インタビュー&ゲストコラム
北欧家具と光に包まれた、バイヤー中井の作るリビング
こんにちは。ライターの本田です。
スタイストア バイヤー 中井さんの
家づくりレポート第3話。
今回ご紹介するのは、キッチンと
一体化した2階のリビングです。
印象的なのは、3階に向かって
吹き抜けている大きな窓。
そこから入る光に包まれた
明るいリビングには、存在感のある
北欧家具が並んでいます。
第3話では、あたたかな雰囲気を
生み出す家づくりのポイントと、
中井さんが大切にしている家具に
スポットを当てて、心地良い
リビング作りのヒントをご紹介します。
一番長く過ごしていたソファを、家の中心に
「郊外生活の時に、気が付けばいつも
リビングのソファのまわりで過ごしている
ことに気が付きました。
なので、家づくりをする時は、
一番長く過ごすであろうリビングを
家の中心にして、ここだけは広く
のびのびとした空間にしたいと
思ったんです。
住宅密集地で建物の高さ制限が
あったので、リビングの天井が
なるべく高くとれるように、
他の階の高さを調整してもらいました。
すでに手持ちの家具やこれから
買い足そうと思っている家具の
サイズも、予め建築家さんにお伝え
して設計してもらうようにしました。」(中井)
吹き抜けを作っただけでなく
リビング全体の天井の高さを
工夫したことも、広々とした空間に
仕上がったポイントのようです。
トーンが決め手!木製家具はこうして揃えた
チークなどの木を使った家具は、
結婚当初から数年かけて買い集めた
とのことで、愛着もひとしおなのだとか。
「約8年前、結婚した頃にまず購入したのが
北欧家具デザインの巨匠
Ole Wanscher(オーレ・ヴァンシャー)
の3人掛けのソファでした。
繊細なアームのデザインと
深い色合いのチークの素材感が好きで
購入しました。」(中井)
このソファを出発点として、
トーンの合う家具を少しずつ買い足し
ながら、現在のリビングに並んでいる
アイテムが揃っていったそうです。
「家具の統一感を作る秘訣は、
樹種や、色のトーンを合わせること
かなと思います。
サイドボードやコーヒーテーブルは
木の素材は異なれど、並んだ時に
バランスが良いか、色や木目から
想像を膨らませてから購入しました。」
(中井)
3人掛けと同じ、オーレ・ヴァンシャー
の1人掛けチェア。こちらは
郊外生活の時に買い足したもの。
北欧家具に包まれた空間は、
帰宅後にリラックス時間をもたらして
くれそうですね。
ホッとする空間作りの秘訣は、白壁と光の調和
このリビング・ダイニング空間全体が
あたたかな雰囲気をまとっている
理由の一つに、空間を包み込む
白い壁の存在も大きいようです。
「工事中に見た時は、もっと狭いと
感じていました。
家が完成後、白壁に光が反射した
空間を見て、実際の広さよりも広く
見えたのは驚きでした。」(中井)
白壁にうつる、光と影の調和。
それによって、ぐっと広く感じる
空間づくりが叶うのですね。
実は、第1話で紹介した階段の手すりや
壁付けの電気の点灯スイッチも
壁の雰囲気に合うように選んだそう。
全体の空間を整えるためにも
細部へのこだわりも欠かさずに
丁寧な家づくりをされていました。
家づくり後の楽しみ。小物のコーディネート
トーンを揃えてインテリアを楽しむ
中井さんの新居には、実はまだ
今まで集めてきたオブジェや小物が
たくさんあるのだそう。
「どこに置くと気持ちの良い空間に
なって、オブジェたちもいきいきして
見えるのか、いろいろと試しています。
そういう時間も、家づくりの楽しみの
一つなのかなと思います。」(中井)
大切な家具やインテリアアイテムを
並べる瞬間を想像しながら
家づくりを楽しんだ様子が
伝わってきました。
次回は最終話。
私たちの毎日のテーマと言っても
過言ではない「収納」について、
水まわりの作り方とともにご紹介します。
中井さんが家づくりにあたって
大切にした、暮らしの“動線”を軸に
どんな収納空間が完成したのでしょうか?
ぜひ最終話もお楽しみに。
【第1話】狭小空間を明るく広く見せる
【第3話】北欧家具と光に包まれたリビング
【第4話】忙しいからこそ家事をしやすい仕組みに