みんなの愛用品

料理研究家が考えた万能さ!深型鉄フライパンが便利な理由

2025年02月12日更新

こんにちは、バイヤーの畠田です。

当店では様々な鍋やフライパンをお取り扱いしているため、「こんな用途で使いたいんだけど、どれがいいですか?」と質問をいただくことがあります。

「揚げ物をもっと気軽にしたいんだけど良い道具はない?」
「パスタを作りやすい鍋を探しているんだけど…」
「鉄フライパンを使ってみたいんだけど、どれがおすすめ?」

と尋ねられた時、いずれの質問にもおすすめしたのが、料理研究家の松田美智子先生がプロデュースする「自在鍋」でした。

自在鍋

わたし自身、この鍋を5年以上使っていますが、料理を問わずつい手にとってしまう道具です。一見変わった形なのでとっつきにくいと思われるかもしれませんが、活躍シーンが本当に幅広く、とても使いやすいのです。

ウォックパン
自在フライパン 左から28cm24cm20cm

また、新たに同ブランドより「ウォックパン」「自在フライパン 20cm、24cm、28cm」も仲間入りしました。いずれのフライパンも松田美智子先生が辿り着いた、便利な形。今回はブランドを代表するフライパンでもある「自在鍋」を中心に、その使いやすさをお伝えできればと思います。

料理の中の「大変」を解決してくれる存在

揚げ物、パスタづくり、いずれにも便利に使える理由は、この鍋の「深さ」にあります。

自在鍋

まずは揚げ物について。揚げ物が大変と感じられる理由として、油跳ねの掃除の面倒さやがあるのではないでしょうか。その点、この鍋は底が小さく縁に向けて大きくなっていく特殊な形状で、少量の油でも十分揚げ物をすることができます。また、深さがある分、油が跳ねても回りが汚れにくく、揚げ物後のコンロまわりの掃除が簡単です。

逆手に持ちやすいと、 湯切りの時や料理を盛り付ける時にも便利です

また、残った油をオイルポットにうつす時に、逆手に持てて、力がない方でも手首が楽なのもポイント。鉄フライパンはただでさえ重量感があるので、鍋を長時間傾けた状態でキープしやすいのはとても助かります。

また、パスタが作りやすいと思う条件は、「具材を炒めやすく、ソースとパスタを絡めやすい」鍋。具材を炒める時は、深さがある分具材が飛び出しにくく、パスタと合わせる時にも2人分のパスタなら安心して混ぜられます。揚げ物と同様、少量の油でも深さを出せるため、オイルににんにくの香りをうつす工程もやりやすいですよ。

料理をおいしくするための「一工夫」をしやすい

更に、深さがあるからこそ幅広い調理法に対応していることも使いやすい理由のひとつ。炒める・茹でる・煮る・揚げるとなんでもこなすからこそ、「面倒だけどおいしく仕上げるための一手間」を惜しまず行えます。

自在鍋

例えば、煮物は煮る前に炒めることで、油が食材の表面をコーティングしてくれるため、旨味や栄養が外に逃げにくくなります。いも類やカボチャなど煮崩れしやすいものは、煮る前に炒めることで、野菜の表面がかたくなるため、崩れにくくなるそうです。また、野菜は炒める前に茹でることで、アクを抜き、色を鮮やかに出すことができます。

ちょっと面倒ですが、ぐんと仕上がりがよくなる、この一手間。別の鍋やフライパンを使う必要があるとなると、つい省いてしまったりもしますが、同じ鍋を使うなら洗い物も増えないし、と、手間を惜しまず調理できるなと感じます。

自在鍋

冒頭で「鉄フライパンを使ったことない方にもおすすめしたい」とお伝えしましたが、それはこの鍋が幅広い調理に対応しているからでもあります。鉄フライパンを使いこなすためのコツは、とにかくたくさん使うこと。鍋自体に油が馴染み、どんどん使いやすくなっていくからです。幅広い調理法に対応している自在鍋は、活用の機会が自然と多くなりますよ。

調理道具が変われば料理の腕も上がったように感じる、とはよく言いますが、わたし自身それをとても実感しています。「熱伝導率と蓄熱性が高い鉄フライパンだからこそおいしく仕上がる」という、道具の素材そのものが持つ力も理由がひとつですが、デザインやサイズ感の工夫によって「必要以上の手間をかけず美味しく調理できる」という点も、道具の持つ力だと思わされます。

小人数の料理にちょうどいいサイズ感

自在鍋

深さのある鉄鍋というと、一般的には正円の中華鍋が多いのですが、この鍋は楕円だからこそ、正円よりも場所をとらず、保管に必要なスペースがコンパクト。小さいながらも深さがある分、容量は2.3Lと、2人分のメインのおかずの料理にぴったりな大きさ。このサイズ感のちょうど良さも、つい手にとってしまうひとつの理由です。

ご購入前に要確認なのが、持ち手について。角度があるつくりのため、逆手に持ちやすいという利点がありますが、鍋を引き出し等に入れて収納されている方は、収納場所に入らないということがあるので、高さが問題ないかどうかご確認いただくことをすすめます。少し手前に出っ張るような形になりますが、吊り下げ収納も可能ですよ。

ウォックパン

収納面で使いにくくて……という方は、今回新たにお取り扱いを始めた同ブランドの「ウォックパン」もおすすめ。 形が少々異なりますが、同じく深さのある鉄フライパンです。

ウォックパン

柄の反対側には取っ手があるので両手で持つこともできます。茹でた麺や野菜をざるにあける時など、重量がある時にはこの取っ手に助けられます。

自在フライパン 24cm

ハンバーグや餃子、パンケーキなど、より広い面が必要な料理をする時には自在フライパンがおすすめ。自在鍋と同じく傾斜のついた持ち手があることで、逆手に持ちやすくなっています。

ぜひ使ってみていただきたい、自在道具の鉄のフライパンたち。一度使いはじめると、なくてはならないキッチンの相棒になりますよ。

このコラムを書いた人

畠田 有香

スタイルストア バイヤー

畠田 有香

ショッピングユニットでバイヤーをしています。その商品のどこが良いのか、なぜ良いのかを、わかりやすくみなさまにお届けしたいと思っています。