◯◯の選び方ガイド
まな板とカッティングボードの選び方のコツ
こんにちは。バイヤーの中井です。
普段の食卓やおもてなしのシーンで
活躍してくれる木のカッティングボード。
パンやチーズなどを切ったり、
フルーツや前菜を盛ってプレート
がわりに使ったりと、とても重宝する
アイテムですよね。
そして、少し前に撮影した
こちらのカッティングボード。
実は、今年の秋のはじめ、
woodpeckerさんのワークショップに
参加した時に自分で仕上げをした
ものです。
ワークショップでは、小刀や鉋(かんな)
を使って、一心不乱に削ってきました。
と同時に、木のプロであるつくり手の
福井さんに、山桜のカッティングボードと
いちょうのまな板の違いや選び方、
お手入れ方法なども教えていただき
ましたので、みなさまにもご紹介
させていただきますね。
「まな板」と「カッティングボード」の選び方
今回のテーマは、
「一生使いたいまな板とカッティング
ボードを学ぶワークショップ」。
日本全国のモノづくりを体感するコトを
提案している「にっぽん てならい堂」さんが
企画され、私は午前中の部に
参加しました。
まずは製作する前に、
「まな板」と「カッティングボード」、
この2つは何が違って、どんな選び方
をすると良いかのお話から。
「柔らかい“いちょう”と硬い“桜”は
それぞれ違う個性を持った木なので、
感触がぜんぜん違います。
まな板には、包丁の刃にやさしい
やわらかくて弾力のある“いちょう”が
適しています。」(福井さん)
「一方で、“カッティングボード”は
ブレッドナイフのようにギザギザの刃で
バゲットをカットしても傷がつきにくい
頑丈な桜がおすすめです。」
(福井さん)
適材適所、目的にあった素材を選ぶと
使い勝手が良くて、結果的にものもちも
良くなる訳ですね。
ワークショップでは、いちょうや桜を
はじめ、ウォールナットなど他の樹種も
ご用意いただき、触ってみて
その感触の違いを確かめるのも
おもしろかったです。
一心不乱に削る女
学んだ後は、いざ製作。
今回は、カットされた木材を、
小刀とサンドペーパーで形を整え、
カッティングボードには天然オイルを
塗って仕上げます。
カーブのある細かいところは
こんな風に角を落としていきます。
上の画像は、私がガッタガタにして
しまった状態を、福井先生がリカバリー
してくれているところ。
直線の縁は、鉋(かんな)で
角を落としていきます。
髪を乱しながら、鉋をシュッと
後ろに引いております。
ここでも先生にリカバリーいただきました。
持ち手にドリルで穴を開けてみました。
おかしいな、見事に中心から
ずれてますね。
最後にサンドペーパーで表面を
整え、天然成分のオイルを塗って
完成です!
左が完成したもの。
右は3年くらい使ったもの。
環境にもよりますが、使って、
オイルをぬってお手入れして・・・
と繰り返すと、深みのある色に
変化していくのですね。
日々のお手入れについても教えていただきました
いちょうのまな板のお手入れについては
こちらのコラムにてご紹介していますが、
桜のカッティングボードも基本的には
同じだそう。
使ったら棕櫚タワシで汚れを落として、
きちんと角までふきんで拭いて
しっかり乾燥させる。
カッティングボードの場合は最後に
天然オイルをぬってあげると
表面が保護され、美しいツヤを
取り戻すことができます。
ご家庭にあるオイルを塗っても
大丈夫だそうですが、亜麻仁油や
紅花油、くるみ油など、乾きが早い
乾性油がおすすめだそうです。
使っていくうちに良い風合いに
育っていくアイテムたち。
選び方やお手入れの参考になれば
嬉しいです。
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いつもの暮らしがちょっと心地良くなるようなものやこと、つくり手の思いやものづくりのストーリー、その地域ならではの話をお伝えしたいなと日々考えています。