バイヤーからのお便り
ご飯のとものための器、あなたなら何を入れますか?
これさえあれば、白いご飯が
何杯でも食べられる!
そんな、「最強のご飯のとも」。
自分にとっての、最強ご飯のとも3種を
盛り付けて撮影してみました。
左から、ちりめん山椒、昆布漬梅干し、
一番右は塩ふき昆布です。
でも今日ご紹介するのは、
「ご飯のとも」ではなく、
それらを入れる器のほうです。
その名も「おともの器」。
急須作りの技術をいかした蓋ものの器
蓋と器はひとつにひとつ
「おともの器」は、急須作りの技術を
生かして作られています。
急須は、当然ながら、
お茶がもれてはいけないので、
よくしまった土を使い、蓋がぴたっとしまるよう、
ひとつひとつ調整しながら作られます。
蓋と本体は、別々に作られるわけではなく、
すべての工程において、いつもセット。
だから「蓋が割れたから、蓋だけちょうだい」
という要望には、残念ながら応えられないそう。
この器には、この蓋、ひとつにひとつ。
外気が入らない=湿気ない、からいつも美味しい
塩や唐辛子もさらさらのまま
だからこそ、ぴしっと蓋が閉まり、
中は外気の影響を受けません。
私の好物「塩ふき昆布」は湿気が大敵。
あの塩がベタついてきて、
昆布どうしがくっつき、固まってしまう
悲しさったらありません。
でも「おともの器」なら大丈夫。
塩やふりかけなどを入れておいても、
湿気らず、いつもさらさらの状態です。
ちなみに、蓋の「つまみ」も
大変持ちやすい形状です。
「おともの器」をつくるのは、山口陶器さん。
三重県の北部にある菰野町(こものちょう)
というところにある陶器メーカーです。
せっかくの急須作りのノウハウと技、
これを何とかほかの物に生かせないか。
「急須の取っ手と注ぎ口を取ったような
いれ物作ってみて」とオーダーし、
職人さんたちと形にしたおともの器。
山口さんは、この器に何を入れているか
聞いてみたところ、やはり、つくり手だけに
3色セットで使っているそうで、
・梅干
・一味とうがらし
・ふりかけ
とのこと。
ふりかけは「のり玉」ですって。
久しぶりに聞きましたよ、のり玉(笑)!
あのほんのり甘みのある味、
思い出したら急に食べたくなっちゃったな。
大手小売業で服飾雑貨のバイイング、新規ブランド開発を行う。その後活動の場をインターネットに移し、2006年にスタイルストアへ参加。 得意ジャンルは服飾雑貨、最近は地方の名品発掘がおもしろくて仕方がない。モノの背景を知ってこそ見える、真のお買い得品をセレクトする、これが信念です。