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バイヤー畠田の屋久島の旅 第2回

2016年09月18日更新

全4回でお届けしている
バイヤー畠田の屋久島旅行記。
第2回は、雨の屋久島の魅力と、
屋久杉の長生きの秘密についてです。


雨でこそ美しい、屋久島の森

「1ヶ月に35日雨が降る」と言われる屋久島、
わたしが行った7月中旬も
例に漏れず、連日雨続きでした。

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屋久島上陸後、3分で傘が壊れるという大荒れっぷり

折角の旅行なのに・・・と
残念な気分だったのですが、
「雨が降ってこそ、屋久島は
美しいんですよ」と教えてくれたのは、
登山を率いてくれたガイドの方。

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装備をしっかり準備すれば、雨だって怖くない!

実際に森を歩いていると、その言葉に納得。
葉っぱに雨があたる音や、
湧き出た水が流れる音が耳に心地よくて、
何より、たっぷり水を含んだ苔が美しい。
「青々とした緑」ってこういうことを
言うんだなあと思いました。

辺り一面びっしり生えた苔は雨を蓄えて、
新しく飛んできた植物の種に
水遣りをしてくれるんだそうです。

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雨水が苔を育てて、その苔が雨の降らない日でも植物を潤す、という良い関係

そして1番感動したのが、
時おり雨があがって陽が射した時の
一面きらきらと輝く景色。

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雨粒で反射して輝く木々

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スポットライトを浴びる葉っぱ

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木々の隙間から差し込む太陽の光線、一瞬の出来事でした

こういう瞬間に出会う度に
登山の疲れも吹っ飛ばしてくれました。

屋久島の杉が長生きな秘密

普通の杉は500年ほどで寿命がきて、
朽ちてしまうのだそうですが
屋久島の杉は桁外れに長生きなんです。

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こんなわけのわからない形に育った樹も

有名な縄文杉は、一説によると
なんと樹齢2000年~7200年
とも言われています。

なぜそんなに生きるのかというと、
屋久島の土地の成り立ちに
秘密があるそう。

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地面はずっとこんなかんじです

屋久島は花崗岩でできていて
土が少ないため、栄養分が少ない土地。
その貴重な栄養分で
ゆっくりゆっくり育つため、
木目がしっかり詰まった、
強い木になるんだそう。
「粗食で長生き」なんですね。

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地面が固いので、木の根も表面を這うように伸びていきます

今のお話は全て、ガイドさんに
教えてもらったことの受け売りなんですが、
屋久島の土地の話を聞きながらの登山は
何倍も楽しい!
みなさまも、屋久島登山の際には
ガイドさんに同行してもらうことを
おすすめします。

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暖かい飲み物を作るため、道具をたくさん背負って登ってくれるガイドさん

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登山中に食べた、竹の皮弁当

ガイドさんによっては、温かいお味噌汁や
飲み物を用意してくれて
登山の途中で振る舞ってくれますよ。
疲れた身体にとっても沁みました・・・!

食はやっぱり旅の醍醐味!ということで、
次回はご飯とお宿のご紹介を
したいと思います。


【バイヤー畠田の屋久島の旅 目次】
第1回 屋久島と言えば・・・
第2回 雨でこそ美しい、屋久島のひみつ
第3回 旅の楽しみ、お宿とごはん
第4回 「屋久島の呪い」とは

このコラムを書いた人

畠田 有香

スタイルストア バイヤー

畠田 有香

ショッピングユニットでバイヤーをしています。その商品のどこが良いのか、なぜ良いのかを、わかりやすくみなさまにお届けしたいと思っています。