家庭でお肉を美味しく焼く道具と言えば「鉄のフライパン」があります。一方で、火加減に気を使う必要があったり、焼き立てが一番おいしい状態なことが多いので、時間が経ってから温め直すには不向きな点もあります。

PETARIの「Shallow Pot」は、蓄熱性の高い陶器の蓋付き平鍋です。ある程度火を通した後は余熱で調理することができ、火加減調節の手間を省けます。何より、お肉や野菜がしっとり仕上げられて、温め直しでもおいしい状態で食べられるのが嬉しい特徴。目止めが不要で、汚れが付きにくく、お手入れも簡単な一品です。

蓄熱性が高く、放置するだけで美味しく仕上げてくれる

フライパン、鉄板など「焼く」ことが得意な調理器具は様々ありますが、耐熱陶器で作られた鍋もそのひとつ。中でも耐熱陶器という素材で作られた「陶板」は、鉄などと比べて蓄熱性が高く、保温力が持続するという特性があります。

そして、陶器が発生する遠赤外線効果によって、じっくり時間をかけて火を通すことができるのもポイント。食材にゆっくりと熱が伝わる分、「お肉や野菜の水分が飛びにくいのでパサつかずにしっとり仕上がる」、「甘みが引き出される時間が長くなる」ので、それがおいしさに繋がっているんですね。

また、火を止めた後に余熱で調理ができます。食材は冷めていく間に味が染みこんでいくので、放置することでおいしくなっていくのも嬉しいところです。

中でも、萬古焼が作られている三重県四日市は、耐熱陶器の産地。陶器製の板で食材を調理した「陶板料理」が有名で、昔からたくさんの陶板が作られてきました。

PETARIは、その陶板をモチーフに開発された陶器の平鍋。蓄熱性が高く、お肉の場合なら6〜7割熱が通ったところで火を止め、放置するだけで柔らかく仕上がります。

しかも、温め直してもしっとり感が損なわれず、おいしい状態で食べられるのが嬉しいところ。火加減に気を使わなくてもおいしくでき、とても頼もしい調理道具です。

熟練の職人の卓越した成形技術により、蓋は本体にピタリと合うので、気密性を高く保つため食材のうまみも逃しません。火加減の番をしなくても、コンロから下して余熱調理できるため、一度にたくさんの品数を作りたい方や、忙しくてキッチンに貼り付いていられない！という方にもおすすめです。

また、食卓に持って行った後も、しばらくは料理が温かいままなので、おいしい状態で食べられます。

ちなみにこの平鍋で作る一番おすすめの料理は、料理研究家の江口恵子さんにレシピを教えていただいた、豚肉と冷蔵庫の余り野菜のグリル。

野菜、ハーブやガーリックパウダーや塩胡椒をまぶしたお肉を焼くだけで、絶品料理が完成しました。薄切り肉を使う場合は、十分に熱した鍋に油を敷いて、蓋をして蒸し焼きにすれば、それだけで一品完成します。ちなみに塊のお肉を使う時はオーブンでグリルするのがおすすめです。

リム付きのお皿のようなデザインで、食卓に出しやすい

Shallow Potは蓄熱性が高いため、調理したまま食卓に出せば、より長く温かい状態の料理を楽しむことができます。いわゆる「土鍋」という形ではなく、取っ手の代わりにリムがあり、洋食にも合うのも気が利いているところ。平鍋なので、少し深さのある大皿の感覚で和洋を問わず食卓に出しやすいデザインです。

蓋をしたままでもオーブンやレンジで使用ができるので、お肉や野菜を焼く他、グラタンや煮込みなどさまざまな調理の時に活躍してくれます。

また、冷ごはんで石焼き風ビビンバを作れば、ご飯を温め直す手間なく、調理も一緒にできます（この場合、ご飯がくっつきにくいように、ゴマ油を引いてあげたり、焦げ付きにご注意ください）。

独自開発の素材と加工で臭い・汚れ・焦げが付きにくい

PETARIを作っている「銀峰陶器」は、耐熱土鍋作りが得意な萬古焼のメーカーです。国産土鍋の約8割は萬古焼と言われており、さらにその中でも銀峰陶器は約半分を作っています。そこで培われた技術と知見を活かして選定、開発された素材は世界唯一の最高品質を誇るものばかりです。

特に、日常使いをする上で扱いやすいように、素材選びにこだわって作られているところが特徴。耐熱性・耐久性に優れた土、臭いや汚れの付きにくい釉薬など、土鍋に最も適した一級品の原料を使って、オリジナルで開発されています。

土鍋の原料は、世界中の素材から選定し、ジンバブエの鉱山に特別に依頼して選鉱したペタライトを輸入されているのだそう。このペタライトは耐熱性能を左右する重要な原料なのですが、その原料を特別な配合で調合し、土づくりから行うことで、650℃の温度変化にも耐えられる丈夫で強い土鍋に仕上がっています。

また、釉薬も工場内で調合し、独自開発の無鉛の釉薬を一つ一つ手作業で加工されています。

表面がザラザラとした質感なので、焦げ付きが少なく、油馴染みが良いところもポイント。また、ニオイや汚れが染みにくく、お手入れが楽なのも嬉しいところです。

お手入れについて

一般的な土鍋は、ひび割れや水漏れ、臭い移りを予防を目的として使用前に「目止め」が必要です。こちらは、土や釉薬といった耐久性・耐熱性に優れた素材とフリット加工によりこれらがカバーされていますので、届いたらすぐお使いいただくことができるのも嬉しいポイントです。

なお、焦げ付きにくい仕様ではありますが、最初の5回くらいは煮物や蒸し物などをしていただき、それ以降に油調理をいただいた方が、焦げなどの色付き防止になります。

もし焦げなどが気になる場合は、Mud Stone（グレー）やCharcoal Black（ブラック）をお選びいただくのがおすすめです。

また、サイズは1〜2人住まいにちょうど良い直径24cmと、4人前後のご家庭で使いやすい直径30cmの2サイズをご用意しています。

余熱で仕上げられるPETARIの「Shallow Pot」なら、せっかくいいお肉を買ったのに、焼いたら硬くパサついてしまった……なんて失敗をせずにすみます。扱いやすく、手間も少ないため料理は初心者という方でも安心してお使いいただける一品です。