テーマ別おすすめアイテム
第七回 帯と小物のあわせ方に悩む
骨董市で、はじめて着物を
購入したハタダ。(前回参照)
はやく着てみたい!と思い帯を探すも
どんな色柄が合うのかいまいちわからず、
決めかねる日々が続いていました。
そんな時に突然一箱の小包が届きました。
差出人は大学時代の友人・カワタさん。
学生時代はリサイクル着物屋さんで
アルバイトをしていたりと
着物の知識も豊富な彼女。
前回「骨董市に行ってみる」で一緒に
回ってくれた友人もカワタさんです。
先日、一人で必死に着た着物姿の写真を
カワタさんに送ったところ、
という率直なご意見を頂きましたが、
着物でわからないことを聞いたら
いつでも優しく教えてくれる、
わたしの着物の師匠です。
ちょっと脱線しましたが、
そんなカワタさんから届いた小包、
なんだろうと思って開けてみると・・・
中から、菊柄の名古屋帯が!!!
あの後、また別の骨董市に行ったところ、
素敵な帯があったからプレゼント、
とのこと・・・
一緒に添えられていた手紙には
こんなことが書かれていました。
『ハタダは自分では絶対選ばない
色柄の帯だと思うけど、あの着物に
合うと思ったので、贈ります。
着物は意外な柄の取り合わせでも
合うのが面白いところなので、
いろいろチャレンジしてみてね。』
まるでわたしが帯選びで難航しているのを
見越したように、友人が助け舟を
出してくれました。
着物の柄や色の合わせ方って
独特な感じがします。
長着、帯、帯揚げ、帯締め・・・と、
色や柄の要素がたくさんあるため、
合わせた時の出来上がりを
頭の中で想像するのが難しいんですよね。
ばらばらで見ていると一見全然
合わなそうなものでも意外としっくりきたり、
無難に同系色を選ぶと、
地味な印象になってしまったり。
洋服を選ぶときとは全く違う感覚が
必要だなあと思いました。
でも、うーんうーんと悩みながらも
合わせたところを想像する時間も楽しい。
ちょっとづつ着物の世界を知って、
どんどん面白くなってくる今日この頃です。
絵:chihiro kawata
着物の季刊誌「七緒」のウェブショップ、
「こまものや七緒」の運営もしています。
ショッピングユニットでバイヤーをしています。その商品のどこが良いのか、なぜ良いのかを、わかりやすくみなさまにお届けしたいと思っています。