みんなの愛用品

座るだけで体のこわばりをゆるめてくれるクッション

2019年12月28日更新

一日中座って仕事をしていると、つい前屈みになって猫背の状態が続いてしまって、背中や腰が痛くなってしまうことはありませんか?

私自身もパソコン仕事の時間が長いからか、万年肩や背中の張りや腰痛に悩まされています。整体やマッサージに通って一時的に良くなるものの、どうしても座り仕事だとどこかに張りが出てしまったり・・・。

そんな中、座るだけで筋肉のこわばりをゆるめてくれたのが、チェアクッションの「pinto」でした。

pintoを使っていて気付いたのは、

・姿勢を「矯正」するチェアパッドとは違って、包み込むように背中や腰に沿ってくれるから、変な力が入らずに座れて気持ち良い

・お尻と腰の軸が無理なく安定するようになって、疲れにくくなった

・父に贈ったところ、同じものを体型が違う人が使っても楽に座れることが分かった

という3つのポイントです。

「矯正」じゃなく、「体が楽な状態」で支えてくれる

人間は体の構造上、お尻と骨盤の上に大きな肋骨が出ていてその上に重い頭があるので、ただ座っているだけでも各所に負荷がかかって疲れてしまうのだそう。

過去に姿勢を矯正するチェアパッドを使ったこともありましたが、体に合わなかったのか、筋肉を使って少し無理して伸ばすことになったり、結局使わなくなってしまった経験がありました。頑張った状態で背筋を良くし続けるのは難しかったんですね。

最初pintoを見た時も、過去の経験から姿勢を矯正する系かな?なんて思っていたのですが、座ってみたら全然違う。座っていても疲れにくく、楽に過ごせたのです。

椅子と体の隙間に絶妙にフィットして、面で支えてくれる

楽に座れる一番大きな理由は、体の4つのポイントが面で支えられて、椅子と体の隙間に絶妙にフィットし、「体圧分散」をしてくれるところにあります。

その4つのポイントとは、肋骨、腰、お尻、太もも。ここが安定すると、体がぐっと楽になります(こちらにつきましては、商品ページで詳しくご紹介しています)。

一般的には低反発素材やジェルを使ったものもありますが、それらは素材の力で体を沈みこませて耐圧分散をさせる仕様なので、体のどこかに負担がかかる場合もあります。

カバーの中身はこんな感じになっています

一方でpintoは、4つのポイントを「面」で支える形を作って耐圧分散させています。この形は、開発者であり作業療法士でもある野村寿子さんが、約1万人の方々からリハビリや姿勢の相談を受ける中で培った経験やデータをもとに作られたもの。

 

ぜひこちらの動画をご覧いただきたいのですが、開発時はこんな風に人の体にフィットするようにデータをたくさんとっていらっしゃいます。

こんな風に作られているからこそ、体のどこかに負荷がかかることなく、また動いても正しい姿勢に無理なく戻るので、座っていても疲れにくいんですね。

before

こちらは使っていないところ。椅子と体の間に隙間があるので、無意識に無駄な力がかかっています。

after

pintoに座ると、椅子と体の間の隙間がなくなると同時に、体を支えるポイント4つにしっかりとフィットしていることがわかります。

使ってみて特に良かったところ

使ってみて一番いいなと感じたのは、「お尻と腰が痛くない」「深呼吸しやすくなった」という点です。

お尻の骨は小さくてとがっている分、ここが面でしっかり支えらると骨盤も安定して、腰への負担も軽くなるのだそう。

また、これまでは前屈みになって腹筋がつぶれた状態になりがちだったのですが、pintoに座ると自然と肋骨が開くので、胸も開いて呼吸をしやすくなったなと感じています。

体型が違っても、同じサイズが使える理由

骨の数は誰でも一緒

父に贈ったら喜んで使ってくれているのですが、体型が違ってもきちんと楽に座れることに、改めて感心しました。

pintoのつくり手さんに聞いてみたところ、これは「骨の数」に関係があるのだそうです。人間の骨の数は決まっていて、耐圧分散するには、その骨をどう安定させるかが重要なのだとか。骨のまわりについている筋肉やお肉の量が違っていても、座るべき位置に骨がきちんと当たれば、どんな体型でも関係なく使えるという訳です。

性別や年齢も関係なく、大人も子供も体が楽になるクッション。体の力を張り詰めさせない工夫がたくさん詰まっていて、1日経った時の疲労度が違うなと思わせてくれる一品です。

このコラムを書いた人

中井 明香

スタイルストア バイヤー

中井 明香

いつもの暮らしがちょっと心地良くなるようなものやこと、つくり手の思いやものづくりのストーリー、その地域ならではの話をお伝えしたいなと日々考えています。