インタビュー&ゲストコラム
バイヤー中井の「キッチン」に見る、毎日美しい空間を保つ秘訣
こんにちは。ライターの本田です。
スタイストア バイヤー 中井さんの
家づくりレポート第2話。
今回は、家づくりにおいて
多くの人が悩むと言われる
「キッチン」をご紹介します。
キッチンは、毎日使うからこそ
使い勝手も良く、おしゃれな空間
にしたいと思う場所ですよね。
中井さんは、狭い空間を上手に使い、
かつ、美しく見せるために、
どんな工夫をされたのでしょう?
小幅で7歩。狭さを克服するために
2階に広がる明るい空間は、
お部屋の端から端まで歩いた時に
「小幅で7歩」という限られた空間です。
建築家さんとじっくり話し合った結果、
狭い空間を有効活用しようと、
リビングとキッチンを一体型に。
ワークトップも引き出し収納も、
壁面の横幅いっぱいを使い、
最大限の大きさに設計したそうです。
器を収集してしまうので、キッチン収納力は重要視
「つい器を収集してしまうのですが、
この家には食器棚を置くスペースは
なさそうだったので、キッチンの
収納力はとても重要視しました。
ただ、リビングで過ごす時間も
長いので、広く使いたい。
そんな2つの希望をかなえるために、
アイランドキッチンではなく
収納をたっぷり確保できる
壁付けのキッチンにしたんです。
ワークトップを無垢のウォールナットに
したことで、2階全体の統一感も
出るようにしました。」(中井)
引き出しにはハンドルを付けず、壁のように
壁面いっぱいの収納を
さらに広く見せている工夫が
この引き出しにありました。
「圧迫感があると部屋が狭く見えて
しまうので、引き出しは凹凸がないよう、
壁と同じような印象にしようという
話になりました。
本や雑誌をとことん読んで情報収集し、
最終的に、ハンドル(取っ手)はつけず、
引き出しの前面上に角度を付けて、
指を添えて引き出せるように
お願いしました。」(中井)
高さは、鍋など大型の調理器具の
サイズをお伝えして、あとはプロの
ご提案にお任せしたのだそう。
「器がたくさん入るので、心おきなく
収集できるようになりました(笑)。
あと、たくさん積み重ねないように
設計してくださったので、倒れにくく
取り出しやすいです。器を万遍なく
使うようにもなりました。」と中井さん。
すぐ片付ける習慣が生まれた、木製ワークトップ
無垢のワークトップを美しく維持する
秘訣についても伺ってみました。
「水気に気を遣う必要もあるけれど、
かえってキッチンにものを
出しておかない習慣ができたんです。
本来面倒くさがりな私でさえ、
使ったらすぐに食器を拭いて仕舞うよう
心がけるようになりました。」(中井)
と、暮らしながら美しく保つコツも
実践されていました。
実はご主人が、ものを外に置いて
おかない主義なのだそう。
生活空間に最低限のものだけを置いて
美しい家をキープされています。
「本当は三角コーナーを置きたくないので
のですが、これはどんな形が最適なのか
検討中です。」(中井さん)
「油汚れが気になるコンロまわりも、
食器を洗った後、ついでに
拭き取るようになりました。
一通りのルーティンにしてしまえば
意外と人間はやるものですね。
溜めないことが大切なんだと
身をもって体感しました。」(中井)
外見はすっきり!中は「見える化」をして使いやすく
パントリーは、ロールスクリーンで
目隠しをして、表からは見えない
デザインに。
「パントリーの中の収納は、
何が入っているのかわからなくなると
探しにくいだけでなくそのまま使わなく
なるとも思って、あえて見えている状態で
保管したくてカゴに統一しました。」(中井)
小物が多い場所には、統一した
整理収納アイテムを使い、見えるように
収納しているのが中井さんの工夫の
一つです。
狭く感じさせない工夫と、
すっきりした空間を維持する習慣が
感じられた中井さんのキッチン。
次回は、北欧家具に囲まれた、
リビングについてご紹介します。
あたたかな光の入るリラックス空間を
お楽しみください。
【第1話】狭小空間を明るく広く見せる
【第2話】「キッチン」に見る、美しい空間を保つ秘訣
【第3話】北欧家具と光に包まれたリビング
【第4話】忙しいからこそ家事をしやすい仕組みに