◯◯の選び方ガイド
狭いキッチンでも置ける!省スペース設計の水切りかごのおすすめ5選&選び方
水切りカゴは洗った食器の水切りに便利なアイテムですが、キッチンが狭いと置き場所に困りますよね。そこで今回は、「置く場所がない」「調理するときに邪魔になる」とお悩みの方におすすめな水切りかご5選をご紹介します。省スペースで置けるもの、シンク内に置けるもの、使わないときに収納しやすいものなど様々な商品をピックアップしました。狭いキッチンでの選び方のポイントも解説しているので、参考にしてみてください。
狭いキッチンに水切りかごは必要?やめたときのデメリット
そもそも、狭いキッチンで水切りかごは必要なアイテムでしょうか?置くと邪魔になるという理由から、水切りかごをやめる人も少なくありません。でも様々な不便さに気付き、水切りかごを復活させる人も多く見受けられます。生活スタイルによっては水切りかごをやめると家事の負担が増えることがあるので、使う・使わないで迷っている方は、デメリットを確認しておきましょう。
水切りかごをやめたときに起きるデメリット
水切りかごの代用には、「ふきんで拭く」「タオルやマットの上に置く」の2種類が主流ですが、それぞれにデメリットがあります。ふきんで拭く場合は食器が多いときは疲れるし、家事時間も増加します。洗い物が億劫になり、先延ばしする癖がつくことも。ふいた後にも、ふきんの洗濯や消毒という面倒な作業も待っています。
タオルやマットの上に置く場合は、濡れたタオルやマットがすぐには乾きにくく、衛生面で不安を感じてやめる方が少なくありません。食器の積み重ねが不安定になるのもデメリット。食器が滑り落ちて割れてしまうリスクもあり、食器を置く作業に神経を使います。また、伏せて置いたコップやお椀は乾くまで時間がかかるため、プチストレスになりがちです。
水切りかごをやめても大丈夫なのは、家事にある程度時間がかけられる人、ひとり暮らしで洗い物が少ない人。多少手間がかかりますが、それがストレスにならないなら代わりの方法でも支障はないでしょう。キッチンをすっきりさせたいならやめるのも一つの方法です。
洗い物が多い人、時短で家事をすませたい人、日常的によく料理をしている人は、水切りかごを使ったほうがいいタイプ。やめると洗い物の効率が悪くなってしまいます。水切りかごがあると料理中に洗うことができますが、ない場合は料理中に洗い物がシンクにたまっていき、洗い物の負担が増えてしまうことも。水切りかごがあれば、料理後の片付けがスムーズに進みます。
狭いキッチンで使う水切りかご選び方①置き場所から選ぶ
自分に合った水切りかごを選ばないと、ストレスの原因になってしまいます。置き場所や生活スタイルを考えて選ぶのがポイントです。まず考えたいのが、置き場所。水切りかごは置き場所によって、シンク内タイプ、シンク横タイプ、シンク上タイプの3種類があります。それぞれの特徴を解説していきましょう。
シンク内タイプ︰調理スペースが確保できる
シンクをまたいで設置するタイプで、深さがあるかご状と、フラットな形状の2種類があります。シンクのスペースを利用するので、作業スペースが確保できるのがメリット。食器の水切りだけでなく、洗った野菜の水切りに使うこともでき、一石二鳥タイプです。水受けトレーがなく、そのままシンクに排水するものが主流で、排水の手間が省けるのも嬉しいポイント。
シンクが占領されるため、シンクが小さいキッチンでは邪魔になるのがデメリット。手洗い時や、お米を研ぐときは、食器への水はねが気になってしまいます。
シンク横タイプ︰豊富な種類から選べる
水切りかごで一番多いのが、シンク横タイプ。2段タイプやスリムタイプなど豊富な種類から選ぶことができます。場所をとりがちなので、置き場所のスペースと入れたい食器の量を考えて、バランスがよいものを選びましょう。
食器を洗ってすぐに置けるので、効率よく洗い物ができるのがメリット。シンクに排水できる商品を選べば、排水の作業も省けます。バスケットタイプなら、食器を入れたまま移動させることも可能です。デメリットは、調理スペースを奪うので邪魔になってしまうこと。存在感があるため、生活感が出やすいのも短所です。
シンク上(奥)タイプ︰デッドスペースが活用できる
調理台が狭いキッチンで人気なのが、デッドスペースを有効活用できるシンクの上(奥)タイプです。突っ張り棒を使って設置する商品もあり、収納力が高い商品が多いのが特徴的。ただし、シンク幅が狭い場合や天井が高い場合は設置できないことがあるので、確認が必要です。
調理台やシンクを自由に使えるのが魅力的。2段・3段式の商品は小物や調味料の収納に使うこともでき、狭いキッチンをすっきりと整理することができます。デメリットは、高さが出るため圧迫感が出てしまうこと。また、目線の高さになるため入れた食器が目につきやすく、雑然とした印象になりがちです。見栄えが気になる方はストレスになるかもしれません。
狭いキッチンで使う水切りかご選び方②水受けトレーのあり・なしから選ぶ
水切りかごには水受けトレーがあるものとないものがあり、水受けトレーにも直接排水式と手動排水式の2種類があります。各種類によって使い勝手やお手入れの手間が変わってくるので、どんな風に使いたいかを考えて選びましょう。
水受けトレーあり・直接排水式
直接排水式は、自動的にシンクに排水できるタイプ。斜めに設置された水受けトレーや、排水用のノズルにより、勝手に水が流れ落ちていきます。排水の手間が省けますがシンク周辺に置く必要あるため、設置可能か確認が必要です。
水受けトレーあり・手動排水式
手動排水式は、たまった水を手動で捨てるタイプ。場所を選ばず設置できるため、シンク周りに置けない場合や、調理時に別の場所に移動させたい場合に向いています。食器洗い時はシンクの横に置いて使い、その後にカウンター上など別の場所に移動させて水切りをする、という自由な使い方も可能です。購入後に後悔しないよう、水受けトレーの出し入れしやすさ、お手入れのしやすさをチェックしておきましょう。
水受けトレーなし
こまめな掃除が面倒な場合は、水受けトレーがないタイプが向いています。シンクをまたいで置き、シンクに直接排水する「シンク内タイプ」がほとんどですが、水受けトレーの代わりに、キッチンクロスや珪藻土のプレートを敷いて使う商品もあります。キッチンクロスや珪藻土のプレートは、通常の水受けトレーよりもお手入れが簡単なのがメリット。使用中にシンクが占領されることもありません。
狭いキッチンで使う水切りかご選び方③収納のしやすさから選ぶ
キッチンを広く使いたい場合は、収納のしやすさにも注目しましょう。使わないときに片付けることができれば、キッチンを広く使うことができ、生活感を隠すこともできます。収納したい場所からおすすめタイプを解説していきましょう。
棚や引き出しに収納したい:折りたたみ式
省スペースで収納したい場合は、折りたたみ式が最適です。折りたたむとコンパクトになり、棚の隙間や引き出しなど、狭い場所でも収納ができます。折りたたみ時の大きさによっては、アウトドアなどに持ち運んで使うことも可能です。
シンク下に収納したい:浅型タイプ
シンク下に収納スペースがある場合は、高さが低いタイプがおすすめです。サイズが大きくても高さがなければ、省スペースで片付けることができます。そのまま出し入れができるため、折りたたみ式が苦手な方に向いているタイプです。
吊り下げて収納したい:フック穴や持ち手つき
キッチンに収納スペースがない場合は、フック穴や持ち手などで、引っかけられるタイプを選びましょう。デッドスペースにフックを設置すれば、収納場所に早変わり。狭くてもすっきりと片付けることができます。使いたいときにサッと手に取りやすいのも、吊り下げ収納のメリットです。
水切りかごの素材も忘れずチェック
水切りかごの素材は様々なものがありますが、多くを占めているのが、ステンレス製とプラスチック製です。最近では扱いやすいシリコン製も注目されています。各素材で耐久性、お手入れのしやすさ、価格などでメリットやデメリットがあるので、確認をしておきましょう。
ステンレス製︰丈夫でさびにくい
ステンレス製のメリットは、汚れやさびに強く、手入れがしやすいこと。水回りで頼りになる素材です。耐久性が高く、頑丈で歪みにいので、長く使用できるのも嬉しいポイント。価格は高めですが、長く使えることを考慮すればコスパは優秀です。
デメリットは、重たいこと。持ち運ぶときや洗うときは、負担がかかることも。手入れはしやすいけれど水あかはつきやすいため、定期的な掃除は必要です。
プラスチック製︰扱いやすく、コスパがいい
プラスチック製は、軽量で扱いやすいのがメリット。移動や掃除も楽々です。カラーバリエーションが豊富なので好きな色を選ぶことができ、キッチン家電やインテリアとのカラーコーディネートを楽しむこともできます。
デメリットは、傷がつきやすく耐久性は劣ること。安価な商品が多いけれど、劣化が早いため長持ちは期待できません。定期的な買い替えが求められます。汚れがつきやすく、ぬめりが発生しやすいのもデメリット。清潔に使うには、こまめなお手入れが必要です。
その他の素材
その他には、シリコン素材のものもあります。さびにくく、汚れがつきにくいシリコン素材は、他のキッチン用品にも使われている素材です。滑りにくいため食器を重ねて置いても崩れにくく、衝撃による傷を防ぐことができます。
柔らかい材質を利用した折りたたみタイプもあり、収納のしやすさを重視したい方にもおすすめです。
当店のおすすめ!狭いキッチンにも合う水切りかご5選
今回は当店の人気アイテムの中から「UtaU/ディッシュドレイナー ショートタイプ」「大木製作所/outline 水切りバット 大」「lop looop 水切りラック 撥水シートつき」「bws SELECTION/すっきり暮らす水切りかご 浅型」「Three Snow 新越ワークス/水切れの良いバスケット ワイド」の5商品を紹介いたします。
UtaU/ディッシュドレイナー ショートタイプ
シンク横に置けるスリム設計!目隠しもできる
こんな方におすすめです
- 水切りかごを常時設置しておきたいけど、大きなものは設置できない方
設置タイプ
シンク横タイプ
水切り・排水タイプ
水受けトレーあり・直接排水式
素材
ステンレス製
奥行が17.7cmしかないスリム設計で、狭いシンク横にも置いて使うことができます。お椀がちょうど入るサイズで、食器用のサブ使いにもおすすめです。両サイドには側板が付いており、横から見たときに中の食器の目隠しができる仕組み。水切りかごの生活感を隠し、見栄えよく使うことができます。
底面にはお皿を支える小さな突起があり、浅いお皿も深さのあるお皿もしっかりとキープ。滑り止めができるので、お皿を入れる作業もスムーズです。排水は傾斜がついた水受けトレーが自動的に行うので、手間がかかりません。交差した網状ではないので汚れがたまりにくく、お手入れしやすいのも魅力です。
大木製作所/outline 水切りバット 大
高さが低いから、圧迫感がなく収納も可能
こんな方におすすめです
- ある程度の食器収容力は欲しいけど、水切りかごを使わない時には収納したい方
設置タイプ
シンク横タイプ
水切り・排水タイプ
水受けトレーなし・キッチンクロス敷き
素材
ステンレス製
2〜3人分の食器が入る容量が欲しい、と考えている方は、こちらがおすすめ。高さが低くわずか8.5cmしかないため、狭いキッチンに置いても圧迫感がありません。立てることもできるので、使わないときはシンク下などに収納可能。見えないところに片付けてすっきりさせることができます。
水受けトレーの代わりに、付属したリネンで吸水を行います。リネンは吸水性・速乾性に優れており、毎日気持ちよく使える素材です。オールステンレス製ですが光沢感を抑えた加工により、水あかが目立ちにくいのも◎。小物が整理しやすくなるカトラリー入れ(別売)もあるので、こちらもチェックしてみてください。
Three Snow 新越ワークス/水切れの良いバスケット ワイド
細々としたものが落ちないメッシュタイプ
こんな方におすすめです
- シンク横にスペースがない方
設置タイプ
シンク内タイプ
水切り・排水タイプ
水受けトレーなし・シンク設置
素材
ステンレス製
調理台を広く使いたい方は、シンクに渡して使うタイプが向いています。こちらは網が細いメッシュタイプ。ワイヤータイプのように、箸やお弁当グッズなど細々としたものが隙間から落ちるイライラがありません。シンクに設置したまま、野菜などの水切りに活用することも可能。狭いキッチンの救世主になってくれそうです。
網が細いため段差に汚れが溜まりにくく、洗うときに段差に引っかかることもありません。水あかも目立ちにくく、太いワイヤータイプでストレスを感じている方におすすめです。網目のひとつひとつの接点を溶接しているため、細いメッシュながら丈夫な作り。強度がありベコベコと凹まないので、安心して使えます。
bws SELECTION/すっきり暮らす水切りかご 浅型
吊り下げ収納ができる、ざるにもなる水切りかご
こんな方におすすめです
- 吊り下げ収納ができる方
設置タイプ
シンク横タイプ
水切り・排水タイプ
水受けトレーなし・キッチンクロス敷き
素材
ステンレス製
「使わないときは片付けたいけど、収納場所がない」とお悩みなら、こちらがおすすめ。持ち手のリングにより吊り下げ収納が可能です。クロスを敷いて使うタイプで、構造もシンプル。大きめのざるとして使うことができるので、食洗機があり水切りかごを毎日使わないご家庭でも、活躍の場が多いアイテムです。
敷いたクロスとの間に隙間ができる脚つきです。食器やクロスが乾きやすくなり、衛生的。汚れたときは食洗機で丸洗いでき、お手入れも楽ちんです。食器を入れたまま別の場所に移動させて使うことができ、調理台を使いたいときも邪魔になりません。狭いキッチンで起こる「ちょっと困った」を解消してくれるアイテムです。
lop looop 水切りラック 撥水シートつき
使用時も収納時もコンパクトな折りたたみ式
こんな方におすすめです
- キッチンスペースが狭く、水切りかごの設置スペースを設けるのが難しい方
設置タイプ
シンク横タイプ
水切り・排水タイプ
水受けトレーなし・キッチンクロス敷き
素材
ステンレス製
コンパクトさを重視したい方は、折りたたみタイプが適しています。折りたたむと3cmに縮まるこちらは引き出しにも入り、収納場所に困りません。広げたときは横幅は14cm、長さは37cmと狭いキッチンでも置きやすいサイズ。それでいて1〜2人分の食器は十分に乾かせるので、ひとり暮らしや2人暮らしの方におすすめです。
食器が滑りにくく、省スペースで効率よく水切りができるのが魅力的。キッチンクロスだけの場合よりも早く快適に水切りができ、不満を抱えている方にぴったりです。バネの力で伸縮するので、使いたいときは簡単に展開でき、閉じる時もワンタッチ。セットの撥水シートは汚れ落ちが良く水を弾くゴム製なので、お手入れも簡単です。
狭いキッチンでも大丈夫!水切りかごで快適な洗い物を
狭いキッチンでも水切りかごを諦めなくて大丈夫。キッチンの様々な“狭い”に対応する水切りかごがあるため、無理なく置ける商品がきっと見つかるはずです。水切りかごはサイズで選びがちですが、生活スタイルにより最適な商品は変わります。自分に合ったものを選び、効率の良い洗い物を叶えてくださいね。
文・構成/江田紗華
スタイルストアのお客さまに、日々の暮らしをアップデートするコツや、商品の選び方などのノウハウをご紹介するコラムをお届けしています。