みんなの愛用品
目玉焼きや野菜が絶品に
バイヤーの中井です。
お肉、野菜、卵、どんな食材も焼くだけで表面カリカリ、中ジュワッと出来上がる鉄素材の鍋やフライパン。鉄のフライパンで焼くだけで、どこにでもある食材がとびきりおいしくなるので、焼く時は鉄!と心に決めています。
「普通の野菜や卵がこんなにおいしくなるなんて、この恩恵はみんな受けた方がいい」
そんな思いから、これまで当店のお客様、友人や家族、スタッフにも心からの啓蒙活動を地道にしてきたのですが、やっぱりみんな気にしていたのが、「鉄のお手入れ、面倒なんじゃない?」という点でした。
特にサビ問題や、洗い方、使い始めや使い終わった後の対応。慣れてしまえば実は手間も掛からずサビも発生しにくいのですが、他のお鍋とはお手入れ方法の工程がちょっと違うこともあって、面倒くさかったり、「これで合ってるかな?」と心配になったりする方も多いのだと思います。
今回は、「鉄のフライパンを使うとどんな感じで焼けるのか」、「いろいろな鉄のフライパンの簡単お手入れ方法」をご紹介します。
これを焼くとおいしさがわかる
鉄は熱伝導率が高く、均一に火を伝えます。食材を入れた時に温度が下がりにくく、食材のおいしさをぎゅっと閉じ込めてくれて、外側はパリッとした質感に。「焼くこと」を中心に考えると、一番食材の持ち味を引き出す素材だと実感しています。
【これを焼くと違いがわかる】その1:目玉焼き
鉄以外の素材と比べた時に、一番焼き加減でこんなに違うのか!と実感したのは、目玉焼きを作った時でした。
中火くらいで熱した鉄のフライパンに油を引いて、玉子を落として、火加減を調整するだけ。
白身を画像のような状態にしたい時は、ちょっとだけ蓋をして蒸してあげるのがコツです。
本当にただ焼くだけ。縁はパリッ、白身はふんわり、黄身はとろーりの目玉焼きが出来上がります。
たかが目玉焼き、されど目玉焼き。ふつうの料理が、ちょっとしたご馳走みたいになります。
【これを焼くと違いがわかる】その2:ネギや大根などの野菜
ネギや大根やカブなどの根菜も、鉄のフライパンで焼くと表面が香ばしくなります。
こちらはオリーブオイルを熱して、野菜を入れて、塩胡椒を振ってあるだけ。
水分を閉じ込めてくれるので、食べて甘さがひきたつこと!噛むと、水分がじゅわっと口の中に広がります。
きんぴらなども食材に焼き目がついて、その香ばしさによって美味しさがぐっと上がります。
【これを焼くと違いがわかる】その3:お肉
ステーキなどのお肉の塊を焼く時はもちろん、薄い豚バラを焼くのも格別。アスパラの豚肉巻きは、カリカリな豚肉とパリッとしたアスパラ両方のおいしさを味わえるので、鉄のフライパン向きのメニューです。
【これを焼くと違いがわかる】その4:焼き餃子
忙しい時ほどありがたい、冷蔵庫や冷凍庫の餃子ストック。焼くだけでメインのおかずが1品完成します。
くっつかないように、油はしっかり引くのがおすすめ。
この焦げ加減は、鉄のフライパンならではです。
お手入れは実は楽
「鉄のフライパンを使ってみたい、でもお手入れが面倒そうで・・・」という声を良く聞きます。が、実はお手入れはそんなに大変じゃないことを大にしてお伝えしたい!です。
こちらのコラムもぜひ参考にご覧ください。
→実は簡単!鉄フライパンのお手入れ
ちなみに、今回ご紹介した鉄フライパンの中で一番お手入れが楽なのは「Tetsu Nabe」です。
鉄なのにサビにくいのが嬉しい
「チッカ黒染め処理」という、水気や傷に強い処理を施しているTetsu Nabe。通常鉄のお手入れではNGな「洗剤洗い」ができて、「空焚き」もしなくて大丈夫です。
汚れはお湯でほぼ落ちる
Metal NEKOのフライパンと極 FUWA 炒のお手入れ方法は、お湯洗い。
熱湯をかけてキッチンペーパーまたは棕櫚たわしでこすって、
さらに水道のお湯で汚れを洗い流します。これでだいたいの汚れは取れます。(洗剤のご使用は、せっかくついた油の被膜が取れてしまうのでNGです)
水分をしっかりとふきんで拭くor空焚きして水分を飛ばし、油を塗ってあげればお手入れ終了です。
鉄のフライパンの選び方
どんな料理をすることが多いか、お手入れ方法のしやすさで、暮らしに合うものを選んでいただくのが良いかなと思います。
Tetsu Nabeは食卓の中心に
Tetsu Nabeなどの持ち手付きフライパンは、食卓にどんと出すこともできて、使い方の幅が広いのも嬉しいところ。
Tetsu Nabeは今回ご紹介した鉄のフライパンの中では面積が大きい方で、2-4人分の調理をしやすいサイズです。
錆びにくさとお手入れの楽さも兼ね備えているので、初めて鉄フライパンを使う方にもおすすめです。
Metal NEKOのフライパンは握りやすい
Metal NEKOのフライパンは、SからLLまでサイズバリエーションがあり、用途や家族人数に合わせて選びやすいと思います。ちなみに我が家は2人家族で、LLサイズを使用。一般的な鉄フライパンよりも1-2cmくらい深めなのでちょっとした炒め物もしやすいですよ。
そして特筆すべきは、手にフィットする形で握りやすく、握っても痛くないところ。一体成形なので持ち手が外れたり、金具に汚れがたまってしまう・・・という心配もありません。
炒めて煮込むには、高さがある自在鍋
きんぴらなど、カサがある野菜を炒めてから煮含める時に使いやすいのが「松田美智子の自在道具/自在鍋」。深さがあるので、揚げ物をよくする方も、重宝すると思います。
普通の食材をとびきりおいしくしてくれる鉄のフライパン。ぜひみなさにもこのおいしさが届きますように。
いつもの暮らしがちょっと心地良くなるようなものやこと、つくり手の思いやものづくりのストーリー、その地域ならではの話をお伝えしたいなと日々考えています。