インタビュー&ゲストコラム

【あの人の買って良かったBest3】】暮らしのプチストレスは道具と仕組みで解消

2026年07月11日更新


スタイルストアは昨年20周年を迎えました。普段はバイヤーのおすすめや愛用品を中心にご紹介していますが、この節目にスタイルストアを長くご愛用頂いているお客さまに、今までお買い物した中でも、これは良かった!と思えるものをお聞きしています。

第17回目にご登場いただくのは、東京都在住の祐子さん(50代)。スタイルストアとの出会いは2021年。「質実剛健なものは美しい」をテーマにモノ選びを楽しまれる祐子さんが、今回Best3として選ばれたのはこちらの品々です。

■ 祐子さん情報 ■
神奈川県在住(50代)、夫と両親(1Fに居住)、2世帯を行き来する猫ちゃんと暮らす。仕事はフルタイムの銀行員。息子さんは1年前に独立し、仕事のペースも落ち着いてきたことから、公私ともにやっと自分のための余裕ができた。
子供の頃から「何でも追求したい、突き詰めたい」と好奇心を持つ凝り性で、インテリアや音響など「ブーム」が到来すると時間もお金もつぎ込んで徹底的に調べる一面も。乗り鉄で休日の楽しみは電車の旅。

【買って良かったNo.1】ふわっと灯って静かに消える、間接照明の楽しさに気づいた灯り

夜中に帰る息子を迎える灯りがほしくて

歴代買ってよかったものNO.1は「twodo/Light Base」です。息子が家にいたとき、アルバイトで深夜1時過ぎに帰宅する時期があったんです。我が家は猫がいるので、寝室のドアをあけたまま就寝します。すると夜中に息子が帰宅して階段の電気をパチッとつけると、寝室に光が入って、私も目が覚めてしまう…。

当時は私の仕事もハードだったので、睡眠が妨げられるのは厳しいなというのが本音でしたが、帰宅した息子に電気をつけないでというのもかわいそう。折衷案的に導入したのが、センサーライトとして使える「Light Base」でした。

つき方、消え方に感じた、日本的な情緒

実際に使ってみていちばん心を掴まれたのは、灯りのつき方と消え方でした。パッと点灯するのではなく、ふわぁっと時間をかけて灯って、人がいなくなるとまた時間をかけて消えていきます。階段には2つ置いて、息子がのぼってくると一段ごとに灯っていって、いなくなると最後は見守るように静かに消えていく。私の代わりにライトが「おかえり」と言ってくれるような感じがしました。

Light Baseを取り入れたことをきっかけに、間接照明そのものの心地よさ、楽しさに目覚めてしまって。Light Base自体も買い足して、ギフトも含めると合計9点も購入しました。家のあちこちで使う傍ら、間接照明を上手に使われている雑誌やカタログで研究するようになり、上にのせるものを工夫するのはもちろんのこと、家具の下に置いて足元を照らしたり(←スタイルストアのスタッフも上級な使い方にびっくり)。


明るすぎない優しい灯りを部屋に配置すると、本当に心が落ち着いて、もう元のまぶしい照明には戻れません。Light Baseをきっかけに、暮らしの灯りへの解像度が一気に上がった感じです。

のせるものや置く場所、工夫しだいでいろんな表情が生まれる

Light Baseは、上にお気に入りのものをのせて完成する照明です。私は陶器のおうちのオブジェがいちばんのお気に入り。


季節ごとにのせるものを替えれば、飾りつけに時間をかけられなくても、暮らしに四季が生まれる。私もそうですが、仕事などに忙しい方にぴったりだと思います。

実家の親や、一人暮らしを始めた息子にもお裾分けしました。インテリア感度の高い長男は喜んで、自分でグラスを買ってきて水を入れて飾り、「天井に映る光が超綺麗じゃん」と楽しんでいるよう。母は玄関先で季節のオブジェと共に使ってくれています。

自分が見つけた心地よさをつい誰かに手渡したくなる、そういう灯りに出会えました。

【買って良かったNo.2】お手入れ楽々。ふんわり軽い、家族みんなの推しふとん

仕事に家事に多忙な日々、眠りの質にはこだわりたい

買ってよかったもの2つ目はスフレガーゼふとんです。私は銀行の仕事をしていて、朝が早く、多忙な時期は家にいる時間も、眠る時間も短い。だからこそ、その限られた時間をいかに快適に過ごすか、がとても大事です。私の買いものには「貴重な家時間を心地よくしたい」という軸が一本通っているのかもしれません。

年々熱帯夜が増え、夜中もエアコンを切ると眠れない。その一方で、エアコンをつけたままだと体が冷えますよね。薄手のケットだと心もとないし、かといって厚みのある布団は暑苦しい。ちょうどいい夏の一枚が、なかなか見つからなかったんです。

もうひとつ地味に面倒だったのが、布団カバーの洗濯。家族分の布団カバーのつけ外しは面倒だし、干す場所もとる、さらに四隅は乾きにくい…。そんなときに、カバーなしで使えて、洗濯機で丸洗いできる「スフレガーゼふとん」の存在を知り、これだ!と思って買ってみました。

リネンにはない軽さと、そのまま洗える気楽さ

2重スフレガーゼふとんを手にとってみてまず驚いたのが、軽さ。私は手持ちの羽毛布団を、軽いものから順に1から4まで段階づけているのですが、このスフレガーゼは、その1よりもさらに軽いくらい。体にふわっとのるだけで、まとわりつく感じが全然ないんです。リネンのケットだと、軽くても少し肌に張りつく感覚がありましたが、それがなくて。


そして、私にとってうれしかったのが、カバーなしでそのまま洗濯機で丸洗いできることです。カバーのつけ外しというあの面倒から解放されました。洗うほどにやわらかくなっていくのも、使い込む楽しみもあります。「洗うのおっくうだな」と思うストレスが消えるだけで、気分がずいぶん軽くなりました。

肌触りがこんなにいいのは、生地にすごく手間がかかっているからだと後で知りました。普通なら機械で1時間ほどの工程を、職人さんが4日もかけて晒すのだとか。そういう背景を知ると、この軽やかでサラサラした感触にも納得がいきます。

家族それぞれの「ちょうどいい」になって、予備まで買いました

あまりにも気に入りすぎて、結局、家族全員分を揃えました。面白いのが、みんな使い方がそれぞれ違うこと。布団に巻きついて寝るタイプの夫は、ふとんのふわふわ感がすっかり気に入ったみたいで。息子は、部屋をキンキンに冷やして、その中でこれにくるまって眠るのが好きなんだそうです。


このスフレガーゼふとん、もともとあったひとまわり小さいサイズに対して、つかい手さんたちの「全身くるまりたい」「シングルサイズがほしい」という声から生まれたものなんですよね。私もまさに全身くるまりたい派なので、その声にとても共感しました。誰かの「こうだったらいいのに」が形になって、こうして自分の手元に届いている。そういうのって、なんだかうれしいですよね。

実は、予備も一枚買ってあるんです。我が家には猫がいるので、爪を立ててボロボロになってしまうこともあって。そうなったときに改めて買おうとしたら「もう売っていません」だとショックすぎるじゃないですか(笑)。それくらい、もう手放せない一枚になっているんです。

【買って良かったNo.3】家中の全窓に設置した感動のヒーター

結露を気にしているのは、家族の中で私だけだった

買ってよかった3つ目は我が家は1998年に建てた、当時でいう高気密高断熱の住宅です。冬の快適さの決め手は温度と湿度だと思うのですが、湿度は「結露」という意味ではむしろ厄介な存在。子どもたちが成長して、猫も飼うようになり、だんだんと結露することが増えていきました。結露をなんとかしたい、だけど仕事が忙しくてなかなか対策ができない…というジレンマが出てきたものの、つい放置してしまっていました。


そんなある日、息子の部屋の窓際の壁紙にカビを発見。出窓の近くに「これから読もう」と立てかけていた積読の本も、お風呂に持ち込んだのかというくらい湿気でふにふにと波打っていて。さらに寝室の掃き出し窓は、床の塗装が浮いてきている状態。気にし始めたら、結露の悪影響が次々目に飛び込んできて…そんな時に目に留まったのが、窓からの冷気を遮断するヒーター「ウィンドーラジエーター」だったのです。

ウィンドーラジエーターの概要がわかりやすい動画はこちら

1本で効果を実感!そして「日割り583円」の計算で全窓へ

ウィンドーラジエーターは、窓下に設置します。あたたかな上昇気流を発生させることで、冷気をシャットアウトし、同時に結露が発生しなくなるという暖房補助具。試しに寝室に1本だけ置いてみたら、結露が防げるようになったうえに、部屋の底冷えしなくなり快適になったんです!


効果を実感した私が次に気になったのは、「全窓に設置したらいくらかかるのか」。試しに見積もってみたら、大小合わせて13本必要で、ざっと56万円。これを8年使うとして日割りすると、1日あたり約583円、プラス電気代がかかります。一方で、この結露を毎日気にして掃除するのは私だけ。仮に毎日掃除する手間を時給換算したら、東京都の最低賃金くらいにはなるな…と。毎日仕事に家事にとノンストップな私、正直最低賃金ではやっていられません。だけど、この結露へのストレスが解消できるなら思い切るのもありかもしれない…。

夫はお金の出入りはあまり気にしない人で、とにかく私がイライラしなければいい、というスタンスです。掃除の負担を家族で平等に分けようとしても、それぞれが忙しい中で誰も快く思わないですよね。それなら家族にとっても私にとっても、もう一気に買うしかない。そう腹をくくって、全窓に導入しました。

家中まるごとぽかぽか、快適な冬を手に入れました

結露が消えたこと以外に驚いたのが、とにかく暖かいことでした。特に冷え込む日は、手持ちの羽毛布団の一番暖かいものに三重ガーゼのパジャマ、首元にパイルの襟カバーまでして、それでも寒いと感じていました。それがラジエーターを置いてからは、夫が「俺、年中半袖のパジャマでいいな」と言うくらいの暖かさになって。


2本目を洗面所に置いたら、ヒートショックの心配が無縁なくらいの暖かさです。トイレのラジエーターもつけっぱなしですが、本当に快適そのもの。トイレの窓は床から1メートル以上の高い位置にあるんですが、それでも冷気を入れないようにしてくれるので、足元は冷たくなりません。足元に小さなヒーターを置くと、コードにつくホコリが掃除のときにわずらわしいのですが、そんな手間がないのもうれしいところ。夜中にトイレに起きるとき、何か羽織っていく必要もなくなりました。

そして実は、半分以上は猫のために導入したようなものなんです(笑)。日中、猫をどう暖めてあげようかというのが悩みで、エアコンは乾くし電気代も心配。その点ラジエーターなら乾燥せず、つけっぱなしでも安心です。寒い2月でも、出かけて帰ってきたときに「ああ寒い、早く暖房を」とならず、ホッとする空間が待っています。おかげで、冬の暮らしの質がガラッと変わった我が家。旅行に行っても、家の方が快適と思ってしまうくらい。結露をケアするのではなく、「発生させないこと」に投資する。そんな解決の仕方が、私にはいちばん合っていました。

以上、神奈川県在住の祐子さん(50代)にお聞きした、歴代買ってよかったものBest3でした。

ライトベース購入をきっかけとした間接照明研究、ウィンドーラジエーター導入検討時のコスト計算など、ご自身の幼少時からの「なんでも突き詰めたいタイプ」というキャラクターが伺えるエピソードを生き生きとお話しくださいました。

そんな祐子さんが、子育てと仕事で猛烈に忙しかった40代を経て、今どんなふうに自分の健やかさを保っているのかな、と気になって聞いてみました。すると、とある習い事の先生の教えから、今も続けている素敵な習慣があるのだそうです。「旅の計画とか、もし家を建て替えるとしたらこんな風にしたいな、とか妄想を付箋に書いて貼っておくノートがあるんです。気づいたら書いて貼って、ずらっと並んでいるノートを週末に眺めて楽しんでいます笑」。

同じようなことを、以前こちらに登場頂いたみまさんも仰っていたなと思い返しました。自分のためにやることを明確にしてあげる、ささいなことでもいいから、自分で「こうしよう」と決めて、それを実現することが自分を幸せにするというようなお話でした。

Best3のお話もとても楽しく、刺激的ですが、こうした健やかさの秘訣や自分のために大切にしている習慣についてお聞きするのも同じくらい私にとってインタビューの楽しみになっています。読者の皆さんも楽しんで頂けていたら嬉しいなぁ。

このコラムを書いた人

柳沼 周子

スタイルストア バイヤー

柳沼 周子

大手小売業で服飾雑貨のバイイング、新規ブランド開発を行う。その後活動の場をインターネットに移し、2006年にスタイルストアへ参加。 得意ジャンルは服飾雑貨、最近は地方の名品発掘がおもしろくて仕方がない。モノの背景を知ってこそ見える、真のお買い得品をセレクトする、これが信念です。