バイヤーからのお便り
イタリアから来たシャツコートにひと目ぼれしました
スカートのようなガウチョパンツを「スカーチョ」、
コートのようなカーディガンを「コーディガン」、
こういった1つで2つの役割を果たす
アイテムが続々と出てきています。
新しい名前がどんどん出てくるので、
正直ついていけない・・・と思うことも
しばしばですが、そういったアイテムが
意外と便利なのも事実。
9月も後半に差し掛かっているのに、
まだ半袖でも平気な日がありますね。
四季が曖昧な時期が長くなってきている
今の日本の気候では、こういった
汎用性のあるアイテムが生まれるのは
必然なのかもしれません。
カジュアルなシャツコート
あえてのシャツコートです
ぱっと見は綿素材のコートのように見える
こちらですが、あくまでもシャツコート。
綿素材で手ざわりがしなやか。
デニムほどごわっとしていないので、
着心地もよく、丈夫なのが特徴です。
コートと思って手に取ると、その先入観から
薄さ、軽さに驚くかもしれません。
実際、撮影の際にモデルをしたスタッフの
リアクションががまさにそれでした。
でも昨年の記憶だと、本格的にコートが
必要になったのは、11月も終わり頃。
とはいえ、決して寒くないわけじゃないので、
コートよりも軽く羽織る事のできるものを
探していたのです。そこで出会ったのが、
コートよりも手軽な「シャツコート」でした。
私にこちらを紹介してくださったのは
DAYS(デイズ)の高木さん。
「痒いところに手が届くアイテム」という
意味では、DAYSの物づくりと同じ拘りを
感じるのです。
イタリア製ならではの色とサイズ感
自分なりの着こなしでどうぞ
ネイビー、ベージュ、ブルーの全3色を
ご用意しました。
中でも目が覚めるような鮮やかなブルーは、
色彩豊かなイタリアものならでは。
気になるのはサイズ感。
38、40、42の全3サイズですが、
日本製のものと比べると少し大き目です。
普段7号サイズの着用モデルに38サイズを
着せると、着丈は問題ないのですが、
肩が落ちるのと、何より袖が長いんです。
一方、身長168cmの11号サイズの
スタッフが38サイズを着てみたところ、
一見普通のコートに。でも袖が短く、
少し間抜けな感じになってしまいました。
イタリア人とは体の凹凸が違うので、
肩が落ちたり、袖が長いのは仕方がない。
でも、こちらはシャツコートなので、
ストイックにサイズを合わせなくても
大丈夫なんです。身体のラインをキレイに
見せるというよりは、ゆったりと大人っぽく
羽織るほうが格好いいんですね。
目安としては、7号~9号サイズの方は、
38サイズを。11号の方は40サイズ。
13号の方が42サイズといったところです。
こちらのシャツコート、アイロンをかけて
キレイに着るのもいいですが、洗濯をして
すこし皺のあるくたっとした感じの時の方が
おすすめです。
カジュアルなのに、だらしなくならない
不思議な雰囲気で、ほどよく力の抜けた
一枚になるのです。
コートでもなく、シャツでもない。
でも、その両方の良さを上手に活かして
生まれたシャツコートは、この秋に
大活躍する予感です。
ショッピングユニットでバイヤーをしています。
スタイルストアの商品によって、どこかで誰かがちょっとだけ幸せになればいいなと思ってバイイングをしています。それだけが私の大きなこだわりです。