バイヤーからのお便り

ピッグレザーを使ったオールメイドイン東京の財布

2016年05月12日更新

皆さん、こんにちは。
バイヤーの柳沼です。

東京は豚革の一大産地って、
ご存知ですか?

牛革は、イタリアをはじめ海外からの
輸入品も多々ありますが、ピッグスキンは
日本で唯一自給率100%の革です。

そんな豚革を使い、革のなめしから
財布作りまで、すべての工程を東京で
行う、オールメイドイントーキョーの
革小物ブランド「デシベル」の新作を
当店の姉妹サービス「TSUKURITTE
LAB PROJECT」で先行販売中です。

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この財布を手掛けた内田さんの工房が
ある墨田区には、昔から豚革の加工を
得意とする工房が多く集まっていました。

グッチやエルメスといったトップメゾンの
革製品には昔から豚革が使われて
いますが、それも日本から輸出された
もので、その7割近くは東京産。

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でも、よく見かける革製品といえば
圧倒的に牛革が多く、豚革の魅力は
まだまだ伝わっていないのでは・・・
という印象。これは非常にもったいない!

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見てください、この艶やかな美しさ。
一応ユニセックス、ということに
なっているのですが、私はぜひ
これは男性に持って欲しいなと思う
財布です。

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財布をつくる「サトウ商店」さんは、
スタイルストアとは台東区の仕事を
通じて知り合いました。

彼らは「切れ目」という、紳士財布に
よく使われる技法が得意な工房。
革を切りっぱなしにし、「コバ」と
呼ばれる断面を磨いて仕上げます。

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革自体の質が高くないと「切れ目」
にはできませんし、仕上げにも大変
手間がかかりますが、「通は財布の
コバを見る」といわれるように、
財布そのもののクオリティを象徴する
部分でもあります。

メンズの財布で久々に「おお!」と
目が奪われたデシベルの豚革コレクション
ぜひご覧ください。

このコラムを書いた人

柳沼 周子

スタイルストア バイヤー

柳沼 周子

大手小売業で服飾雑貨のバイイング、新規ブランド開発を行う。その後活動の場をインターネットに移し、2006年にスタイルストアへ参加。 得意ジャンルは服飾雑貨、最近は地方の名品発掘がおもしろくて仕方がない。モノの背景を知ってこそ見える、真のお買い得品をセレクトする、これが信念です。