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こだわりのビールグラスでビールを美味しくいただこう

2017年07月03日更新

グラスを変えるとビールの味も変わる

ビールの種類によって適したグラスが違う

ビールグラスにビールを注いで飲むと、缶やボトルから直接飲んだ時と比べて泡立ちが良くなり香りが立ち美味しく感じる方が多いようです。ビールの種類によっても適したグラスの形があります。今回は、主なビールグラスの種類やおすすめをご紹介します。

求められる機能性は泡立ちの良さ

ビールを美味しく味わうために、泡は欠かせない存在です。ビールグラスには、泡立ちの良さと泡をキープする泡持ちの良さが求められます。陶器製のビールグラスは、内側の凹凸が発砲を促進させ炭酸が抜けやすいので要注意。きれいな泡を作るために、グラスに油分は禁物。ビールグラス専用のスポンジを用意する方もいらっしゃいます。

香りを楽しめるシルエット

グラスに注がれたビールを飲むときに、鼻がビールに近づく構造のグラスは、芳醇な香りを最後まで楽しむことができます。口が大きく広がっているチューリップ型のグラスなどが人気です。

ビールグラスのデザインの違い

ビールによって最適なグラスが

ビールグラスと一言で言っても、実は数多くのデザインが存在しています。ビールの度数によって適した形や素材があります。また、国や地域による違いも見逃せません。イギリスには1パイント(568ml)の容量を持つパイントグラスがありますし、ドイツやオーストリアではブーツ型のグラスがあります。

タンブラー

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ビールグラスと聞いて最初にイメージされる方も多いのが、タンブラー型。底の部分に丸みを持たせ、ビールを注いだ時に衝撃を抑えるような設計になっています。泡持ちが良いのもタンブラーの魅力です。

ビアジョッキ

ビアガーデンなどでもおなじみのビアジョッキは、厚手のガラス製で冷えをキープするタイプです。ビールをよく飲むドイツでは、陶磁器でできたものや銀製、錫製とさまざまな素材のビアジョッキが存在しています。

ヴァイツェングラス

ドイツの白ビール用に作られたヴァイツェングラスは、背が高く底が細く飲み口が広い独特のシルエットです。これは、ビールの香りをグラス内にとどめ、厚めの泡をキープするための設計です。

ゴブレット

脚付きで丸みのあるシルエットのゴブレットは、傾けにくい設計になっているため一気に飲むには適していません。そのため、比較的度数の高いビールに使われることが多いビールグラスです。炭酸ガスが抜けやすいように飲み口部分は広く作られているので、泡立ちの良いビールにもおすすめです。

ガラスの厚さで変わる口当たり

縁のガラスが厚いもの

ビールグラスに限らず、グラス類はガラスの厚さでも口当たりが変わるとされています。たとえば、口が当たる部分のガラスが厚みのあるグラスの場合は、のど越しが良くなると感じる方が多いそうです。

縁のガラスが薄いもの

反対に、縁のガラスが薄いグラスでビールを飲むと、普通に飲むよりもおいしく感じる方が多いそう。これは、ビールが滑らかに口内に流れ込むため、余分な泡が出ないからです。料亭などで出されるビールグラスは、薄手で小ぶりのものが主流です。

錫製のタンブラーグラスがおすすめ

熱伝導率が高い錫を素材に

鋳物の街、富山県高岡市を代表するブランド「SHIROKANE(シロカネ)」の「錫のビアカップ 」は、平均で9mmの薄さが特徴です。熱伝導性が高く、お酒の味をまろやかにするといわれる錫を素材に、シンプルなタンブラー型に仕上げました。

3つのサイズがそろいます

「錫のビアカップ」は、3つのサイズ展開です。右側の1番小さなものは「レディエール」と名付けられた200mlサイズ。中央は300mlで、左にあるものは380mlです。

シャープなステンレス製のタンブラー

冷たいものは冷たいままに

ステンレス製のタンブラーも、中に入れた飲み物の温度を長い時間キープできるといわれています。こちらは「Onami(オオナミ)」の「タンブラー」。古くからある「ヘラ絞り」という技術を使って、ビールにおすすめのタンブラーが誕生しました。細いヘラ目が残る側面がシャープな印象です。

深みのある色合いは漆から

「Onami」のタンブラーは、3サイズ、4色展開。なのでお好みのものを選ぶ楽しみもあります。小さいものから順に、高さが6.5cm、9cm、11cmとなっています。渋さのある色味は、クロ茶、ウス茶、ウス茶オハグロ、シルキーの4色。ステンレスに漆を重ねて焼き付け、あえてムラを出した独特の手法が使われています。

ビールを注ぐと夕焼けの山が見えるグラス

晩酌時をおしゃれに演出

群馬県にある「上越クリスタルガラス」のブランド「月夜野工房」は、色ガラスを使った製品を、職人さんが1つ1つ丁寧に製作しています。こちらの「夕焼けの山グラス」は、注いだビールを夕焼けの空に見立て、グラスの底から顔を出している山と側面に描かれた雲が作り出すのどかな風景を楽しめるビールグラスです。

ややすぼまった口の形がポイント

「夕焼けの山グラス」は、丸みを帯びたラインとすぼまり気味の口のデザインがポイントです。底が丸く口が狭くなったグラスは、どんなビールとも相性が良く、泡持ちがよいことで人気があります。

くびれのあるシルエット

泡持ちのいいグラス

こちらはガラス作家である辻野剛さんのブランド「fresco」の「グラス balloon バルーン」です。グラスの中央付近からきゅっとくびれたシルエットは、上述のヴァイツェングラスのように、泡をキープするスタイルです。口が少しすぼまっているので、ビールの芳醇な香りも存分に楽しめます。

つるんとした磁器製のタンブラー

有田焼のタンブラー

400年以上の歴史を持つ有田焼で作られた「プレミアムビアグラス」は、つるつるした磁器製です。伝統的な手法を使いながらも、シンプルでモダンなデザインによって和にも洋にもフィットする美しいタンブラーです。

ビールを美味しく飲むための設計

「プレミアムビアグラス」は、内側が曲線状になっているためビールを注ぐと対流が起こり、きめ細かな泡が生まれるように設計されています。側面の下部分にはリング状のラインを1本入れ、指がかかりやすいようなデザインなので、持ちやすくなっています。

ほかにもあるビールにおすすめのグラス

シンプルなストレートタイプのグラス

ビールを美味しく飲むことができるのは、ビール専用グラスだけではありません。ほかにも、いろいろなタイプのグラスでビールを楽しむことができます。たとえば、「VISION GLASS」のシンプルなストレートタイプの「LH」グラスは、きりっとした味わいを楽しむドライビールにおすすめです。

ゴブレット型のワイングラス

こちらは波佐見焼で知られる「西海陶器」が展開しているCommon(コモン)シリーズの「ワイングラス」です。小ぶりのゴブレットタイプは、ワインだけではなくお水やジュースなどにも使えますし、ビールグラスとしてもぴったりです。

持った時の軽さに驚くグラスセット

1794年に創業したチェコの老舗クリスタル場で作られている「Palmhouse glass fleur」は、4つのサイズのワイングラスのセットです。すべて入れ子式にスタッキングできるので、収納スペースもとりません。こちらは、無鉛クリスタルを素材にした薄くて軽いグラスのLサイズ。背が低く丸みのあるフォルムは、ビールにもおすすめです。

静かに揺れるグラス

ステムの無いワイングラス「OTTOTTO ワイングラス 」もビール用のグラスにおすすめです。気軽な家飲み用にデザインされたグラスは、起き上がりこぼしのように静かに揺れる絶妙なバランスが特徴。「ERRYKE(エリケ)」が315ml、「WARIKI(ワリキ)」が260ml、「HEBE(ヘべ)」が300mlの容量があります。

素敵なグラスでビールをより美味しく

いろいろなビールグラスの種類やおすすめのグラスをまとめました。おしゃれなビールグラスは、ビール党の方へのプレゼントに選んでも喜ばれます。素敵なビールグラスを選んで、より美味しいビールを楽しんでみませんか。

このコラムを書いた人

インテリアをはじめ、雑貨やファッション、アートなど美しいものが大好きです。夫と二人の息子、犬と猫と一緒に暮らしています。