バイヤーからのお便り

【先行販売】暮らしの一角を彩る、KUSAKIの色

2018年04月06日更新

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こんにちは、バイヤーの柳沼です。
今日は「KUSAKI(クサキ)」という名の
新しいプロダクトをご紹介します。

煙のような、水墨画のにじみのような、
ゆらぎと濃淡が印象的な色使い。
しかも、これらの色は化学染料による
着色ではなく、すべて自然の色。

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コンテナ 色は上から蘇芳(スオウ)、藍、やまもも、ログウッド、五倍子(ごばいし)

窯元、デザイナーらがタッグを組んで
数年がかりで開発したのは、磁器を
草木染めするという斬新な製品でした。

人の手と自然が描く、唯一無二の表情

特殊な陶土で作られている「KUSAKI」。
どのアイテムも、細かい穴が沢山
あいていて、その一部を染料につける
ことで、穴が染料を吸い上げる力
(毛細管現象)を利用して着色する
というユニークな製法で作られています。

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KUSAKIのつくり手である瀬兵窯は、
佐賀の伊万里市大川内山にあります。
大川内山といえば、伊万里鍋島様式
の産地。時の将軍や有力大名への
献上品としての高級磁器を手掛けて
きた、歴史と高度な技術を有する
土地でした。

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古くから草木染めに使われてきた植物たち、KUSAKIに使われているのはヤマモモの樹皮、藍、五倍子(ヌルデ)、ログウッド(アカミノキ)、蘇芳(マメ科の小高木)

ここで面白いのが、瀬兵窯の現社長は
伊万里らしい「絵付け」ではなく、
土もデザインもすべて「天然素材」を
使って、自然界のものならではの
変化に富んだ表情を取り入れた製品を
作りたい、という意思を持っていた
ところ。

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藍で染めたコンテナ、淡くも吸い込まれるようなグラデーションに魅せられる

実際の開発では、一口に磁器を草木
染めするといっても、色出しや染め、
濃淡の出方や気候条件による差など、
多くの困難があったそうです。

でも、染め上がった磁器のなんとも
いえない美しさ。淡い色合いなのに、
何度見てもはっとするような存在感。
色自体に意志があるかのように思える、
繊細さと躍動感が伝わってきます。

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奥左3本がシングルフラワーベースS、隣2本がM、右手前がコンテナ、左手前がトレー各5色

自然界の土と色が出会ってできた
KUSAKIの1stラインナップは、花器と
コンテナ、ミニトレーの3種。

マットな肌にのった植物の美しい色
を楽しんで欲しい、という想いから、
どのアイテムもすっきりと無駄のない
フォルムが特徴です。

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磁器の白い肌は植物の色を引き立て、
花器やコンテナは、色が浮かんでいる
ようにも見えます。

人の手と自然の力とで作られた
「KUSAKI」。アートピースのような
存在として、暮らしの一角を優しく
彩ってくれることと思います。

このコラムを書いた人

柳沼 周子

スタイルストア バイヤー

柳沼 周子

大手小売業で服飾雑貨のバイイング、新規ブランド開発を行う。その後活動の場をインターネットに移し、2006年にスタイルストアへ参加。 得意ジャンルは服飾雑貨、最近は地方の名品発掘がおもしろくて仕方がない。モノの背景を知ってこそ見える、真のお買い得品をセレクトする、これが信念です。

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