◯◯の選び方ガイド
購入前にじっくり吟味したい。包丁の選び方とオススメのブランド
包丁とは不思議なもので、多くの人がじっくりと吟味してから買うアイテムだそう。壊れることがほとんどなく、長ければ10年以上も付き合っていくからでしょうか。
包丁の切れ味を保ったまま快適に使うには、商品選びと日々のメンテナンスが大切です。スタイルストアには、職人が丹精込めて作りあげたとっておきのアイテムがずらり。ブランドやお手入れ方法を中心にご紹介していきます。こだわりの逸品を見つけてみてください。
1.包丁の種類:三徳包丁
オールマイティーで使いやすい包丁
三徳包丁は、野菜や肉、魚すべてがカットできるオールマイティーなタイプ。ファースト包丁に選ぶ人も多く、当面の生活はこれ1本でと考える人も少なくありません。三徳包丁は西洋の牛刀を日本人好みに改良したかたちで、刃渡りは17〜18cmのものが一般的です。牛刀よりもコンパクトなサイズですね。持ち手部分は主に天然木が使用されますが、ここがボロボロになってきたら買い替え時のサインとみましょう。
「ゆり」の三徳包丁は女性好みのしなやかさ
刃先に満足していても、柄の部分が朽ちてくるのが三徳包丁の悲しいところですが、スタイルストアで取扱中の「ゆり」の三徳包丁は、柄に水分が入らない仕組みになっています。持ち手部分は積層強化木を重ねた板を使用し、樹皮塗装が施されています。軽くて水分を含みにくく、どこか上品な雰囲気を持つ包丁。「三徳包丁をそろそろ買い替えたい」という方にオススメです。
「やまと」の三徳包丁は男性好みのフォルム
刃渡りが18.5cmと少々長めになっている「やまと」の三徳包丁は、男性に人気のアイテム。槌目模様が施された刃がおしゃれですね。長く使用するためには、定期的に刃を研ぐこと。鉄製の包丁はお手入れも楽しみの1つとなっています。包丁はプレゼントには向いていないという意見もありますが、未来を切り開いたり、厄を断つなどの意味も含んでいます。男らしい包丁を求めている方にオススメです。
2.包丁の種類:牛刀
少し大きめな洋包丁
牛刀はヨーロッパから伝わった包丁で、洋包丁とも呼ばれています。三徳包丁と比べると刃の長さが若干長く、18〜22cm程度のものが一般的。また、柄の部分は金属製も多く、三徳包丁とは重さや持った感触が異なります。鋭い刃先は肉をカットするのに最適です。もちろん、小魚や野菜も切り刻めます。
オススメは志津刃物製作所製
牛刀のオススメは「吉田工業デザイン室と志津刃物製作所」がコラボした包丁。「手で触れ、五感に感じることを大切にしたい」との思い通り、刃の切れ味はスパッと抜群。三層構造になったブレード(刃)は、側面の両側にステンレス材を、中心には高硬度なハイカーボンモリブデンバナジウム鋼を使用しています。刃先がきれいな波型になっているのが特徴です。
牛刀ナイフは2種類あり
吉田工業デザイン室コラボの包丁シリーズは全部で4種類。左からパン切りナイフ、牛刀ナイフ210、牛刀ナイフ180、ペティナイフの順です。大きな肉の塊には牛刀ナイフ210が、三徳包丁と同じ用途で使用する場合は牛刀ナイフ180がオススメ。ペティナイフは果物や野菜の皮むきなどに向いています。パン切りナイフは、すっと引くだけできれいにパンがカットできる優れもの。どれも刃先に特徴があり、切れ味は軍を抜いています。
3.包丁の種類:出刃包丁
魚をカットするのに最適
出刃包丁は魚をさばくのにオススメなアイテム。刃渡りは15cm程度と実は小ぶりで、三徳包丁や牛刀と比べると随分こぢんまりしています。がっしり見えるのでなんでも切れそうな雰囲気ですが、意外と刃先は繊細。ぐっと力を入れすぎると刀こぼれするので気をつけましょう。オススメなのは「やまと」の出刃包丁。きりっとスタイリッシュなフォルムですね。
「やまと」のサビ手入れ方法
「やまと」の包丁を並べた図です。出刃包丁が一番小さいのがわかりますね。これらの包丁は鉄製ですから、サビが出てきます。まな板の上に濡らした包丁を置き粉末クレンザーをふりかけたら、ワインのコルク栓でゴシゴシとこすってみてください。するっとサビが取れるのでおすすめですよ。ワインのコルク栓は何度でも使い回しできます。
4.包丁の種類:パン切りナイフ
パンを切るためのナイフ
パンには専用のナイフがあるととても便利。刃先が波打っているタイプのものを選びましょう。長時間使用しても刃先が悪くなりにくいため、購入時は大きさや切れ味などを入念にチェックします。「志津製作所」が手がけるブランドmorinokiのパン切りナイフは、メイドインジャパンなのに3,000円台で購入できる優れもの。刃物の産地岐阜県関市だからこそのハイクオリティとコストパフォーマンスが光ります。持ちて部分はけやきの木が、刃物には森をかたどったロゴがかわいいですね。
普段使いにピッタリのミニサイズパン切りナイフ
丸パンやサンドイッチなど、小さなパンをカッティングしたいときに重宝するのは、「pomme(ポム)」のパン切りナイフ。ハード系のパンを切る場合は先端の尖った刃を使用します。柔らかいパンを切る場合は、カーブが緩やかな根本の部分を使いましょう。165mmと小ぶりながら、1本で2つの使い方ができるオススメのパン切りナイフです。
5.包丁の種類:菜切包丁
野菜をカットするのに適した包丁
菜切包丁は野菜をカットするのに適したアイテムで、長方形のようなかたちが特徴です。菜切包丁は反りがなく、刃渡りは15〜19cm程度のものが一般的。「ゆり」の菜切包丁は19cmと大きめのサイズになっています。
ベジタリアンやヴィーガンの方にオススメ
三徳包丁だとぶつ切りになってしまう野菜の薄切りも、菜切包丁ならすいすいこなせます。戦前は包丁といったら菜切というほどポピュラーでしたが、三徳包丁の普及や肉を食べるようになったことで需要が減っていきました。菜切包丁は現在ベジタリアンの方に人気があるそうです。野菜をカットするならオススメですよ。
7.便利な包丁アイテム
アウトドアなどへの持ち運びにも便利
包丁は日々使うものであっても、出しっぱなしにしておくのは危険。多くの方は、包丁とまな板を一緒に収納できるスタンドを使っていますが、包丁単体で収納できるケースもあります。「Bisbell(ビスベル)」のポータブルナイフケースは、イギリス製の便利なアイデアグッズで、マグネットシートが内蔵されているので包丁がぴたっとケースにくっつきます。幅は5cm、刃渡り23cmまで対応するので、大抵の包丁は収納できる仕組みです。キャンプや野外での食事の際、安全に持ち運べるのがうれしいですね。
フックにひっかけて収納可能
自宅での使い方も便利です。ケースの上部に丸い穴があいているので、S字フックにかけられるようになっています。包丁を収納する前に刃先をタオルで拭き、フックにかけるだけなので水滴も気になりません。省スペースで衛生的、安全な包丁ケースと話題のアイテムです。
毎日の料理に役立てたい
料理を毎日する方も、そうでない方も、自宅に1本はある包丁。食事のスタイルやよく使う食材と照らし合わせ、こだわりの1本を手に入れてみてください。包丁は定期的にお手入れをすれば10年は持ちます。ぜひ、お気に入りの1本を見つけてみて。