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第五回 自力で着物を着てみる 後編
前回、とりあえず自力で着物を着てみよう、と
長着までをなんとか身につけたハタダ。
最後に、いよいよ帯を結びます。
結ぶのは、名古屋帯で「お太鼓結び」という
最も基本的な形。
基本的・・・とは言え、
教則本では写真約40コマ、
ページにして4ページに渡る長さで、
工程がとにかく複雑です。
大事な「お太鼓」の部分は
自分の背中側で形を作っていくのですが、
前屈で膝までしか手が下りない程
とにかく身体が固いハタダ、
なんと背中まで手が上がらない!
首も回らないので、
後ろ手に鏡を見るのもつらく、
途中、何度も腕が攣りそうに・・・
結局、全て着終えるまでに
かかった時間は
・下着・長襦袢層 30分
・着物 1時間
・帯 2時間
なんと計3時間半・・・!!
そして、ようやく完成した着姿がこちらです。
半衿も綺麗に出ていない、
衣紋が詰まっている、
帯も曲がっている、
全体的にシワシワ・・・と
着姿もかかった時間も酷いもの。
でも、一度着てみることで
「どうやって使うの?」と思っていた
着物道具の役割もよくわかったし、
着物関連の本を見ても
「ああ、この部分のことを言ってるのね」と
内容がわかるようになったので、
少し進歩はしたのではないでしょうか。
やってみるって、大事。
それにしても、着物って本当に
部品が多いんですね。
着終えた姿はすごく優雅で美しいけれど、
その下は、タオルや大量の紐で
こんなにも身体をぐるぐる巻きにしているとは。
これは着るだけじゃなくて
脱ぐのにも時間がかかりそう・・・
そんなことを思いながら、
初の着物姿をぱしゃぱしゃと
写真におさめていたところ、
お太鼓が崩壊。
(きちんと締められていなかったようで・・・)
まだまだ着物でお出かけまでの
道のりは遠そうです。
絵:chihiro kawata
知識ゼロのハタダが着物と格闘する日々、
そっと見守っていただけますと幸いです。
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「こまものや七緒」の運営もしています。
ショッピングユニットでバイヤーをしています。その商品のどこが良いのか、なぜ良いのかを、わかりやすくみなさまにお届けしたいと思っています。