浮いたようにも見える不思議な存在感
ティッシュボックスやレターラックでお馴染み「YAMASAKI DESIGN WORKS」の山崎宏さんが木村硝子店のためにデザインしたグラス。木村硝子店の木村社長と山崎さんは15年来のお付き合いですが、一緒にものづくりをするのは今回が初めてだったそうです。
「山ちゃん、石ころみたいなグラス作ってよ」というのが社長からのリクエスト。その声を受けて誕生したのが、この傾きが楽しい「カンナグラス」です。商品名は、このグラスの原型が「鉋(かんな)」で削りだして制作されたことに由来します。写真で見ると傾いているような、浮いているような不思議な感覚を覚えますが、いくつかの面で安定的に自立するようになっていますので(拡大画像5枚目参照)、実際に使ってみると普段のグラスとさほど差は感じられません。見た目の新鮮さはあるけれども、使用感は意外と安定しているという感じです。
カンナグラスは代官山店「&STYLE STORE」で一足先にお取扱いを開始しました。角度違いに置いた3つのグラスを並べてご紹介しているのですが、海外からのお客様と男性のお客様に大人気。予想以上の反響で、ギフトに選ばれる方も多くいらっしゃいます。
個人的にはウィスキーや梅酒などのグラスとしてお使いいただくのがおすすめ。お酒がゆっくりと氷を溶かすさまが、グラスの傾きによっていつもとは違った趣で見えます(クリアな飲み物がより映えるようです)。また傾きを利用して、冷菜やフルーツ、デザートなどを盛り、お客様にお見せするように供する、なんて使い方もおすすめです。