バイヤーからのお便り
正座がラクにできる椅子は、父の日にも
こんにちは、バイヤーの柳沼です。
今日は、当店のひそかなロングセラー
「agra stool」をご紹介したいと思います。
まずご紹介したいのが、
この椅子を買ってくださった
お客さまの声。
【愛知県 30代女性 プチさん】
かなり太っていて、60歳を過ぎた
私の父が遊びに来た時のために購入。
「こんなんじゃ何も変わらんだろう」と
文句を言っていた父ですが、
いざ座ってみると気に入ったらしく、
半日これであぐらをかいていました(笑)
「なかなかいいな。うちにも欲しいな」と
嬉しそうだったので、近々もう1つ
購入してあげようと思っています。
【熊本県 40代女性 匿名さん】
膝を痛めた母に贈りました。
両端以外の支えがないのに、
まったくたわむことがなく、
前傾姿勢を維持、底面のカーブが
重心移動についてくる、
なのに不安定になることがない!
気に入って毎日座ってくれています。
さらに通常の椅子型座椅子に比べ
太腿後面が圧迫されないので、
足がむくみにくくなったそうです。
正座やアグラがラクにできる椅子、
ということで、なかなかニッチな商品
ではあるのです。が、それは
刺さる人には刺さる、ということ。
ランキング上位の常連、とか、
この年にものすごい売れた、とか、
そういう派手な動きはなくとも、
毎年確実に一定のお客さまの元へ
旅立ち、また、つかい手の満足度が
非常に高い、隠れたロングセラーです。
腰痛もちのデザイナーが考えた椅子
座布団と「併用」できるところがポイント
アグラスツールの考案者であり
デザイナーの林秀行さんは、
ご自身も腰痛持ち。
昨今、正座やあぐらの機会は
すっかり減ったとはいえ、
宴席や様々な行事などで
長時間座る機会があるたびに、
ものの数分で辛くなってくる。
これをなんとかできないかなーと
アグラ補助ツールのようなものを
構想していたのが、今から
20年以上前のことでした。
余談ですが、アグラスツールの
試作段階の際、とある喫茶店で
打ち合わせをしていたときのこと、
隣のテーブルにいた見知らぬ女性が
「それいつ発売になるの?」と
林さんに突然聞いてきたそうです(笑)
その方はお稽古ごとで、長時間の
正座をする機会が多くて辛い、との
ことで思わずアグラスツールの話に
聞き入ってしまったのだとか。
正座椅子というのは一般的にある
アイテムですが、林さんの
アグラスツールの特徴は座布団と
併用できるところ。
ちなみに座布団のサイズは
正方形ではないってご存知ですか?
私は林さんに教えてもらうまで
知らなかったのですが、正座したとき
膝下がしっかり収まるよう、幅よりも
奥行きが一寸ほど長いのだそう。
アグラスツールは、もっとも一般的な
座布団のサイズ「銘仙判」より一回り
大きな「八端判(はったんばん)」に
あわせられています。
予想以上に快適な座り心地にビックリ
おしりと体重をうけとめる工夫
冒頭でご紹介した「つかい手の声」
にもあるように、アグラスツールは
見た目で想像する以上に、実際の
座り心地がよくてビックリします。
上の写真を見ても、座面が薄いので
自然なかたちで座ることができて、
なおかつ、座布団が併用できるので
足にやさしく痺れにくい、という特徴が
お分かり頂けると思います。
お尻の形に沿う緩やかなカーブと
座面のEVAクッション(黒いところ)が
体重を受け止め、身体の微妙な動き
にも対応し、安定感のある座り心地に。
真横から見るとこんな感じ。
座面の奥行はあまりありません。
これは、太もも後ろの血流を
圧迫しないよう、前傾して
坐骨付近がしっかり乗るだけの寸法
にしてあるからです。
ちなみに素材は「成型合板」。
断面で、9枚の板が重ねられて
いるの、お分かり頂けますでしょうか。
そのうち2枚だけ色が濃いのは、
張り合わせの方向を変えているから。
こうすることで強度を増し、ねじれを
防いでいます。
父の日ギフトにおすすめです
アグラスツールの愛用者はこんな人たち
当店でアグラスツールを買われる方は
お父さん&お母さん世代へのギフトに、
という方がほとんどです。
たまに、若い方でも、ローテーブルを
使ってパソコン作業をされる方などは
大変喜んでアグラスツールを使って
くださっていたりします。
林さんに聞くところでは、
将棋の対局やお稽古事などで
正座する機会の多い方、
小唄や茶道、書道を嗜まれる方、
座って作業される職人さんなどが
購入することが多いそうです。
私個人としては、やはりお父さん&
おじいちゃんに一番おすすめ。
年をとると(一般的に)体重が増え、
でも筋力は衰える(私でさえ既に・・・)
という中、そうは言っても年輩の方は
やっぱりアグラが落ち着く、ってあると
思うんですよね。
畳やフローリングの床座生活を
満喫するときのお供にぜひ。
agra stool
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大手小売業で服飾雑貨のバイイング、新規ブランド開発を行う。その後活動の場をインターネットに移し、2006年にスタイルストアへ参加。 得意ジャンルは服飾雑貨、最近は地方の名品発掘がおもしろくて仕方がない。モノの背景を知ってこそ見える、真のお買い得品をセレクトする、これが信念です。