みんなの愛用品
保育士さんからも愛される機能美。疲れにくく動きやすいエプロン
こんにちは、バイヤーの畠田です。
これはいいブランドに出会ったなあと心底感じたのが、最近お取り扱いを始めた「woof(ウーフ)」。2021年に立ち上がったというこのブランドは、飲食店や介護の現場などで使われる業務用のエプロンを年間1万着以上作り続けてきた東京の小さな工房のファクトリーブランド。そんなエプロンのプロフェッショナルが立ち上げた、家庭用エプロン専門ブランドなのです。
そのブランド背景だけでも大変興味深いのですが、エプロンの細部に施されたこだわりは、目に見えにくいながらも、毎日着用する度にその完成度の高さを感じます。woofのエプロンをしばらくの間実際に着用して感じた、使い心地のよさをレポートします。
家事をする中で便利だなと思うタイミング
実際にしばらくATEIL ハングエプロンを着用してみて、まずその着脱のしやすさに驚きました。首や腰で紐を結ぶ必要がない「かぶるだけ」タイプのエプロンは、数あるエプロンの中でも脱ぎ着が楽な形ではありますが、そんな中でもこちらは特段腕まわりの空きが広く、より着脱しやすくなっています。
エプロンはついつい、身につけるのが面倒だな~という気持ちになってしまうことがありますが、バッと被ってサッと脱げるこちらは、そんな気持ちをやわらげてくれるもの。エプロンを普段あまり身につけないという方でも、これなら、と思える一枚だと思います。
あと、これは自分では気が付かなかった点なのですが、つかい手の方から「似たような形のエプロンを使ったことがあるけど、前かがみの体勢をとるとエプロンの布がバサっと前に来てしまって不便でした。これはどうでしょう?」というご質問をいただきました。
試してみると、生地がバサッとなることはなく、身体に沿うような形になるので、エプロンが邪魔に感じるようなことはありませんでした。洗濯機の中の洗濯物を取り出したり、お風呂を掃除したり、前かがみの体勢をとることは、家事の中で意外と多いもの。そんな時でも身動きがとりやすいのはありがたいポイントでした。
使い心地のよさを生み出す、さりげない工夫
woofのエプロンから一貫して感じるのは、目立たないながらも、使い心地をよくするための確かな気配り。
たとえば、「ATEIL ハングエプロン」の中央の切り替え部分。前から後ろまでぐるっと帯状にあるこの切替、直線ではなく、微妙なカーブを描いて縫製されているのですが、この切替のおかげで着脱のしやすさと肩の落ちにくさの両立を実現しているんだそう。
また、別の形のエプロンですが「RINTO フレアエプロン」の腰紐も気遣いが感じられるポイント。そのまま縫い付けても良いところ、付け根のところにわざわざギャザーを入れています。これは、腰紐を前に持ってきて結ぶとき、紐がひっくり返ったりしにくいようにと、いう気遣いから。
どちらもさりげないポイントではありますが、縫製が増える手間を惜しまず、実際に使う人の利便性を考えてものづくりをされているのだな、と感じます。
業務用エプロンづくりから培われたノウハウを活かして
woofのものづくりが面白いのは、使う人や使われるシーンをとても具体的に想定してエプロンが作られているところ。これは、さまざまな業種の方ために業務用エプロンを作ってきた専業メーカーだからこそ培われたものなのかなと思います。
ATEIL ハングエプロンのデザインの元になったのは、保育士さんのために作られたエプロンなんだそうです。たくさん動いても肩紐が落ちにくく、汚れても頻繁に洗いやすいよう丈夫な糸を使い、忙しくてもさっと身につけられるようなデザインで、物をたくさん入れられる大きなポケットが4つあります。仕事中はずっとエプロンを身につけて、ハードに動き回る保育士さん向けのエプロンが元になっているだけあって、家庭で長時間身につけていても疲れにくく、動きやすいエプロンです。
業務用のエプロンは、実際に使っている現場の意見をもとに改良もするそうです。より使いやすいように改良を繰り返すことで、型紙づくりや縫製・生地選びのノウハウがどんどん蓄積され、それが「woof」のエプロンづくりにも活かされています。
業務用エプロンメーカーから生まれた、機能性とデザイン性を両立したエプロン。料理をこれから始めたいという若い方から親世代の方まで、年齢問わずおすすめできる一枚です。
ショッピングユニットでバイヤーをしています。その商品のどこが良いのか、なぜ良いのかを、わかりやすくみなさまにお届けしたいと思っています。