根岸産業/銅製水差し 植物の育成を助ける！デザイン・機能が秀逸な銅製水差し

インテリアグリーンを取り入れたものの、水やりに使う道具が室内に馴染まない……ということがあります。サイズや水の出方も、室内で使うとなると難しい問題ではないでしょうか。

如雨露（ジョウロ）を専門的に作り続ける根岸産業の「銅製水差し」は、まさにこうした問題をクリアにしてくれる室内向けの一品。

銅の持つ殺菌作用で水をきれいに保ち、銅イオンにより植物の育成を良くするという、素材ならではの特徴も秀逸です。

溶け出す銅イオンが植物の生育を良くする

こちらのつくり手は如雨露を一途に作り続ける根岸産業の三代目、根岸洋一さんです。全ての工程が手作業で、それをほぼ一人でこなしておられます。さらに珍しいのは、銅製といういう点。金属の如雨露や水差しはブリキやステンレス製が一般的ですが、あえて「銅」に注目したのは初代が神社仏閣の銅葺き屋根職人であったという背景があるのだそう。

そして銅には殺菌作用がある為、水をきれいに保ってくれます。「生花を花瓶に生ける時、十円玉を入れると長持ちする」という知恵の根拠もこれです。また、水に溶け出た銅イオンによって植物の育成も良くなります。

手仕事で薄く仕上げているから軽く、扱いやすい

水を入れて使うものなので、重さも気になるところではないでしょうか。銅製と聞くと、なんとなく重くて扱いにくそうなイメージを抱く方も多いかもしれません。しっかりした佇まいも、一見重そうな印象です。

でも実際に手に持ってみれば、意外なほど軽いことが分かります。その理由は、銅の厚みを0.3mmとギリギリまで薄くしているから。これは繊細な手仕事だからこそ実現できる薄さです。機械で作ると最低でも1mmは必要になります。

ハンダ付けだから、修理しやすく長く使える

根岸産業の如雨露製造は二代目の代で始まり、改良を続けながら今に受け継がれています。長い歴史の中でも変わらないのが、主要パーツの取り付けをハンダで行うこと。持ち手や竿など、使い続けるうちに壊れたり水漏れを起こしたりしてしまう部分も、高熱を加えれば容易に取れるハンダなら修理がしやすいというのがその理由です。二代目の時代に購入した商品を、三代目が直し現場に戻すということも自然に行われています。

ちなみに、ハンダ付けももちろん手作業。水の重みでハンダが取れないよう、熟練の技術で一点ずつ丁寧に取り付けられています。

根岸産業の「銅製水差し」の良さは素材ばかりではありません。水やりに求める機能性を追求した凛と美しいデザインも特徴です。その佇まいは見せるインテリアとしても秀逸にはたらき、植物のある暮らしをより洗練してくれます。