みんなの愛用品

ヒヤッと冷気に忍び込まれない方法

2019年04月10日更新

この春、スタイルストアのオフィスは、4年半親しんだ代官山の地を離れ、恵比寿にお引越しをしました。昔、恵比寿にオフィスがあった時代もあり、懐かしいような気持ちで通勤をする日々です。3月、4月は、いろいろな形で別れと出会いがある季節ですね。

もっとも要注意なのは、春の「変わり目」

さて、今日皆さんにご紹介したいのは、季節の変わり目に風邪をひかないためのコツ。桜が舞い散る時期になりましたが、最高気温が20度越えの日もあれば、一けた台の日もありますよね。一年で最も気温が乱高下する季節が「春」なのだそうです。

肌寒く感じる朝は、ホットのチャイを頂きます(画像はティーバッグのパッケージですが、私は茶葉がおすすめです)

私がたまに行くマッサージの先生は、身体が冷えることを「冷気が身体に忍び込んできちゃう」と表現します。体調が整っていて、快眠・快食であれば、多少寒くても、忍び込まれることはありません。この時期特有の寒暖差で身体が消耗し、バランスが崩れると、寒さがヒュッと身体に入ってきてしまう。そして風邪をひくなど、本格的に体調が崩れてしまうわけですね。

自分の身体を「ヒヤッ」とさせない

以前、はらぱんのコラムでも書きましたが、真面目にはらぱんを履いた秋から春まで、私は風邪知らずでした。しかし、春に気温が上がり始めたときに、履くのをやめてしまい、案の定風邪をひきまして・・・それが驚くほど長引いたんです。

今年も夏はらぱんが入荷しました。冬はらぱんは「ふんわりしっとり」夏はらぱんは「さらっとさっぱり」な履き心地です

その話をマッサージの先生にしたところ、寒暖差が激しい時期は、身体がバランスをとろうとしていつも以上にエネルギーを使うため、疲れた状態になるのだそうです。その状態で風邪をひくと、さらに風邪と戦って体力を消耗するため、体調が戻りにくい。その体調で出かけたり、仕事をしたりすると、また寒暖差にさらされる、とループしてしまいます。

春先に風邪が長引いたときは、結局気管支炎にまでなり、とにかく咳が出て大変でした。それで私は意を決し、冷え対策のアイテムを複数活用することに。もともと持っていた、はらぱんとアンクルウォーマーに加え、シルクの腹巻きと絹がさねインナーを使い始めたのが、ちょうど一年前のことです。

絹がさね インナー シルク&ウール(着用色はグレー、他にキナリがあります)

駅のホームや建物を出たときなど、震えがくるように「寒っ!」となる。そんな「体がヒヤッと」したらもうダメ。その前に対策だ。

気温10数度の寒暖差を前提に、寒い日は、はらぱん+レギンス、暖かい日で薄着になる時は、インナーを絹がさねにする。冷え対策を「する日」「しない日」とせず、濃淡をつけて毎日することにしたわけですね。これが自分にとっては正解だったみたいです。

シーズンを通して使ってみて分かったこと

どのアイテムもそれぞれに良く、おすすめなのですが、実際に使ってみたら予想以上に良くて感激したのが「絹がさね インナー シルク&ウール」です。なかなかいいお値段ではあるのですが、これはその価値があります。

おすすめの理由は、まずなんといっても肌触りが最高に気持ちいいこと。次に、包まれるような暖かさがあることです。暖かさはさほど期待していなかったので、これは嬉しい誤算でした。

この生地は、肌に触れる部分がシルク100%、触れない部分がウールで、くらしきぬのオリジナルです。シルクとウールの間に層ができ、そこに自分の体温から出た暖かな空気を溜め込みます。この「層」が安心感のあるあたたかさの秘密。

上の画像を見て頂くと、9号体型で、二の腕に思いのほかゆとりがあるのをご覧いただけますでしょうか?
一般的なインナーは、伸縮性のあるジャストサイズのものに、身体が入って、伸ばし気味になることでフィット感を出す、というものが多いと思います。それに対して、絹がさねインナーの場合は、絹とウールを伸縮性が出るように組み合わせて、適度なフィット感になるデザイン(パターン)で作られているため、優しく身体に沿う着用感。

しかも洗うと、きもーち毛羽立ってふわふわしてくるため、新品より何度か着た後の方がさらに気持ちよくなります。

レースなどでやや透け感があるデザインにもグレーはぴったり(ブラウス Fanaka、デニム ステラシフォン

ちょうど今の時期に着始める、こういった白い薄手のブラウスのインナーに最高。グレーはほとんど目立ちませんし、装いは春でも、中はしっかり暖かい。最低気温が一桁台、なんて日は下半身はらぱん、膝丈ソックス、薄手のコートでもアンクルウォーマーアームウォーマーをポケットに入れておけば、ホームで震えることはありません。

冒頭のこの写真は、はらぱんの丈を指しています。みぞおちから太もも半分ぐらいまで。

ちなみに夏はらぱんが販売開始になりましたが、私は4月はまだ冬はらぱんで、GW明け頃から、夏はらぱんに切り替えます。そしてクーラーがガンガン入り始めるようになったら、シルクの腹巻き。ロングスカートやワイドパンツのときに、隠れる範囲で足をカバーしたい時は、絹がさねのレギンスを下に履くこともあります(はらぱんだとカバー範囲が太ももまでなので)。

長くなったので、まとめます

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というわけで、長くなったのでまとめます。

4月:冬はらぱん、絹がさねインナートップスレギンス、アンクル丈パンツ、8分袖など足首・手首がスースーするとき用にアンクルウォーマーアームウォーマー

5月:夏はらぱん絹がさねインナータンクトップ、汗ばんできたらDRESSHERSELFもサラサラしておすすめ、たまにアームウォーマー

6月:夏はらぱんシルク腹巻き、薄手ワンピースの場合はレギンス

月別に快適な冷え対策をまとめると、こんな感じです。

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あったかくはないけど、確実に守られている・・・そんな着用感のシルクはらまき

今、書いていて思ったのですが、気温や湿度に応じた調整をしながら、肌を「直接外気にさらさない」ことを心がけるのがコツなのかもしれませんね。

私は最近、スタイルストアのインスタグラムを通じて、お客さまの暮らしを今までより近く垣間見る機会に恵まれています。それでしみじみ思うのが、女性の皆さんは、家事に育児に家族のケア、と本当によく頑張っているし、めちゃめちゃ働き者だ!ということです。だからご自身が思う以上に、自分の身体を労わって欲しいなぁなんてことも思うのです。特に春の季節の変わり目は。

 

このコラムを書いた人

柳沼 周子

スタイルストア バイヤー

柳沼 周子

大手小売業で服飾雑貨のバイイング、新規ブランド開発を行う。その後活動の場をインターネットに移し、2006年にスタイルストアへ参加。 得意ジャンルは服飾雑貨、最近は地方の名品発掘がおもしろくて仕方がない。モノの背景を知ってこそ見える、真のお買い得品をセレクトする、これが信念です。