みんなの愛用品
毛足が長いのに洗える、蒸れにくい敷きパット
昔から医療や介護現場では、ボリューム感のあるウールの敷きパットが多用されてきました。その理由は、吸放湿性が高くて蒸れにくい、あたたかい、においにくい、長時間寝ていても床ずれしにくい=上手に体圧分散できる、という特徴があるから。一方で、洗うと縮んだり固くなりがちなところがネックでした。
LOOM&SPOOLの 敷毛布は、毛足が長い最高級メリノウールを贅沢に使いつつも、お家で洗濯できるのが大きな特徴。また、ふかふかの毛並みに背中から包み込まれる至福の気持ち良さは、他の素材ではなかなか体感できません。
今回は、長く愛用いただけるよう、洗濯のプロであるクリーニング工場さんに教えていただいた、ご家庭でできるおすすめの洗濯方法もあわせてご紹介いたします。
こちらは在庫のご用意が限られていますので、気になる方はお早めにご覧くださいね。
防縮加工が施されているから、お家で洗える
まるで特大のぬいぐるみに包み込まれているかのように気持ち良くてあたたかい、LOOM&SPOOLの「SERENEウォッシャブルウール ニューマイヤー 敷毛布」。使っているのはオーストラリア産のメリノ防縮ウールで、繊維が長く良質な梳毛糸の中でも、特に羊の脇腹の柔らかい部分で作られています。その肌触りはふわふわ、もふもふ。
天然素材の中で一番あたたかいと言われているのはキャメルですが、こちらは毛足の長さからキャメルと遜色ないくらい空気を含みあたたかいのが特徴です。さらに高品質なメリノウールを使っているので、お顔などの皮膚の柔らかいところに直接触れても大丈夫なくらい、肌ざわりがやさしいのがポイント。当店ではなるべく保温力の高さと肌ざわりの良さの両方を兼ね備えているものをお取り扱いしていますが、その中でもトップクラスなのがこちらの敷毛布です。
一方で、もふもふ&ふわふわしているからこそ、家で洗濯できるかどうかや、使用後のへたり具合が気になる方もいらっしゃると思います。
ウールは洗うと繊維が絡み合って縮みやすいので、ご家庭で洗濯できないものもたくさんあります。そんな中、こちらの場合は防縮加工が施されているので縮みにくく、ご家庭の洗濯機で洗えるのが嬉しいポイント。いつでも洗濯できて清潔さを保つことができます。
クリーニング工場直伝!ご家庭で毛布を洗う時のコツ
LOOM&SPOOLのデザイナーの廣瀬さんは、毛布を長く愛用できるようにという思いからクリーニング工場に足を運び、ご家庭でできる洗濯方法を学ばれています。今回工場直伝のケア方法を教えていただきましたのでみなさまにもご紹介いたしますね。
お布団まわりのアイテムは、商品にもよりますが、お洋服と違って本来ドライクリーニングにはあまり適してないそうです。というのも、ドライクリーニングの溶剤が残ってるとお肌に炎症を起こす要因になる場合もあり、基本的に水で丸洗いするのが一番良いのだそうです。そういった意味でも、「水洗いできる毛布を選ぶ」のというのは重要ですよね。
また、繊維はゴシゴシ洗えば傷んでいきます。そのため、ご家庭で洗う場合は、洗濯機の中で暴れないように、できるだけ洗濯ネットに畳んで入れて、たっぷりの水で洗うのがおすすめです。さらに、私も教えていただくまで知らなかったのですが、洗濯ネットは小さめのぴったりサイズを選ぶのがポイントなのだそうです。
工場ではコンパクトに折りたたんで洗濯機の中で一切動かないようにぎゅうぎゅうに詰めて固定し、大量の水で洗うのだとか。その方が繊維が摩耗しにくく、洗剤も残らないんですね。洗濯機の中で固定するのはご家庭ではなかなか難しいと思いますので、洗濯ネットを選ぶ時に余裕があるものよりは、小さめのものにピチピチに入れるほうがネットの中で動きにくくおすすめなのだそうです。
洗い上げたらなるべくたっぷりの水ですすぎ、脱水もなるべく繊維が擦れないよう折りたたんだ状態で行い、静かに広げて干して自然乾燥させてください。
忙しい時は難しいのでネットに入れて洗濯機で洗う方法で十分。ただ、もし時間に余裕がある際や繊維の摩耗を最小限にしたいという方は、つけ置き洗いが一番良いそうです。天然素材用の洗剤を使い、30度くらいのぬるま湯に長時間洗剤に浸して汚れを浮かし、上記のようにぴったりサイズのネットに入れて脱水、自然乾燥させてください。また、タンブラー乾燥は大敵。動物の毛なので、優しく洗ってくださいね。
ちなみに、毛足が長い分、体重がかかりやすい背中やお尻まわりは使っていくうちに毛が寝ていきます。ただ、実際に愛用していますが、その部分がものすごく固くなってしまうということはありませんのでご安心ください。やわらかさはありつつ、ただ使い始めよりも毛が寝て一定の束になることがあるので、もし気になる方はブラッシングしていただくとふかふか感がある程度復活しますのでお試しください。
また、こちらの毛布は、ウールの毛を編んで両面に起毛加工の仕上げを施して作られています。あたたかさと軽さのバランスを追求しているため、毛をかき分けると編地が見える部分があったり、一部折り返しや縫い目の部分で毛が少なく見えたり剥げて見える場合があります。ご使用に問題はありませんが、もし気になる場合は、ブラッシングなどで毛を掻き出したり整えていただくと目立ちにくくなります。
「天然の高機能繊維であるウール」は他の繊維に比べて熱伝導率が低いので、外の冷気を入れずに毛布の中の暖気を逃さないのが特徴。蒸れにくいので、冷え性や汗かきの方におすすめです。
毛布は使っていくうちにどうしても傷んでいくものですが、お手入れ方法を知っているだけで、良い風合いのまま長持ちするのでぜひお試しくださいね。
一度でいいからこの上に寝てみて欲しい、そう心から思える一品です。
いつもの暮らしがちょっと心地良くなるようなものやこと、つくり手の思いやものづくりのストーリー、その地域ならではの話をお伝えしたいなと日々考えています。