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酒器にこだわると日本酒がもっと美味しくなる!
「おうち飲み」をもっと楽しく演出してみよう
酒器にこだわって美味しいお酒を
一日のお仕事を終えて帰宅してからの晩酌や親しいお友達やご家族を交えた飲み会など、お家で日本酒や焼酎をいただく機会がありますね。リラックスできて時間を気にせずにいられる「おうち飲み」をよりおしゃれに演出してくれる小道具が酒器です。酒器とは、お酒に関する器全般の総称。今回は美味しいお酒を飲むことができる酒器についてご紹介していきます。
日本酒を美味しくしてくれる4種の酒器
1.お猪口
はじめに、日本酒をいただく時に使う器、酒器(しゅき)の種類についてまとめてみましょう。まずは日本酒を飲む器から。お猪口(ちょこ)は、少量の日本酒を注いで飲むための器です。さまざまな素材のものがありますが、少量しか入らないので素材による味の違いはほとんどないと言われています。季節感のあるデザインをいくつかそろえておくとおしゃれですね。
2.ぐい吞み
ぐい吞みは、上述のお猪口に比べると一回り以上大きなサイズの酒器。ネーミングにもあるように、ぐいぐい飲める量が入ります。素材に決まりはないので、陶製ものやガラス、漆器とバラエティ豊か。このほかに、日本酒を飲むための器にはグラスがあります。
3.徳利
次に日本酒を入れる器をご紹介しましょう。一般的に、日本酒は瓶からまずは徳利(とっくり)や片口(かたくち)に注いでから、上記の飲むための器に注ぐという手順をふみます。徳利は、もともと液体の調味料などを貯蔵する器でした。現在は、燗酒にするための徳利のほかに冷酒用のガラス製のものもあります。
4.片口
片口はその名の通り、片方にだけ注ぎ口がついた器です。酒器だけでなく、テーブルを彩る器の1種として古くから愛されてきました。酒器としての片口は、お酒の香りを存分に楽しめるデザインと、大きめの容量が人気です。
デザインによって日本酒の味わいが異なる?
口の形で日本酒の味が変わる
盃やお猪口、ぐい吞みなど日本酒を飲むための酒器は、その口縁の形によって日本酒の味わいが変わります。外側に向かって口縁が反り返っている形の酒器は、少し傾けるだけで日本酒が口に届きますね。つまり、少しずつ舌先で味わいながら日本酒を飲むことができる形なのです。辛口のキリリとした日本酒にぴったりですね。
日本酒を口全体で味わう形
対して口縁が内側に向かって少しすぼまっているような形の酒器の場合、日本酒が口の中に入るまでには、上記のタイプよりも酒器を傾けなければなりません。そうすると、口の中に入ってくる日本酒の量も増え、舌の中央部分まで日本酒が届きやすくなります。香り豊かな日本酒におすすめのタイプです。
酒器の素材による違い
素材によって日本酒の味が大きく変わる
日本酒の酒器は、さまざまな素材で作られています。素材によって特徴があり、同じ日本酒を注いだとしても唇や舌に触れる感触が異なるため、味わいが変わるといわれています。ここでは、代表的な酒器の素材をいくつかご紹介していきましょう。
日本酒の質がわかりやすいガラス製の酒器
ガラスの酒器は、日本酒の質がわかりやすいといわれています。日本酒本来の味がシャープに伝わるためでしょう。ガラスの酒器の中には、切子のように厚みのある物からうすはりガラスのような薄手のものまでさまざまな厚みのものがあります。厚みのある物はまろやかさを、薄手のものはクリアさをよりダイレクトに伝えます。
口当たりの幅が広い陶磁器製の酒器
陶器の酒器は厚手のものが多く、日本酒の味をよりやわらかに伝えます。釉の塗り方など微妙な感触の違いが日本酒の味わいにも影響を与えるようです。時期の場合は薄手のものが中心。滑らかな口当たりは、上記のガラスに近いものがありますね。
木の香りも楽しめる木製の酒器
木製の酒器も人気があります。手に持った時にぬくもりを感じるナチュラルな木製の酒器は、ヒノキなどの香りのある気を素材にしたものも多く、日本酒の香りと木の香りをともに楽しむことができます。
錫製の酒器はスタイリッシュ
錫製の酒器は、見た目のスタイリッシュさからインテリア好き、食器好きの間でも高い人気を誇ります。電熱性に優れた錫は、常に安定した温度を保つため日本酒を美味しくいただけるのだとか。味がまろやかになるともいわれています。
現代の暮らしにフィットするナチュラルな酒器
シンプルなシルエットが美しい酒器
それでは最後に、スタイルストアで購入できるおすすめの酒器をいくつかご紹介しましょう。こちらは「我戸幹男商店」の「TOHKA 猪口」。「TOHKA(透華)」というネーミングは、透けるほど薄く、木目の美しさが際立っているこれらのお猪口にぴったりです。
個性のある5つのモデル
「TOHKA」には5つのモデルがあり、それぞれ「富士」「日月」「夕凪」「爽円(そうえん)」「露路(ろろ)」と美しい名前がつけられています。酒器以外に、乾きもの用の小鉢として使ってもすてきです。現代の暮らしにフィットするナチュラルなデザインは、ギフトにもおすすめです。
冷酒をもっと美味しくいただける「能作」の酒器
400年の歴史を持つ鋳物ブランド
「能作」は富山県高岡市にある鋳物ブランド。400年物長い歴史を持つ老舗らしく、クオリティの高い錫製の酒器が有名です。伝統を継承した確かな技術と、現代のライフスタイルに溶け込むモダンなデザインが素晴らしいハーモニーを生み出しています。高台のバランスが絶妙な「錫の杯 喜器I」も人気の酒器の1つです。
月が揺らぐ盃
こちらのぐい吞みは、「能作」の「ぐい吞 月」。その名の通り、内側の底面に三日月がデザインされています。日本酒を注ぐと、澄んだ水の中に付きが揺らいで見えるという仕組み。なんとも風流な「おうち飲み」を楽しめる器です。
片口が演出する大人の酒席
錫製の片口は、スタイリッシュな大人の酒席を演出してくれるアイテム。すっとしたシンプルなシルエットは、日本酒以外にもさまざまな使い方だできそうですね。「能作」の「錫の片口」には大小2つのサイズがありますが、こちらは大サイズです。
セットならギフトにもおすすめ
アートのような酒器セット
日本酒好きの方への贈り物に、酒器をセットにしたものもおすすめです。セットにして贈ると統一感が出ますので、簡単に酒席のテーブルを彩ることができますね。「miyama.(みやま)」の「酒器セット」は、大胆なフォルムの酒器がまるでアート作品のような印象。置いておくだけでも空間がおしゃれになります。
ガラスの美しさが際立つちろりのセット
廣田硝子が作るガラス製のちろりは、冷酒だけでなく熱燗にも対応可能な急須型の酒器です。冷酒を楽しむ場合は、付属の氷入れに氷を入れて本体にセット。見た目にも涼やかな雰囲気になりますね。酒杯が2つついた「酒器セット 角ちろり」は、お正月などの華やかなテーブルにもマッチする美しい酒器セットです。
お気に入りの酒器で日本酒を楽しもう
日本酒を美味しく楽しむための酒器についてまとめてご紹介しました。日本酒を飲むための器は、フォルムと厚み、そして素材によって口当たりが変わります。辛口の日本酒に似合う口縁と芳醇でフルーティーな日本酒に似合う口縁についてもご紹介していますので、酒器選びの参考にしてみてください。お気に入りの酒器を持つと、日本酒がなお美味しくいただけます。
インテリアをはじめ、雑貨やファッション、アートなど美しいものが大好きです。夫と二人の息子、犬と猫と一緒に暮らしています。