ふらっと立ち寄ったお店で
華やかな色に惹かれて、
思わず手にとった「浮き星」。

見た目は金平糖だけど、
あられに砂糖をまぶした、甘さ控えめのお菓子。
つくっているのは、明治3年創業の
新潟の和菓子屋さん、1軒のみだそうです。

お店の人に、「お茶に入れて愉しんで」
と言われたので、早速トライ。
最初はお湯のみの底に沈むのですが、
次第にまわりのお砂糖が溶けて、
ひとつ、またひとつと
ゆっくり浮かんでくるんです。
まるで、星がぷかぷかとお茶の中を泳ぐよう。

お砂糖のピンク色が溶け出して
ほんのりとお茶が春色に染まる、
満開の桜が待ち遠しくなるお菓子でした。

お皿： 東屋「豆皿 印判 梅」

– – – – – – – – – – – –

 
思いがけず人から頂いたり、
旅先で目に入ったり、
ご褒美にちょっといいものを
買ってしまったり。
いろんな形で出会う、おいしいおやつ。
そんなおやつとそのストーリーを、
ゆるーくご紹介しています。

畠田 有香

ショッピングユニットでバイヤーをしています。その商品のどこが良いのか、なぜ良いのかを、わかりやすくみなさまにお届けしたいと思っています。