インタビュー&ゲストコラム

パン講師 スパロウ圭子さん&切り絵作家 YUYAさんご夫妻の「暮らしぶり」

2017年01月17日更新

当店がいただいてきた多くのご縁の
中から、仕事もそれ以外も含む
「暮らしぶり」全般が素敵だなと
感じられる方々をご紹介する
あの人の暮らしぶり」。

第4回目にご登場いただくのは、
食のアトリエ・スパロウ」を主宰する
スパロウ圭子さんと、切り絵作家として
活躍するYUYAさんご夫妻です。

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スパロウ圭子さん(左)、YUYAさん(右)。結婚して13年のおしどり夫婦。

おふたりは昨年の夏にご自宅兼
アトリエである「アトリエ・フォーク」に
お引越しをしたばかり。

アトリエ・フォークには、おふたりが
集めた器や民芸品がずらり。
ミニマリストやシンプルライフなど
「持たない暮らし」が注目される中、
アトリエ・フォークでの暮らしは
その対極にあるものと言っても
いいかもしれません。

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中野区にあるアトリエ・フォーク。このフラッグが「OPEN」の目印。デザインはもちろんYUYAさん。

決して広いわけではない空間なのに、
ごちゃごちゃ感はまったくなく、
すっきり片付いた居心地のいいアトリエ。
おふたりは、たくさんの「大好きなもの」
と共に、暮らしを楽しんでおられます。
そんな暮らしぶりをご紹介するべく、
アトリエ・フォークを訪ねました。

そこには、たくさんのモノを気持ちよく
収納する方法や飾り方のコツなど、
暮らしや住まい方のヒントが満載。

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部屋のあちこちに飾られている、世界の郷土玩具や民芸品。ご夫婦のコレクションが訪れる人を和ませる。

本編では、40代になってから
会社員生活にピリオドを打ち、おふたり
揃って独立した経緯などもご紹介して
いこうと思いますが、まずはおふたりと
アトリエのご紹介をさせて頂きます。

編集の仕事を経て、パン講師として独立―スパロウ圭子さん

スパロウ圭子さん(以下圭子さん)が
講師として教えているのは、
天然酵母のパンやお菓子づくり。
できあがったパンを中心に、パンに合う
チーズや季節の手づくりジャムを、
圭子さんが集めた民芸の器をつかって
頂くことができる「民芸パン教室」です。

撮影日はお気に入りの器に手づくりのパンやお料理をのせていただきました。

「オーブンから立ち込める香りや、
焼きたてのパンをほおばる幸せ、
そして、つくり手のぬくもりを感じる器で
みんなで楽しく食べること。お伝えしたい
のはそんな愛おしい時間です」
と、圭子さん。

アトリエ名にもお名前にもなっている
「スパロウ」は、スズメのこと。
スズメが田畑に集まるように、
アトリエもたくさんの人が集まる場に
という思いを込めたのだとか。

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圭子さんの作るジャム。ラベルはYUYAさんのデザイン。

人が集まる空間をプロデュースしたい
という思いは、編集者や団体勤務を
経て、パン講師として独立した理由の
ひとつでもあるそうです。

「ちょっきんきりえ」でお馴染み、切り絵作家―YUYAさん

圭子さんのパートナーであるYUYAさん
切り絵作家・イラストレーターとして活躍中。

YUYAさんのプロダクトの一部。ポストカードやマッチのほか、コースターや手ぬぐいなども販売中。

YUYAさんがつくる作品のテーマは
「人がにっこりする絵」。
新しいようでどこか懐かしく、
大人も子どもも、にっこりとしてしまう、
そんな魅力にあふれています。

そして、おふたりの活動拠点であり、
暮らしの場でもあるアトリエ・フォークは
中野区内の閑静な住宅街にあります。

道沿いにスタイリッシュなグレーの扉が。親しみやすいYUYAさんの鳥のイラストと相まって、思わずノックしたくなるたたずまいです。

長年住み慣れた都内のマンションから
「もっと気軽に人が集まれるように」と、
昨年夏、この一軒家に越してきました。

1階では、圭子さんの民芸パン教室
のほか、月に1度、オープンアトリエを
行い、YUYAさんの作品や、圭子さんの
パンを販売しています。

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2階はふたりの活動スペース兼、住居。
そして3階は、とっておきの民芸品や
本やCDがずらりと並ぶギャラリー兼
くつろぎスペースです。

圭子さん、YUYAさんご夫妻の
暮らしぶりは、次回から全3回でお届け
します。どうぞお楽しみに。