創業明治13年、埼玉県は春日部の地で
麦わら帽子を制作する「田中帽子店」。
夏の帽子といえば、価格の手頃な
ラフィアやペーパーが主流ですが、
こちらは昔ながらの「麦わら帽子」。
田中帽子店の職人さんが、麦わらを
工業用ミシンで縫って、帽子に仕立て
ます。

帽子一筋60年の田中さん。今でも一番早くうまく縫い上げるのが田中さんだそう。
日本人の頭の形に合った型を使用し、
熟練の職人技で仕上げる為、
フィット感に優れた、かぶり心地のいい
ハットができがります。
世代も時代も問わない、永遠の定番「アンヌ」
カジュアルにもきれい目にも合う万能選手
田中帽子店が歴代多くのレディスの
帽子を作る中で、変わらぬ人気を誇る
のが、こちらでご紹介する「アンヌ」。
人気の秘密はコーディネイトのしやすさ。
日よけに効果的なツバ広ハットは、
顔に日陰を作ってくれる分、雰囲気が
エレガントになり過ぎることも・・・
その点、アンヌはカジュアルな服装
にも、ワンピースなどフェミニンな
スタイルにも合う、夏の万能選手。

内側にはサイズ調整テープがついていて、1センチ程度小さく調整できます
麦わらのナチュラルな美しさを、
引き締めてくれる黒のリボンが
いいアクセントになっています。
昔から麦わら帽子が愛される理由
かぶって涼しく、紫外線にも強い素材
麦わらは通気性が良く、太陽の熱を
さえぎってくれる優秀な天然素材。
紫外線にも強く、帽子内にこもりがち
な体温を放出してくれて、蒸し暑い
真夏にも快適にかぶることができます。
炎天下での農作業で、昔から多くの
人が麦わら帽子をかぶったのも、
そんな素材背景があってのことでした。

縫い終わった帽子は「寒干し」といって寒風にさらして乾燥させる。これにより編目が引き締まって型崩れしにくくなるのだそう。
国産で職人の手作りというと、2万近い
価格のものもある中、「帽子は日用品
で消耗品だから、買いやすい価格じゃ
ないと意味がない」というのが田中さん
の考え方。

麦わら帽子を愛する職人さんたちの
気概も嬉しい「アンヌ」です。
デザイン違いで、アンヌよりつばが
全体的に広い、日よけ重視の女優帽
「カサブランカ」もございます。
ぜひあわせてご覧ください。