バイヤーからのお便り

新年のご挨拶と、生まれ変わったグランバロンの話

2018年01月01日更新

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新年あけましておめでとうございます。
皆さま、つつがなく新しい年を
迎えられたでしょうか。
今年の元日も、東京は快晴に恵まれ、
青空がより気持ちをシャキッとさせて
くれるようです。

さて、ここ数年、年始のご挨拶では、
昨年の年間ランキングに入った商品を
一つ選んで、商品ページとはまた違った
商品やつくり手の一面をご紹介して
きました。

今回ご紹介する商品は、ランキングには
入っていません。というのも昨年の10月に
販売開始になったものだからです。

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それは「グランバロン」。
2008年に誕生し、長く愛されてきた
トートバッグです。一昨年生産終了に
なったものの、革と製造元を変えて
新たに復刻、改めて皆さんにお披露目
したのが、2017年10月半ばのことでした。

グローブレザーで表情を変えたグランバロン

新しく作ったグランバロンは、
グローブレザーというソフトな牛革製。
旧モデルは、ハリのある素朴な風合いの
革「ラティーゴ」を使っていました。
それと比べると、グローブレザーは
やわらかいので、革がたわみ、バッグに
ほんのりモードな雰囲気が加わります。

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過去、何種類ものバッグを使ってきて、
改めて実感したのが、革が主役のバッグ
は一番長持ちするということ。

この仕事を始めたばかりの頃は、
革製品の作家さんたちが、
ファスナーとかボタンをつけるのを
極力避けようとするのが不思議だった
のですが、今ならその意図がわかります。

せっかくの革に縫い目が入ったり、
裏地の接着剤が変色したり・・・と
何かを足すほど、革の風合いは
損なわれたり、劣化するポイントが
増えるということでもあるんですね。

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というわけで、最初はこのシンプルな
つくりのグランバロンに、裏地がない、
ポケットが少ない、と頼りなく思うかも
しれませんが、工夫しながら使う価値は
充分あると思います。

デザイナーの河本さんが、以前、
グランバロンに金具を使っていないこと
について、「シルバーのアクセサリーが
好きな人は、バッグの金具がゴールド
だったら違和感があると思う、金具がない
ことで、グランバロンはどんなスタイルの
人にも似合いやすくなっている」と
仰っていたのも印象的でした。

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あずま袋にインスピレーションを得て
デザインされたグランバロンは、
6角形のフォルムで、荷物の重さを
適度に分散してくれるスグレモノ。

素材のグローブレザーは、購入して
半年ほど使用すると一番美しくなると
言われています。実際に手に取って
見たいという方は、代官山店でご覧
頂けますので、ぜひいらしてください。

本年もどうぞよろしくお願いします。

2017 年間ランキングはこちら

sunao 河本さんの
グランバロンにまつわるブログはこちら
旧仕様の開発秘話はこちら

sunao 河本さんと岱﨑織物さん、
POMTATAとで制作した口金長財布
Jardin eternel」もご覧ください
河本さんのコラムはこちら

このコラムを書いた人

柳沼 周子

スタイルストア バイヤー

柳沼 周子

大手小売業で服飾雑貨のバイイング、新規ブランド開発を行う。その後活動の場をインターネットに移し、2006年にスタイルストアへ参加。 得意ジャンルは服飾雑貨、最近は地方の名品発掘がおもしろくて仕方がない。モノの背景を知ってこそ見える、真のお買い得品をセレクトする、これが信念です。

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