みんなの愛用品
3本タックが腰をカバー、パンツ専門ブランドの名作
バイヤーの柳沼です。健康診断で、体重が昨年とあまり変わっていなかったことに油断したこの夏。冬になって、体重は変わっていないはずなのに、1年前のパンツを出してきたら穿くのに一苦労…穿いたらきれいなんですけどね、穿くときにお尻を通すのが一苦労なんですよ。これはすなわち、体重は変わっていなくても体型は変化していることの証ですよね。
もともと骨盤が張っているのに加え、ヒップ&腰回り、そして脚の付け根のふくらみも気になる昨今、私の強い味方がFANTASTICDAYS(
暖かいけどモコモコしない、細見えワイドパンツ
こちらのパンツ、発売以来目の肥えたお客さまの支持を集め、夏物で16,940円、こちらの冬物で18,700円(共に税込)とそれなりのお値段ですが、いずれも必ず売れる人気モデル。今回ご紹介する「ウールサキソニー」は、ウール98%に伸縮性を出すためにポリウレタンが2%という生地が使われています。
もともとジャケットなどにも使われるような上質の生地なので、パンツ自体も品の良い感じに見えます。ウエストゴムなのにきちんとして見えるというのは、FANTASTICDAYSの特徴。これもウエストのゴムを隠すと、かっちりしたウールパンツに見えると思います。
品良く見える理由の一つが、適度に薄手であること。暖かさを追求すると、生地が厚くなりますが、そうなるとやっぱりシャープなシルエットは出にくくなります。
特にこのパンツは、モデル名でもある「3TUCKS」が主役。このタックと、そこから膝下にかけてのラインが美しくつながるのがポイントです。それをベストバランスで実現するのがウールサキソニーの生地なんですね。
ちなみに、生地が適度に薄手というと、寒いのか?と心配されるかもしれませんが、そこは大丈夫。理由は生地の密度と素材にあります。98%とウールの混率が高く、密度が高い生地なので、暖かく、ハリ感もあって、タックの折り目やシルエットがきちんと出る。機能とデザインが両立した生地選びにも、パンツ専門ブランドならではの知見を感じます。
11号体型でも下半身美人に見える理由
こちらのパンツを購入するにあたって、私は11号体型でサイズ38を選びました。
穿くと締め付け感やツッパリはないのですが、ウエストにお尻を通すときだけ「ギリギリかな」という感じになります。が、穿くと、あら!腰回りのボリューム感が目立ってないかも!?と思うのですがいかがでしょうか?友人にも「お尻を通すのに緊張してるようには見えないよ笑」と言われてすっかり気を良くしております。
穿いた感じを素敵に見せてくれるポイントを整理してみました。
タックを寄せるということは、それだけの生地分量を使って、立体的なシルエットを作っているということ。この「ゆとり」が穿きやすさと、見た目のスッキリ感を作ってくれています。肉感が出ない分ムチムチして見えない。こうしてみると、服のサイズそのものは、やや大きめで、ゆったり身体を包む衣服のほうが、シルエットはすっきり見せてくれるのだなと実感します。
ちなみにもう一つ、3TUCKSパンツのすごいところは、パンツの幅の設定の絶妙さ。こちらで幅35cmですが、身長や体型問わず、コーディネイトしやすい太さになっています。デザイナーの田中さんは、ニットやコートと合わせたときの見え方を計算してパンツ幅を決めているそうです。
ウエストゴムのリラックス系のパンツは数あれど、きちんと見えるウールパンツというのは意外と少ないもの。体型カバーをしつつ着用感はゆったり、でも脚全体はスッキリ見える。大人世代の女性にとっては「名作」と言ってもいいのではないかと思います。
ヒールにもバレエシューズにもコンバースにも似合うタックパンツ、ついつい手に取る回数が増えています。
同じ型の生地違い、オールシーズン使える当店限定バージョンもぜひご覧になってみてくださいね。
大手小売業で服飾雑貨のバイイング、新規ブランド開発を行う。その後活動の場をインターネットに移し、2006年にスタイルストアへ参加。 得意ジャンルは服飾雑貨、最近は地方の名品発掘がおもしろくて仕方がない。モノの背景を知ってこそ見える、真のお買い得品をセレクトする、これが信念です。