バイヤーからのお便り
愛用者が語るリバーシブルコートを買ってよかった3つの理由
バイヤーの柳沼です。ただいま先行受注受付中のMBのリバーシブルコート。早速ご注文を頂いた皆さま、ありがとうございます。全部手縫いのリバーシブル、という贅沢な作りに感動したのが3年前のこと。長年この仕事をしていても、こんなコートには滅多にお目にかかれません。一方、こちらのような薄手のリバーシブルコートが、世間に出回っていない上に通販となると、実物のイメージがつきにくいという方も多いと思います。
そこで、こちらのコラムでは、過去にご購入いただいたお客様の声から見える、リバーシブルコートの魅力をご紹介します。買ってよかった!というところ、想像と違った…というところも率直にご紹介しますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。
まずは2021年モデルの概要をおさらい
リバーシブルコートの先行受注も今年で3回目。今季は初めて生地からオリジナルで制作されており、全体的に重量が30%ほど軽くなっています。デザインはショートコート、ロングガウンコート、フーディコートの3種類に増えました。生地は無地のリバーシブルで、色はモカ×ベージュ、ブラック×ベージュの2色。
今のところ一番人気はフーディコート。僅差でショートコートにもご注文を頂いています(ロングガウン愛用者の自分としてはちょっと寂しい…)。
左 モカ×ベージュ(ベージュ表で着用)、右 ブラック×ベージュ(ブラック表で着用)
生地とデザインはバージョンアップしていますが、一つ一つ手でまつり縫いをしてつくる製法、腕利きの女性職人が集まるリバーシブルのコートやジャケット専門の工房で仕立てられているところは変わりません。
ロングガウンのブラック×ベージュ
薄い2枚の生地を合体して1枚にする「接結(せっけつ)」呼ばれる生地でできています。上写真の場合、1枚の生地の片面が黒、片面がベージュで、その端を少し割き、割いた個所をまつり縫いする、という方法で全体が縫われています。生地を重ねてミシン掛けするのと異なり、ステッチが表に見えず、縫い目の凹凸感がほぼない為なめらか。
この独特の縫製のお陰で、軽やかなフルリバーシブルが実現しており、シルエットの美しさの際立つコートになっています。
愛用者の声に見る、リバーシブルコート3つの魅力
さて、ここからは過去のリバーシブルコートを購入されたお客さまから届いた「つかい手の声」の総集編です。実際にご愛用頂いて「買ってよかった」と感じて頂けた点は次の3つ。
1、薄いのに暖かい
最も多かったお声が「生地が薄いわりに暖かい」とのご感想でした。これは実物を見て着ると確かにびっくりするポイントですよね。
「届いた瞬間は、え?薄い?と一瞬思いましたが、羽織るとかなりの温かさです。そして軽い」(2019年版ロングガウンご購入)
「薄手なのに、着ると暖かい。接結生地ということもあるけど、手縫いだからじゃないでしょうか。なんともいえないふんわりとした空気を纏うことができる貴重なコート」(2019年版ロングガウンご購入)
「リバーシブルなのに、軽くてビックリ」(2020年版ショート丈とひざ丈2種ご購入)
「軽さ重視でショート丈を購入、この軽さならむしろロングでもよかったかも」(2020年版ショート丈ご購入)
2021年モデルのショートコート
上記のお声を頂いたお客様が買われたコートより、今シーズンのモデルは生地の改良で30%軽量化しています。
コートが軽く感じるか、はお手持ちのコートとの比較によるところも大きい為、中には「思ったほど軽く感じなかった」という方もおられましたが、ご購入者の7割の方は軽さをメリットと感じていただいているようです。
2、リバーシブルってやっぱりいい
つかい手の声を読み直してみると、リバーシブルであることより、薄さや軽さ、コートなのにかさばらない点を魅力に感じて購入を決めた方が多いんですね。なので、実際に着てみてから「リバーシブルって楽しい!お得感ある!」と実感されるケースが多いようです。
「着心地が良くあたたかいです。リバーシブルなところも気に入っています!」(2020年版膝丈ご購入)
「下に着るものの色にあわせてリバーシブルを楽しんでいます」(2020年版膝丈ご購入)
「どちらの面を表にするかで、別のコートを着ているぐらい印象が変わる」(2019年版ロングガウンご購入)
「その日のコーディネイトによって色を選べるのがいい」(2019年版ロングガウンご購入)
またコート自体が薄手でゆとりのあるサイズ感なので、中に着るものは意外と厚手でもすっきり見える点が嬉しいとの声をくれた方もいらっしゃいました。
3、薄くて軽いから肩が凝らない
そして、肩が凝らない、車生活にぴったり、など「軽さゆえの扱いやすさ」を評価する声も結構頂きました。
「電車や室内の効きすぎる暖房が多い昨今、さっと脱いで片手にかけて持っていても苦にならないかさと軽さ。肩こり持ちの身にはこれが地味にありがたいです。」(2019年版ロングガウンご購入)
「車生活なので運転席で邪魔にならないコートを探して買いました」(2020年版ショート丈ご購入)
「電車の中や商業施設など、暑くてコートは着ていられないことも…こちらは暑すぎないし、脱いだ時もロング丈のわりに重くないのがありがたいです」(2019年版ロングガウンご購入)
着るものの重さって「着心地の良さ」に影響するんですよね。もちろんたっぷりしたデザインなので、生地分量はそれなりにあり、とにかく軽さ重視というコートではありません。でもリバーシブルにしてはかなり軽いほうですし、ウールのコートと比較しても軽さ、動きやすさ、持った時に嵩張らないコンパクトさは十分実感頂けると思います。
ご愛用頂くために知っておいていただきたいこと
最後に長くご愛用頂くためのポイントをご紹介します。ご購入いただいた中で「期待と違った」とのお声を頂いたのは、重さと毛玉です。重さは先ほど書いた通り、感じ方に個人差があるので「思ったより軽くない」という方も全体の2割ほどおられました。
特にご注意いただきたいのが「毛玉」。リバーシブルという仕様上、裏地がないので、滑りが悪いと感じる場面もあります。また中に毛足の長いニットを長時間着用すると、摩擦が起きる箇所(バッグのストラップが当たる肩など)は1回の着用で、毛玉が目立つようになることもありますので要注意。
気をつけたいのは、1日中歩き回るような長時間の着用はなるべく避けること。そして両面を均等に着るようにすること。特に今年の生地は軽くなった分、毛足の長さも短くなっており、毛玉のできにくさにも配慮された素材になっています。
ただあまり神経質になると、出番が減ってしまうと思うので、個人的にはある程度着たら毛玉はできるもの、と割り切って、お手入れしながら着ていただくのがおすすめ。柳沼の私物は丸2年着用し、2回ほど電動毛玉取りでお手入れしましたが、今のところ古びた感じも、毛玉取りによる生地表面の摩耗もなく、きれいに着られています。
ただいま受付中の先行受注は、2021年8月1日(日)までです。お届けは2121年10月中旬の予定。楽しみに待つ価値のあるコートだと思いますので、ぜひ多くの方にこのコートの存在を知って頂きたいです。さらにご不明点などあれば、いつでもお問い合わせくださいね。
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大手小売業で服飾雑貨のバイイング、新規ブランド開発を行う。その後活動の場をインターネットに移し、2006年にスタイルストアへ参加。 得意ジャンルは服飾雑貨、最近は地方の名品発掘がおもしろくて仕方がない。モノの背景を知ってこそ見える、真のお買い得品をセレクトする、これが信念です。