テーマ別おすすめアイテム
第四回 自力で着物を着てみる 前編
身近にいる着物を着れらる方々に
どうやって着物のお勉強をしたか聞いたところ、
半数は「独学」という答えだったんですよね。
着付け教室に毎週通い詰め、
厳しい先生の稽古を受けて・・・
というイメージだったので、
独学で着られるようになる人が意外と多い
という事実に、少々驚きました。
じゃあわたしもとりあえず一回
着てみようじゃないか、と
着付けの手順が写真付きで掲載されている
初心者向けの教則本を購入。
本とにらめっこしながらの初着付けです。
下着層
着付けの流れをざっくりまとめると
1. 汗をとるための「下着層(肌襦袢)」
2. ちら見せするインナー的な「長襦袢」
3. 要の「長着」
4. 「帯」を締めて完成!
といった感じ。
ということで、まずは「1.下着層」。
最終的に見えない部分、という
安心感もありますが、
特に困ることもなく着られました。
ただ、迷ったのは「補正」。
美しく着るために、タオルを巻いて
身体を寸胴にするのですが、
実際やってみると腰まわりが
タオルだらけでなんだか苦しい・・・
そんなに巻くの?と不安になり、
とりあえず気休め程度に一枚だけ
巻くことに。
長襦袢層
次に長襦袢。このあたりから
雲行きが怪しくなりはじめます・・・
美しい着姿になるためには
こぶし一つ分、衿元を引っ張る
「衣紋抜き」が必須なのですが、
前をあわせたり、紐を結んだりしていると
抜いたはずの衿元が、気付けば
元通りに・・・!
しかも、背中がシワだらけ。
余分なシワは脇に寄せるそうですが、
寄せても全然きれいにならず・・・
まあ初回だからしょうがない、と割り切って
とりあえず先へ進むことにしました。
着物層
そしていよいよ長着。なのですが、
袖を腰紐で挟み込んだり、
動く度にあわせた箇所がずれたり、
ひとつ手順を進めれば、
ひとつ前の箇所がおかしくなるわで
もうてんやわんやの大混乱。
シワだらけだし全然美しくないけれど、
ようやく着れた!と思いきや・・・
なんと前あわせが逆・・・!!!
着付け本の写真を必死で見ながら着ていたら、
写真が左右逆なのを直さずに
そのまま着ちゃったんですよね・・・
ああ、本当に恥ずかしいし情けない・・・
せっせと着た着物を泣く泣く解き、
再度挑戦。
が、やっぱりいろいろおかしい。
見えちゃいけない肌襦袢が
横から見ると覗いてしまっているし、
このたるみは一体どうしたらいいんだろう・・・?
どうやっても教則本の写真と
同じようにならない・・・
帯がまだ締めれていないのに、
既に着始めてから1時間半が経過。
10月の涼しい日なのに汗だくで、
早く着終えたい一心なのでした。
次回、後編につづく
絵:chihiro kawata
着物の季刊誌「七緒」のウェブショップ、
「こまものや七緒」の運営もしています。
金具が一切ついていない
「下から履くブラジャー」なんてものもあって、
とても着心地がよさそう・・・!
ショッピングユニットでバイヤーをしています。その商品のどこが良いのか、なぜ良いのかを、わかりやすくみなさまにお届けしたいと思っています。