全く無臭と言うことはできませんが、首元までしっかりと羽毛布団をかぶった状態で中の空気を押し出すようにしても、臭いは感じられませんでした。

2. 保温率が高い

左：洗浄前の小羽枝　右：洗浄後の小羽枝

ダウンは中心から放射状に羽枝が伸び、更にその羽枝からは小羽枝（しょううし）という細かな毛が生えています。この小羽枝が空気をしっかりと貯めこむので暖かく、閉じたり開いたりして湿度調整を行ってくれます。
小羽枝の細さは人間の髪の約1/20ほど。この隙間まできれいに洗うことで、小羽枝が最大限に機能し、暖かく湿度調整に優れた羽毛布団に仕上がります。

3. アレルギーが起こりづらい

菌の温床となるホコリやアレルギー源を全て取り除くので、アレルギーが起こりにくいのも特徴です。喘息をお持ちの方やお子様でも安心してお使いいただけます。

河田フェザーが優れた精製技術を誇っているのは、工場がある三重県明和町が羽毛精製にとって最適な土地であるから。

洗浄に使われているのは、超軟水の地下水。浸透力が高くきめ細かい水なので、羽枝の隅々まで行き渡りきれいに洗うことができます。この地下水は、従業員の方が飲料用に持ち帰るほどなんだそう。豊富に湧き出るため、常に新しい水を惜しみなく使っています。

また、一年を通じて空気が乾燥していることもポイント。乾燥していることで羽枝が開き、その隙間に付着した埃や垢も取り除くことができます。
羽毛の精製に最適な奇跡的とも言える土地環境、そこに長年培ってきた経験と洗浄技術が合わさり、清潔で信頼できる国内屈指の羽毛を作り出しています。

寒がりの方にもおすすめできるスペックで作りました

羽毛布団は数千円のものから数十万円のものまで、価格もピンキリで比較検討が難しいもの。
そんな中、羽毛布団選びにおいてわかりやすい指標になるのが、日本羽毛製品協同組合によって発行されている「ゴールドラベル」です。
ダウンの混率や洗浄度、側生地や縫製においてすべて品質基準を満たしている国産の羽毛ふとんであることを保証するラベル、いわば安心の証です。

当店オリジナルで作っていただいたこちらの羽毛布団は
・フランス産ホワイトダック90%
・羽毛充填量1.6kg（※ダブルサイズ）
・ダウンパワー 400dp （※ダウンパワーとは羽毛のふくらみ具合を数値化したもののことです）
・「ロイヤルゴールドラベル」を取得
という内容です。

ちなみに、もう1ランク上の「プレミアムゴールドラベル」がありますが、うんと価格があがります。
価格と品質のバランスを考えて、寒冷地にお住まいの方や寒がりの方でも十分にあたたかくお使いいただけることを条件に作った、自信をもっておすすめできる一品です。

お届け時の不織布のケースから取り出すと、ふんわりと膨らみます。軽くてあたたかくしっかりとかさ高があること、写真からも伝わりますでしょうか。

あたたかさを逃がさない側地

側地には河田フェザー独自のトライアングルキルト構造を採用しています。
あたたまった空気が一番逃げやすいのが、首や肩まわり。徐々にキルトが身体にフィットし、寝返りを打つことで更に布団が引き寄せられて身体を包み込むようなキルト構造になっています。

また、側地の素材にはコットン100%素材を使用しており、ソフトな肌触りと心地よさ。天然の素材だからこそ、羽毛の特性である吸放湿性を損ないません。

ご購入前に

業界では「ブラックポイント」と言います。

ホワイトダックダウン使用の布団でも、茶色や灰色といったように色つきの羽毛も必ず混在するため、黒い斑点なようなものが透けて見えることがあります。
白い羽毛と同様、きれいに洗浄されており品質は全く同じものなので、安心してお使いください。

この斑点が気になる方もいらっしゃるため、一般的に寝具メーカーでは柄付きの側生地で布団を作ることが多いのですが、当店では布団カバーを使用した時に柄が透けないよう、あえて白い側生地を選んでいます。

羽毛布団の寿命の目安は10年〜15年ですが、羽毛そのものの寿命は100年ほど（！）とも言われるそう。先に布団の側生地が傷んでしまうことも多いんですね。
長く使うものですし価格も安くないからこそ、失敗したくない。そんな方にこそ選んでほしい信頼できる羽毛布団です。