バイヤーからのお便り
「お待たせしてすみません こだわって作ります。」

こんにちは、バイヤー楠です。印象に強く残るコラムのタイトルですが、これはamenez-moi! (アムネモア)との商談の際にデザイナーさんが言った言葉です。というのも、このブランドのバッグは、オーダーからお届けまで約半年お待ちいただくから。素材選びから縫製、装飾と完成までのすべての工程を、デザイナーが一人で行います。革の状態を確認し、微調整を行いながら仕上げていくバッグは、無理のないナチュラルなシルエットで、力が抜けているのにどこか凛とした佇まいを持つ一品です。
全て1人で仕上げるバッグ

アムネモアで使用しているのは、東京都墨田区にある皮革製造工場「山口産業」の職人さんが、丁寧になめした豚革です。国産の天然皮革をミモザなどの100%植物性のタンニンでなめし、つくられています。
革を裁断して、糊付け、縫い合わせ、装飾する、全ての工程は、デザイナーおひとりで行います。革にも個性があり、大きな一枚の革でも、場所によってシボがある所とない所、硬い所と柔らかい所などがあって、それらを手で触りながら確かめて作業を進めるのだそう。

実際に革の貼り合わせの作業現場を見学したときの事。革の貼り合わせは、生地を縫製する前のまち針と同じ意味合いで行う作業なのですが、全くサイズが違うように見えた2枚の革を手で微調整しながら糊付けし、最後にはぴったりと同じサイズになっているのを見て驚きました。

これは手仕事ならではだなと実感したんです。1枚の革を立体的にしていく作業には、こういった手仕事ならではの微調整があちこちに詰まっています。完成度の高いバッグができるのは、当然なのかもしれません。
2種類の定番バッグ

当店で販売を開始したのは、トート型のpanier2(左)と丸底でワンショルダーのcircle bag80(右)の2種類です。数あるラインナップの中からこのバッグをセレクトした理由は、格好良さでひときわ目を惹いたからです。これだけ丁寧に仕上げているバッグならば、おそらくどれを選んでも間違いはないはず。それならば、1番格好いいバッグをご紹介したい、というシンプルな理由です。

トート型のpanier2は、お弁当箱も入る使いやすいサイズ感。

革の蓋がついていてバッグの中が見えないように配慮されています。

丸底でワンショルダーのcircle bag80は、かなりたっぷりサイズ。中に物を入れるとくたっとして、その独特のフォルムが格好いいなと思います。豚革ならではの柔らかさを計算したデザインなんですね。

いずれのバッグにも、ハンドル部分など、ポイントでハンドステッチが施されているのもいい所。機械では出せない手仕事ならではのあたたかさがあります。
お届けまでの時間も楽しんで欲しい
アムネモアのバッグは、デザイナー1人で作り上げる為、ご注文からお届けまでは6か月程、お時間をいただきます。

機械が使える時代に、あえて手仕事にこだわり、素材と会話しながら作り上げていくバッグ。自分だけの為に作られるバッグをゆっくり待つ時間も、楽しんでいただきたいなと思います。

ショッピングユニットでバイヤーをしています。
スタイルストアの商品によって、どこかで誰かがちょっとだけ幸せになればいいなと思ってバイイングをしています。それだけが私の大きなこだわりです。